[YAMAHA]MotoGP Rd.5 決勝 ロッシが今季3度目の2位を獲得

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2014年5月18日(日)決勝結果
■開催地:ルマン/フランス(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度
■路面温度:42度
■PP:M・マルケス(1分32秒042/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1分33秒548/ホンダ)

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシが2戦連続、今シーズン3度目の2位を獲得。予選5位の位置から好スタートを切って素早く3位に浮上。さらにS・ブラドル(ホンダ)とA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をパスしてトップに立った。限界ぎりぎりまで果敢に攻めるロッシはリードを1秒まで広げたが、残り16ラップの最終シケインではらみ、その間にM・マルケス(ホンダ)の先行をゆるした。その後はマルケスのあとについて後続を抑えきり、2位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台に上った。

ロッシのチームメイトのJ・ロレンソにとっては厳しい展開。グリッド6位からスタートして序盤は7番手。その後A・バウティスタ(ホンダ)とB・スミスをパスして5位に上がり、ドビツィオーゾやバウティスタと競り合いながら5・6位あたりでレースを進める。残り13ラップでブラドルをとらえ、5位が確実になったかに見えたが、4ラップ後にD・ペドロサ(ホンダ)にかわされ、ロレンソは6位に後退しそのままゴールした。

シリーズポイントではロッシが合計81ポイントとなり、ペドロサに2ポイント差と迫るランキング3位。ロレンソは合計45ポイントでランキング5位をキープした。4位のドビツィオーゾとの差は8ポイント。

モンスター・ヤマハ・テック3のホームレースで、ルーキーのP・エスパルガロが4位を獲得する大活躍を見せた。予選を2位とし、フロントロウに並んだエスパルガロ。ライト点灯とともに絶好の飛び出しを見せてトップグループへ。速く安定したペースをキープしてベテラン勢に挑み、ついには2位に浮上してトップ争いに加わった。またレース終盤にはS・ブラドルとの激しいバトルを制して3位をキープ。その後ひとつ下げて4位でチェッカーを受けることとなったが、3位のバウティスタとの差はわずかコンマ5秒だった。4位はチームにとっても今季最高の成績で、この活躍によってエスパルガロは、ランキング7位に浮上した。

エスパルガロのチームメイトのB・スミスは、今回もサテライト・ライダーのトップを目指していたが、グリップのフィーリングに悩んで10位。グリッド4列目からスタートしたスミスは2ラップ目までに5位に浮上。安定したリズムをキープして、さらに順位を上げていきたいところだったが、逆に8位まで後退。終盤ではドビツィオーゾ、A・エスパルガロと8位争いを展開し、最終的には10位でチェッカーを受けた。この結果、貴重な6ポイントを加算し、チームランキングでは合計72ポイントで3位となった。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロは、予選8位からスタートしてオープン・カテゴリーでトップとなる総合9位を獲得した。プラクティスでは電子制御システムに悩んでおり、決勝では少しでも多くのポイントを獲ることを目標にしていた。その結果、第5戦終了時点のランキングは8位。

チームメイトのC・エドワーズは、3戦連続で燃料関係の不具合が出てスローダウン。17位でレースを終えた。チームはこの事態に責任をもって対処し、ニューパーツの開発に取り組み、次回、ムジェロに間に合わせる予定。

▼ラップチャート

コメント
モビスター・ヤマハ・MotoGP
■V・ロッシ選手談(2位)
「レース展開にも成績にも満足しているよ。スタートがとてもうまくいって、ドビツィオーゾとブラドルが前方に見えたときには、僕のほうが速いことがわかったので、すぐにパスに動いてトップに浮上。さらにリードを広げようと最大限の力で攻めていったが、今日は、おそらく路面温度が高かったせいでフロントが思うように動いてくれなかった。それでマルクやホルヘを待って、マルクが追いついてきたところで1分34秒台をキープし、彼にとって難しい展開に持ち込もうとしたんだ。でも大事なところでミスをしてしまった。ブレーキングがわずかに遅れ、結局はらんでしまったんだ。これによって結果的にマルクに楽に勝たせてしまうことになったから悔しくてたまらない。もしこのミスがなければ彼とバトルができただろう。とても強かったから競り勝つのは無理だったかもしれないが、もっとレースを楽しむことができたはず。彼が待っていてくれることを期待したんだけれど、やっぱりそうはいかなかったみたいだね…。次のムジェロでまたいいレースができるように、そしてもう一度マルクとバトルできるようにトライするよ。競争力を高め、上位グループに加わって彼らとバトルするのが今の僕の目標。今回はそれができたので満足だ。今は優勝は難しいが、毎回、すぐそばまで行ってレースを楽しめているよ」

■J・ロレンソ選手談(6位)
「予選も決勝も、もっといけると思っていたよ。フリープラクティスはどのセッションもいいペースだったからね…。スタートは悪くなかったんだけれど、その後のペースがあまり良くなくて序盤で前方のライダーをパスすることができなかった。懸命にトライしたけれど、運がなかったんだ。ここまでいい仕事ができていたし、何度もトップを経験しているのだから、近い将来に必ずチャンスがめぐってくると信じている。今は、次のムジェロに向けて準備を整えることだけを考えたい」

■M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談
「マルケスの勝利となったが、バレンティーノのレースは非常に素晴らしいものだった。絶好のスタートから激しいプッシュでレースをリードしながら、ちょうどマルケスが追いついてきたところで、わずかにミスをして2位となった。この表彰台はメカニック、エンジニア、そしてもちろんバレンティーノがともに協力し合って勝ちえたものだ。ホルヘもバレンティーノと同様、フリープラクティスから今朝のウオームアップまで、チームとともに十分なマシンを作り上げてきていたのだが、残念ながら順位はあまり上がらなかった。次のムジェロは、我々にとって今季初めてのホームレース。バレンティーノは地元ファンの声援を受け、ホルヘも何度も好成績を残しているコースなので期待している」

モンスター・ヤマハ・テック 3
■P・エスパルガロ選手談(4位)
「この週末のことは、まるで夢。ヘレスのテストのあとの進化は確信していたが、ここまで来られるとは思っていなかったんだ。予選がうまくいって、もうこれ以上のことは起きないだろうと思っていたんだけれど、幸運にも、決勝の長い距離でもパフォーマンスをキープし続けることができた。レース中盤で3位につけていた時は自分でも信じられないくらいだったけれど、このころになるとトップ5への自信がついてきていた。そして終盤になってダニのエンジン音が聞こえてきたときには、身体を伏せて懸命に4位獲得を目指したんだ。チームのみんなが素晴らしい仕事をして、僕をここまで導いてくれた。僕にプレッシャーを感じさせることなく、こんなに早く、最高峰のカテゴリーに慣れさせてくれたんだ。彼らには心から感謝している。でももちろん、これが終点ではなくて、これからもっともっと学ぶべきことがある。今は次のムジェロでまたバイクに乗るのが待ち遠しいよ。今日の結果は大きな自信につながった。フランスのファンを少しでも楽しませることができたならうれしいね」

■B・スミス選手談(10位)
「絶好のスタートを切って、第1コーナーでは外側から回り込んでいくつかポジションを上げることができた。でも第3コーナーに入るころには、グリップの問題がレースに影響してしまうだろうということがわかったんだ。グリップにはウイーク中、ずっと悩まされてきていたので、決勝ではリアタイヤで賭けに出たが、それもうまくいかなかった。その他にも、大幅なモディファイに僕自身を合わせるのに時間がかかってしまったりと、残念ながらまったくいいところがなかった。予選も決勝も全力で戦ってきたけれど、自分で思うようなパフォーマンスができなかったんだ。そのなかでも完走してポイントを獲得できたことは良かったと思う。次のムジェロは好きなコースなので、もっと上を目指していきたい」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3、チームマネジャー談
「ヘレス後に行ったテストが重要な鍵を握ることとなった。ポルはここで経験と知識を得て、予選ではマルケスを除くすべてのライダーの前、という好成績につながった。これは大きな成長だ。それでも決勝がどのような展開になるかは予想がつかなかったが、ポルは見事なスタートを切った。最後にバウティスタを抜けなかったことは残念だったが、予選2位、決勝4位、しかもロレンソとペドロサの前でのゴールは非常に素晴らしいと言っていいだろう。タフなレースだったが、ポルの活躍とチームの献身的仕事ぶりを誇りに思う。ブラッドリーのほうは、より難しい展開になってしまったが、彼はいつものように決意をもって臨んでおり、最後まで決してあきらめなかった。金曜午前中の転倒で時間を無駄にしてしまったこともあり苦労したが、トップ10を死守してくれた。これをポジティブに受け止め、次のムジェロに自信を持って臨みたい。ふたりはきっといい戦いを見せてくれるだろう」

NGMフォワード・レーシング
■A・エスパルガロ選手談(9位)
「とても満足しているけれど、このコースではもっと上にいくことを期待していたんだ。ウイーク中ずっと問題に悩まされてきたので、今日の最優先課題はポイントをできるだけ多く獲ることだった。このあとのムジェロとカタルニアは僕らにとってとても重要なレースになるので、何としても頑張って好成績獲得を目指したい」

■C・エドワーズ選手談(17位)
「非常に厳しい状況。未だにマシンの向き変えが思うようにできない。決勝では青山とヘルナンデスとの差を縮めていって追いつくことができたが、そのころには電子制御システムのほうに問題が出始めていた。終盤は燃料関係の不具合もあり、最終ラップにはほとんど止まりそうになったので後方のライダーを先に行かせることにしたよ。これからもしっかりと作業を続けていかなければならない。ニューパーツが投入されるイタリアGPを楽しみにしている」

■津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談
「バレンティーノは、トップにこそついていけませんでしたが、後方との距離を図りながらの単独走行で今シーズン3度目の2位表彰台を獲得してくれました。また、チームの地元であるフランス開催のGPでTech3のポルがギリギリまで攻め続け自身最高位の4位でゴールし、今レースウィークを通して内容的にも今後の成長が期待できる結果となりました。ホルヘはまだ不調から抜け出せずに苦戦中ですが、必ず強い彼が戻ると信じて、全力でサポートを続けます。1戦でも早く一矢報いることができるよう一丸となって頑張っていきますので、引続きご支援・ご声援をよろしくお願いします」

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