[HONDA]MotoGP Rd.5 1日目フリー走行 マルケスがトップタイム。開幕5連勝に向けて好スタートを切る

第5戦フランスGPのフリー走行は、終日、青空が広がるすばらしい一日となりました。1回目のセッションが行われた午前は、気温12℃と低めでしたが、2回目となる午後のセッションでは20℃まで上がり、絶好のコンディションの中で走行が行われました。トップタイムをマークしたのは、開幕から4連勝中のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)で、両セッションを制し、開幕から5戦連続ポール・トゥ・ウインに向けて一歩前進しました。

マルケスは、前戦スペインGPのあとに行われた公式テストで、大きな成果を出しています。そして、フランスGPのフリー走行でも「走り出しから好調でした」と語ったように、着実にタイムを更新。快調にラップを刻みました。午前の走行では、1分34秒台で周回を重ね、午後の走行では、1分33秒台へとアベレージを上げることに成功しました。昨年の大会ではポールポジション(PP)を獲得。今年は2年連続のPPが期待されます。

スペインGPを6位でフィニッシュし、今季初のポイントを獲得したアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が、3番手と好調なスタートを切りました。午前の走行では5番手でしたが、午後の走行では、ソフトタイヤで1分34秒台のアベレージを刻みました。決勝に向けてタイヤの選択が決まったというバウティスタ。2日目は、さらにアベレージを上げる意気込みです。

スペインGP後の公式テストを終えて、右腕に異常を感じたことから、腕上がりの手術をしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。トップのマルケスから1秒差以内に9台という接戦の中、5番手で初日を終えました。この日は、右腕の状態を確認しながらの一日となり、セッティングを変更せず、ロングランをこなしました。2日目の朝に痛みがなければ、本格的にコース攻略に集中することになります。昨年の大会では、MotoGPクラス8年目にしてル・マン・サーキットを制しました。連覇を狙うペドロサの、予選での走りが注目されます。

ペドロサ同様、スペインGPを終えて右腕の腕上がりの手術を行い、今大会に挑んだステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、手術の影響もなく、順調にメニューをこなしました。今大会は新しいセットアップにトライしています。初日の走行では、どのセットアップでいくかの結論は出ず、2日目に決めることになります。この日は、セッションのほとんどをハードタイヤで走行して6番手タイム。予選でのタイム短縮とポジションアップが期待されます。

Hondaの市販レーサー「RCV1000R」勢は、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が右手首に問題を抱えながらも14番手、青山博一(Drive M7 Aspar)が16番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が17番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が18番手となりました。「RCV1000R」勢の2日目のタイム短縮とポジションアップに注目が集まります。

Moto2クラスは、前戦スペインGPと同様に大接戦。トップタイムをマークしたルイス・サロム(Pons HP 40)から、1秒差以内のマシンが18台となりました。その接戦の中で、総合首位のエステべ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が2番手、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)が3番手と続きました。総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)は8番手、2年連続PPを狙う中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は12番手、長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は2回目のセッションで転倒を喫し、33番手でした。

Moto3クラスは、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)がトップタイム、アレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が2番手と、Honda勢が好調なスタートを切りました。今大会のフリー走行は、今季一番の接戦となり、トップから1秒差以内に19台という激しい戦いになりました。その中で、ジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が7番手、アレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が11番手、総合3位につけるエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が12番手。Honda勢の2日目のタイム短縮とポジションアップが期待されます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日はヘレスと同じセットアップで走り出しましたが、最初から快適でした。午後はタイヤテストをしながら、さらなるセットアップにトライしました。今日は一周のベストラップもロングランのアベレージもとてもよかったと思います。明日はほかのライダーもタイムを短縮してくると思うので、自分も前進できるようにがんばります」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 3番手)
「午前の走行から順調で、午後のセッションではセットアップも進みました。午前はコーナーの進入で少し神経質なところがあったのですが、午後のセッションでは、それが改善されました。今日はソフトのリアタイヤで35ラップをこなし、アベレージも安定していたので、決勝レースはソフトを選ぶと思います。明日は、アベレージをさらによくするために全力を尽くします」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「今日は、右腕の状態を確認するための一日でした。最初の走行は、手術をした右腕がどういう感じなのか、ということを知りたかったのですが、問題はありませんでした。しかし、いきなり100%では走りたくなかったので、午後のセッションも、様子をうかがいながら、ペースを上げていきました。今晩、そして明日の朝にかけて、腕の状態が悪くならないことを願っています。今日は右腕の確認が主な目的だったので、それほど多くの変更をせず、タイヤテストを行いながら、とにかくたくさん走ることを心がけました」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 6番手)
「今日は、スペインGP後のヘレステストで試した、ジオメトリーの異なる2つのセットアップを試しました。その結果は、いい部分もあり、そうでない部分もあるという感じでした。明日は、どちらの状態で走るかをクリアにしなければなりません。新しいジオメトリーはとてもいいのですが、コーナーの進入でタイムをロスしているので、明日、もう一度確認してみたいです。今日は午後のセッションでソフトタイヤを試したのですが、わずか3ラップしかできませんでした。しかも、アタックしているときにミスをしてしまい、そのため6番手でした。それを思えば、全体的にはいい一日だったと思います」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「ル・マンは、これまでずっと手こずってきたサーキットで、今までいい結果を残したことがありません。加えて今回は、スペインGPで痛みが出た右手首に問題があり、決勝日に向けて、手首の状態を確認しながらの走りになります。今日はセッションが終わるたびにクリニカモービルで処置をしてもらったので、スペインのときよりは痛みがありませんでした。今日はチームががんばってくれたおかげで、午前から午後にかけてセットアップが大きく進みました。明日も前進できるようにがんばります」

■青山博一(MotoGP 16番手)
「ここはいつも天候が不安定なのですが、今日は一日いい天気だったので、セットアップを進めることができました。正直、ル・マンにはあまりいいイメージはないのですが、午前から午後にかけてタイムを短縮できましたし、まずまずのスタートだったと思います。今回は、コースの特性からファクトリー勢とオープン勢の差があるのではと思っていましたが、思っていたほどではありませんでした。オープン勢では、(アレックス)エスパルガロ選手(FORWARD YAMAHA)が抜けていますが、明日はその差を少しでも縮めたいと思います」

■スコット・レディング(MotoGP 17番手)
「今日はフロントのグリップに少し問題があり、午後のセッションで転倒してしまいました。しかし、ケガはなかったですし、全体的には悪くない状態なので、まずまずの初日だったと思います。今日は、前戦のスペインGP同様、電子制御のセットアップに多くの時間を費やしました。今回もタイムが接近しているので、さらにいい状態にしなければなりません。そして、今日の課題だったフロントの接地感を改善できれば、Hondaのオープン勢のトップでフィニッシュできると思います」

■ルイス・サロム(Moto2 1番手)
「午前中のセッションは、あまりいいスタートとは言えませんでしたが、終盤に向かうにつれてよくなりました。午後は最初からプッシュできましたし、トップタイムをマークすることもできました。明日もこの調子をキープして、さらにアベレージを上げたいです」

■エステベ・ラバト(Moto2 2番手)
「1回目の走行でトップタイムをマークできましたし、午後のセッションでもいい走りができました。今日も相変わらずの接戦で、わずかの差でトップタイムを逃しましたが、アベレージを改善できたので、今日の結果には満足しています。しかし今大会は、みんなが速く見えますし、非常に厳しいレースになると思います。明日は、さらにアベレージを上げられようにがんばります」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto2 3番手)
「午前中のセッションから調子がよく、いい一日でした。ソフトタイヤでいいペースが刻めましたし、明日のセッションでは、ライン取りをしっかり確認してアベレージを上げていきたいです。今日はセクター2でタイムを更新できました。明日は全体的にタイムを上げていきたいです」

■中上貴晶(Moto2 12番手)
「スペインGPのあとに行ったテストの状態で走り出したのですが、路面コンディションも路面のミュー(摩擦係数)もすべて違うようで、このコースにはまるで合いませんでした。そのため、午後のセッションではKALEXのベースのセッティングに戻したところ、タイムを1秒上げることができました。午前に比べればはるかによくなりましたが、フロントのフィーリングが完全ではなく、完ぺきに攻める走りができませんでした。明日は、フロントの調整をして、今日の午前から午後のようにタイムアップできるようにしたいです」

■長島哲太(Moto2 33番手)
「ル・マンは思っていたより難しく、なかなか攻略できませんでした。午後のセッションでは、少しずつタイムを上げていけたのですが、2コーナーでフロントから転んでしまい、セッションの後半を無駄にしてしまいました。もったいなかったです。ここは予想通り、回り込むコーナーが多く、そうしたコーナーでの旋回性の悪さが、このマシンのウイークポイントであるため、苦労しました。明日は少しでもタイムを短縮して、できるだけポジションを上げたいと思います」

■アレックス・マルケス(Moto3 1番手)
「いいスタートが切れました。今日は着実に前進することができましたし、トップタイムをマークすることができました。しかし、マシンは完全でなく、まだまだやらなくてはいけないことがあります。スペインGPのあとに、アラゴンでテストをしましたが、その成果をここで確認することができました。明日、あさってと路面のグリップが変わっていくと思いますし、それに合わせていかなければなりません。集中を切らさず、セットアップに取り組んでいきます」

■アレックス・リンス(Moto3 2番手)
「今日は順調にセットアップを進めることができましたし、楽しく乗ることができました。しかし、ブレーキング時のフロントの安定性が少々足りないため、それを改善したいと思います。そして、前戦スペインGPで課題になったいくつかの問題も解消したいと思います」

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