[HONDA]SBK Rd.4 決勝 レイが2レース完全Vを達成。総合首位に浮上する

第4戦イタリア大会が、5月9日(金)から11日(日)までの3日間、ボローニャに近いイモラ・サーキットで行われ、ジョナサン・レイ(Pata Honda World Superbike Team)が、今季初ポールポジション(PP)から第1レース、第2レースともに完ぺきな走りを披露して、2レース完全優勝を達成しました。両レースともに一度もトップの座を譲ることがなかったレイは、これで前戦オランダ大会の第2レースから3連勝。第1レースの優勝で総合4位から2位に浮上し、第2レースの優勝で総合トップに躍り出ました。

レイは、2008年に現在のチームからスーパースポーツ世界選手権(WSS)に出場し、総合2位になりました。そのシーズンの最終戦ポルトガル大会では、スーパーバイク世界選手権(WSB)にスポット参戦し、レース1で4位になる活躍で大きな注目を集めました。09年からはWSBにフル参戦し、2010年に総合4位、12年に総合5位。昨年はケガでシーズン終盤に欠場したため総合9位でしたが、この数年は常にチャンピオン候補の一角に名前を連ねていました。今大会は、フリー走行から好調で、PP獲得は11年の最終戦ポルトガル大会以来の3年ぶり。2レース完全Vは、10年のオランダ大会以来、4年ぶりです。WSBでは初めて総合首位に浮上し、念願のタイトル獲得に一歩前進しました。

今大会は、連日、好天に恵まれ、金曜日のフリー走行が28℃(路面温度47℃)、土曜日の予選が29℃(路面温度51℃)と、気温も路面温度も高く、厳しいコンディションとなりました。決勝日は雲が多い天候となり、最高気温が23℃、路面温度も34℃と絶好のコンディション。フリー走行と予選でライバルを圧倒するすばらしい走りをみせていたレイは、好条件となった決勝でも、2レースともにファステストラップを刻む走りを披露。両レースともに2位以下に4秒以上のリードを築く圧勝でした。

チームメートのレオン・ハスラムは、初日のフリー走行で7番手、2日目のフリー走行で8番手と、トップから1秒差以内に10台前後がひしめく厳しい戦いの中で、まずまずの走りをみせていました。しかし、スーパーポールの前に行われたフリー走行で転倒を喫した影響で、スーパーポールでタイムを更新できず10番グリッド。決勝では、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せなかったことで、想定したタイムで走ることができず、第1レース10位、第2レース8位という結果でした。しかし、チームメートのレイが好走をみせているだけに闘志満々。ホーム大会となる次戦イギリス大会では、今季初の表彰台と優勝を目標にします。

スーパースポーツ世界選手権は、予選3番手から決勝に挑んだロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda World Supersport)が初優勝を達成。予選6番手からスタートした、チームメートのマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Supersport)は、2位でフィニッシュしました。ザネッティは2周目に2番手に浮上して、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)を追撃。その差が1秒から2秒の緊迫した戦いが続きましたが、13周目にソフォーグルがリタイア。トップに浮上したザネッティが、ホーム大会で念願の優勝を果たしました。今季初表彰台、初優勝達成のザネッティは、総合8位から3位へと浮上しました。

予選で思うようにセッティングが決まらず、6番手から追い上げのレースをみせたファン・デル・マークは、2位でフィニッシュ。Pata Honda World Supersportが初の1-2フィニッシュを果たしました。ファン・デル・マークは、第2戦スペイン大会で2位、第3戦オランダ大会で初優勝を果たして総合2位に浮上。そして今大会の2位で総合トップとなりました。今後Pata Honda World Supersportの2人による、チャンピオン争いが期待される一戦となりました。

そのほかのHondaマシンを駆るライダーは、マルコ・ブッソロッティ(Team Lorini)が7位、リカルド・ルッソ(Team Lorini)が8位。ジャック・ケネディ(CIA Insurance Honda)が11位となりました。5番手でフィニッシュしたラファエレ・デ・ロサ(CIA Insurance Honda)でしたが、グリッド上でのタイヤ交換によるペナルティーで20秒が加算され、12位という結果でした。

コメント
■ジョナサン・レイ(スーパーバイク 優勝/優勝)
「すばらしい週末になりました。2度も表彰台に上がるなんて。マシンの調子がよかったですし、レースも楽しむことができました。もしかすると、こうなるんじゃないかと思うぐらい、今回はいい走りができていました。ワールドスーパースポーツでは、ザネッティ選手が勝ちましたし、チームとしてはパーフェクトです。彼には心からおめでとうを言いたいです。マイキー(マイケル・ファン・デル・マーク)も2位で表彰台に立ち、チャンピオンシップでトップになりましたし、言うことなしの一日でした。残念なのは、明日がテストだということですね。テストがなければみんなで騒ぎたいところですが、明日に向けて仕事をしなければなりません。次のドニントンパークもこの流れを維持したまま、さらにいいマシンに仕上げられるようにしないといけません。今、自分は本当に乗れているような気がします。この走りを支えてくれているみんなに感謝したいです。今大会がホーム大会となったスポンサーのPataにも感謝しています」

■レオン・ハスラム(スーパーバイク 10位/8位)
「昨日の午前中のフリー走行からやれることをやってきましたが、今日は1秒、ロスしてしまいました。今大会は、金曜日のフリー走行から決勝に向けて、ハードタイヤでロングランをこなしてきました。1分47秒から48秒で走れていたのですが、それが今日は48秒台しか出せず、49秒までタイムを落としてしまいました。結果的にいい週末にはなりませんでした。しかし、チームとしてはいい結果に終わりましたし、チームメートにはいい結果を出してほしいと常に願っていますので、ポジティブに捉えています。チームは、スーパーバイクだけでなく、スーパースポーツでも勝つことができました。緊張した一日だったと思います。自分も明日からのテストをしっかり行い、実りあるものにしたいです。とにかく、昨日から大きく変えていきたいです。次のドニントンはいい状態で望みたいです。次戦をシーズンのスタートとしたいですね」

■ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 優勝)
「ホーム大会のイタリアで優勝できるなんて信じられません。アッセンでは、ホーム大会となったマイキー(ファン・デル・マーク)が初優勝しています。そして今度は自分が、完ぺきなレースで優勝することができました。今大会は勝つことに神経を注いできましたし、すばらしい気分です。スーパースポーツは、優勝できる選手が常に5〜6人いるので、本当に厳しいクラスです。そんな中で、今大会は本当にいいペースで走れていました。ホーム大会ということでプレッシャーを感じていましたが、ケナン(ソフォーグル)がリタイアするのを見たときに勝利を確信しました。終盤の数ラップは、雨が降り始めましたが、集中力を切らさないようにしました。今大会はアイルトン・セナのヘルメットで参戦したので、彼が後押ししてくれたと思います。この優勝は、昨年のロシア大会で亡くなったアンドレア・アントネッリ選手と彼の家族に捧げたいと思います」

■マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 2位)
「今大会はちょっと苦しいスタートになり、予選でもいい走りができませんでした。しかし、決勝日のウォームアップでいい状態が見つかり、大きく前進することができました。スタートは最悪とまでは言いませんが、いくつかミスをしてしまい、ポジションを落としました。それから追い上げることができましたし、ケナン(ソフォーグル)やロレンツォ(ザネッテイ)と同じペースで走ることができました。2人に追いつくことはできませんでしたが、ケナンがリタイアとなり、スポンサーのホーム大会で、1-2フィニッシュができました。結果的に総合首位に立てましたし、最高のレースになりました。今、我々はいいペースで走れています。どのレースでも表彰台争いができることを見てもらえたと思います」

■リカルド・ルッソ(スーパースポーツ 8位)
「朝のウォームアップで転倒し、肩を痛めていたので、厳しいレースになりました。しかし、チームがすばらしいマシンに仕上げてくれたので、こうして8位でフィニッシュすることができました。チームにはとても感謝しています。今回は厳しい条件の中でこうした結果を残せましたし、次戦のドニントンに向けて大きな自信になりました。ドニントンではいいレースができると思います」

■ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 11位)
「今大会は、決勝に向けてだんだん状態がよくなっていましたし、いいレースができると思っていました。しかし、予選で転倒し、マシンを修復して再スタートできたときには残り時間が少なく、19番グリッドからのスタートになりました。そこから追い上げて11位でフィニッシュできましたし、ポイントも獲得できたのでよかったと思います。今大会はトップ10でフィニッシュできる状態だったと思いますので、予選の失敗が残念です。すばらしい仕事をしてくれたチームにはとても感謝しています」

■ラファエレ・デ・ロサ(スーパースポーツ 12位)
「17番グリッドから決勝に挑み、5番手でフィニッシュすることができて最高でした。すばらしい走りができました。しかし、20秒のペナルティーで12位に降格し、とても残念でした。ペナルティーを科せられることになったグリッド上でのタイヤ交換は、必要なかったと思います。マシンの状態はとてもよかったですし、次戦のドニントンでは、いいレースができると信じています」

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