[Kawasaki]ARRC Rd.1 藤原、激しい攻防戦を制し第1レース3位、第2レースは2位でフィニッシュ

■ 2014年 アジアロードレース選手権 第1戦 マレーシア大会
■ スーパースポーツ 600cc
■ 開催日:2014年4月20日(日)
■ サーキット名:セパン・サーキット(5.542 km)

藤原克昭がアジアロードレース選手権に2011年から参戦して4年目となる今シーズンも例年通りマレーシア・セパンサーキットで開催された。

過去3年、藤原は毎年コースレコードを更新してポールポジションを獲得、勝利を重ねてきたコースであり、3月に行われた合同テストでも好タイムをマークしただけに、タイトル奪取に向けて好スタートが期待された。

カワサキでの参戦はBEET KAWASAKI RACINAGから参戦の藤原の他、インドネシアのMANUAL-TECH KYT KAWASAKI RACINGから2年目のH. A. YUDHISTIRAとルーキーのI. RIANDA、マレーシアのBIKE ART KAWASAKI RACINGからこちらも2年目のH. NOORと21歳のF. BADRULのフレッシュなメンバーが参戦する。

◆レポート
昨年までARRCのタイヤは、ダンロップから供給される1種類6セットのみであったが、2014年から3回のフリー走行、予選、レース前のウォームアップ、2回のレースにおいてトータル6セットの制限の中でリアのみミディアムとソフトから選択できることになり、かつ1本は必ず別のコンパウンドを使用する義務があるために、その選択とタイヤマネージメントがレースを左右する新たな要素として加わった。
各ライダーとも3月の合同テストでそれぞれのタイヤをテストしていたが、ベストセッティングを見出すには十分な時間がなく、ほとんどのライダーがタイヤチョイスを決めかねており、それは藤原も例外ではなかった。

19日の予選、3回のフリー走行のうち2回トップタイムをマークした藤原は昨年までと異なる戦略を採った。今までは予選開始早々にタイムアタックを行ってきたが、他のライダーも一層きつくなってきたこともあり、終盤にアタックをかけたのだ。藤原は持ち前の高い集中力で1`05.184のコースレコードをマークし、見事4年連続でのポールポジションを獲得した。2番手にはヤマハからホンダに移籍したババが1`05.326、3番手に玉田(ホンダ)が1`05.385、以下ザイディ(ホンダ)、ウィライロー(ホンダ)、ユディスティラと続き、何と14台が1秒以内にひしめきあう結果になり、激しいレースになることが予想された。

迎えた決勝当日20日は雲が広がる中での開催となった。ほとんどのライダーがミディアムを選択する中、藤原はソフトをチョイスしてグリッドにマシンを並べた。この時点での路面温度は48℃。レースラップ25周は走りきれるとの判断である。
レッドシグナルが消灯、藤原は好スタートを決めホールショットを奪う。2番手にババ、3番手にヤマハに移籍したF. バハルディン、伊藤(ヤマハ)、玉田(ホンダ)と続く。激しい攻防は1周目から始まった。第1コーナーの進入でババが藤原をパスすると、次の周は藤原がババをパス、終盤まで毎周順位を入れ替える激しいバトルが展開された。その後方でも伊藤、玉田が争いながらも先行する2台をマークし、先頭集団はこの4台に絞られた。中盤以降になると、予想以上の激しいバトルで藤原のマシンのスライドが激しくなっていった。さらに「チャタがひどくなって抑えるのが精一杯」になり、残り4周に迫ったところでババにトップを奪われ、第6コーナーでは伊藤にマシンをねじ込まれ3番手に後退。藤原は再度首位奪還を図ったがタイヤの消耗が激しく、玉田を抑えるのにとどまり初戦を3位でフィニッシュした。
成長株のユディスティラはスタートに失敗したものの、徐々に挽回し6位でフィニッシュ、ノアが15位でポイントを獲得、ルーキーのリアンダは17位、バドゥルールは11番手走行中に転倒、リタイアに終わった。

15時30分から行われた第2レースは近隣での雨の影響か気温、路面温度が下がったものの、厳しい蒸し暑さの中でスタートした。チームクルーと相談した藤原はミディアムをチョイス、スタートも決まりホールショットを奪い、トップで1周目のコントロールラインを通過していく。その後方にババ、伊藤、玉田、ユディスティラ、ザイディが続く。3周目の最終コーナーでギアが「1速に入ってしまった」藤原は大きく振られ4番手まで順位を下げるが、7周目の第1コーナーまでにリカバーし、再度トップに浮上する。以降終盤まで伊藤がトラブルで戦線を離脱したが膠着状態が続いた。ストレートが速いホンダに対しコーナーでタイムを稼いできた藤原であったが、「残り7周くらいからチャタが出始めた」マシンを懸命にコントロールし逃げ切りを図った。しかし、すぐ後方で、「藤原の状態を観察していた」ババはラスト2周になって仕掛けてきた。2度にわたって第1コーナーで前に出ようとしたババではあったがオーバースピードで前に出ることができない。最終ラップ、トップを死守したい藤原はさらにプッシュしたが、第5コーナーでマシンをスライドさせてしまい、第6コーナーでババに先行され、2位でチェッカーを受けた。3位に玉田、4位にユディスティラが入賞した。他のカワサキ勢は、マレーシアのノアが14位入賞、バドゥルールが17位、リアンダが20位という結果だった。

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