米国防総が2輪駆動ハイブリッドバイク開発に着手か!?

DARPA(米国防総省高等研究事業局)が、特殊任務用のハイブリッドバイクの開発に着手したという話を「Engadget 日本版」が伝えている。

米 BRD の電動レーシングバイク「RedShift MX」をベースにパワーユニットをハイブリッド化し、長距離走行と隠密行動性を両立する計画とのこと。ベース車両は米国 BRD社が製造するオフロードレース用電動バイク 「RedShift MX」で、前輪も駆動させる AWD(All Wheel Drive) として走破性を高め、数種類の燃料に対応するマルチフューエルエンジンを追加搭載し、長距離走行にも対応する計画という。

機動力や走破性に優れるバイクだが、偵察など隠密性が求められる任務では、エンジン音がネックとなってしまうことから、静寂性の高い電動バイクに注目したわけだ。ただ、電動バイクの場合、航続距離が数十km程度と限られてしまうため、DARPAではエンジンも搭載したハイブリッドバイクとして開発研究するらしい。現在はまだ初期研究の段階で、このバイクの完成予定など詳細は不明だ。

軍事利用のバイクの歴史は古く、第一次大戦の頃から従来の馬に代わり、その機動力を生かして伝令や斥候などの任務で活躍してきた。現在でも日本の自衛隊も含め、各国の軍隊ではバイク部隊を擁している。DARPAが開発を進めるハイブリッドバイクだが、長距離移動はエンジン、隠密行動には電気モーター、と駆動方式を使い分ける画期的なシステムに思えるが、軍用としては実は潜水艦なども昔からディーゼルエンジンと蓄電池を使い分けるハイブリッド型が主流であり、技術的には新しいものではない。

バイクのハイブリッド化は車両メーカーでも以前から研究テーマとしているが、実現への壁となっているのが、パワーユニットの搭載スペースと重量増の問題。エンジンと電気モーター、大型バッテリーなどのユニットをいかに小型軽量化できるかが要となるはずだ。また、2輪駆動については、前輪にインホイールモーターを使えば比較的簡単に実現できるはず。もし、これが実用化されるようであれば民間転用にも期待したいところ。2輪駆動にハイブリッドシステム搭載の夢のバイクが登場するかもしれない。いずれにしても、平和利用に役立てて欲しいものだ。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

DARPAが特殊部隊用ハイブリッドバイクの開発に着手、前輪も駆動するAWD

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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