[DUNLOP]MotoGP Rd.5 ベテラン、カリオ選手が2連勝を決める

スペイン・ヘレス戦から2週間を経て、第5戦フランスを迎えた。舞台は、24時間耐久レースで有名なル・マン。ダンロップは耐久レースにも参戦しているために、馴染み深いサーキットだ。
そのル・マン戦へ、前戦ヘレスで高いパフォーマンス性を発揮したセット、ミディアム&ハードのフロントタイヤ、ソフト&ミディアムのリアタイヤを持ち込んだ。
毎年悪天候に苦しめられるが、今回は初日から晴天に恵また。予選も青空の下25度の気温の中で行われた。

前回表彰台に上がったドイツ人ライダーのJ・フォルガー選手(KALEX)がMoto2クラスで初のポールポジションを獲得した。「ヘレスでいい成績が出たから、この調子を続けたいね。アラゴンでテストしてきたけど、全然違うコースだった。ここでまたセッティングを変えないとならなかったけど、うまくいったよ」とフォルガー選手。

ランキングトップのE・ラバット選手(KALEX)は2位入る。予選中盤で転倒して、最後はタイムアタックできなかったが、大きなダメージはなかった。
続いて、フォルガー選手同様、Moto2ルーキーのL・サロム選手(KALEX)が2戦連続のフロントロー3位に並ぶ。

中上貴晶選手(KALEX)は、セッティングがうまく決まらず21位。「いいフィーリングをつかめていない。後方からのスタートになってしまったが、追い上げられるようにがんばります」と中上選手。
長島哲太選手(TSR)は31位となる。「少しずつよくなっている。レースに向けて、しっかり準備していきたい」と長島選手。

決勝当日、雲ひとつない快晴に恵まれた。
レースは、フォルガー選手のホールショットで始まるが、予選4位2列目スタートのM・カリオ選手(KALEX)がトップに浮上。後ろからS・コルシ選手(KALEX)、サロム選手、ラバット選手、フォルガー選手などが続く。3周目にコルシ選手が先頭に立ち、カリオ選手、サロム選手、ラバット選手、フォルガー選手、M・ヴィニャーレス選手(KALEX)の6台が先頭集団となる。

中盤に入ると、コルシ選手、カリオ選手、サロム選手の3台が後続に1秒半の差をつける。セカンド集団はラバット選手、フォルガー選手、ヴィニャーレス選手の3台。
レース中盤、コルシ選手、カリオ選手、サロム選手の3台と後続グループの差が詰まり始める。19周目、カリオ選手がトップを奪回。このころにはセカンド集団が追いついて、トップ争いは再び6台に。
トップのカリオ選手はラストスパートをかけると、残り5周で1秒のリードを奪う。後ろからコルシ選手、ラバット選手、サロム選手などが密着状態で続く。

レース終盤、カリオ選手はそのまま後続を圧倒していくと、2連勝を飾る。2位争いはコルシ選手とラバット選手の接近戦となるが、コルシ選手が2位を守り切る。続いて、ラバット選手が3位表彰台を死守した。
この結果、首位のラバット選手とカリオ選手の点差は7点に詰まっている。また、中上選手はペースが上がらず16位でゴール。長島選手は中盤で転倒リタイアとなった。

●レース後のコメント
優勝 M・カリオ選手
「スタート前から自信があった。スタートを決めて、逃げようと思ったけど、それはできなかった。コルシ選手が来たから、しばらく後ろで様子を見た。後半に入ったら彼のペースが少し落ちたから、チャンスだと思って前に出た。最後はもう集中してプッシュしていったよ。2連勝なんて最高だね」
2位 S・コルシ選手
「今年初の表彰台だから、本当にうれしいよ。カリオ選手は速かったから追いつけなかったけど、2位でもハッピーだよ。次は地元ムジェロだから、また表彰台に上がりたいね」
3位 E・ラバット選手
「結果に満足はしていないよ。スタートが悪かったし、序盤はプッシュできなかった。だんだんペースを上げていったけど、ちょっとミスがあってコルシ選手に追いつけなかった。ここ数戦よくなかったから、次のムジェロでは勝ちたいね」
16位 中上貴晶選手
「スタートがうまく決まらず、集団に飲み込まれてしまった。セッティングを詰め切れなかったこともあり、思ったように追い上げられなかった。17周目のコースアウトもあってノーポイントでレースを終えることになってしまった」
リタイア 長島哲太選手
「スタートがきまらず、何台かと一緒に走っていた。コース後半がうまく走れなくて、プッシュしていたら転倒してしまった。この後、全日本選手権もてぎに参戦するので、ムジェロに向けていい経験になるようにしたいです」

ミラー選手が混戦を制して3勝目を達成
Moto3クラスにも、前戦と同じフロント・リア共にミディアム&ソフトタイヤを供給した。
予選では、スペインのベテラン、E・バスケス選手(HONDA)がGPキャリア初のポールポジションを獲得した。「クリアラップを取るのが難しくて、タイムを出すのが大変だった。うまくいってよかった。セッティングもちょっと戸惑ったけど、よくなったよ。レースも集中していくよ」とバスケス選手。
2位に首位のJ・ミラー選手(KTM)、3位にA・リンス選手(HONDA)が入る。2連勝中のR・フェナーティ選手(KTM)は10位4列目からのスタートとなった。

決勝レースは、バスケス選手の好ダッシュで始まるが、すぐにミラー選手がトップに浮上。後ろからバスケス選手、リンス選手、A・マスボー選手(HONDA)、I・ヴィニャーレス選手(KTM)などが続く。
序盤は、ミラー選手、バスケス選手、リンス選手の3台が先頭を入れ替えながらレースをリードしていくが、マスボー選手、ヴィニャーレス選手、A・マルケス選手(HONDA)など4台も離されずについていく。
9周目、先頭に立ったリンス選手が約1秒の差をつける。2位以下はマルケス選手、ヴィニャーレス選手、ミラー選手、バスケス選手など6台に、他の3台も追いついて9台のセカンド集団となる。
トップのリンス選手は一旦2秒近い差をつけていたが、終盤に向けて後続車に迫られる。
残り3周になるとリンス選手、マルケス選手、バスケス選手、ミラー選手、ヴィニャーレス選手など8台が大混戦を繰り広げる。
そして、ラストラップに入ると、ミラー選手がすぐにトップを奪い、バスケス選手とドッグファイトを展開。2台は接触する場面があり、バスケス選手は遅れをとる。
ミラー選手はこのままトップを守り切り、今季3勝目を達成。

2位はリンス選手、続いてヴィニャーレス選手が初の表彰台3位を獲得した。バスケス選手は終盤の接触で6位に後退した。また、2連勝中のフェナーティ選手は上位集団に加わり6位に順位を上げていたが、電気系トラブルのためにリタイアした。この結果、ポイントテーブルでは、首位のミラー選手と2位フェナーティ選手の差は、30点に広がっている。

●レース後のコメント
優勝 J・ミラー選手
「マシンの調子がよかった。ブレーキングやコーナリングもいい感じでできるんだけど、ホンダ勢に対抗するにはもう少しパワーがほしいね。ラストラップはすごくエキサイティングだった。抜かれないようにインを閉めていったんだ。いいレースだったね」
2位 A・リンス選手
「2位になれてよかった。ミラー選手やバスケス選手と序盤は対等に走れた。トップに立って逃げたかったけど、最後は追いつかれてしまった。最後はすごい混戦で、接触もあったようだけど、僕は問題なかった。少し積極性に欠けていたかも。ともかく、結果には満足しているよ。この調子で次も全力を尽くすよ。」
3位 I・ヴィニャーレス選手
「初めて表彰台に上がれてうれしいよ。すごくハードなレースだった。タイヤの調子もよくていい走りができた。この調子でムジェロも走りたいです」

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