[HONDA]WMX Rd.5 決勝 ナグル、バブリシェフともにブルガリアで苦戦を強いられる

セブリエボ・サーキットで行われたFIMモトクロス世界選手権の第5戦ブルガリアGPで、Team HRCのマキシミリアン・ナグルは、セッティングに変更を加えたCRF450RWで臨み、総合9位でレースを終えました。チームメートのイブジェニー・バブリシェフは、前戦に続いて完走がレース1のみという厳しいレースとなりました。

2万人の観客が来場したセブリエボは、バンプが多く、滑りやすい硬質路面だった前戦の会場とは対照的で、ワダチが多くマディコンディションとなりました。雨が降り、路面状態を保護する必要があったため、土曜日のプラクティスと予選の走行時間が短縮されました。路面のトラクションレベルは良好でしたが、濡れた土が柔らかくなって、長く危険なワダチを作ったため、ライダーは苦しみました。日曜日の午後には再び雨が降り始め、MXGP、MX2ともに、レース2はマディなコンディションの中で行われました。

ナグルは、土曜日の予選で、昨年のブラジルGP以来となるポールポジションを獲得。日曜日のレースのスタート位置を最初に選択できる権利を得ました。迎えたレース1、CRF450RWの強力なエンジンパワーを利用して、先頭集団の一員としてヘアピンターンまで進みます。しかし、ターン6で倒れこんだスティーブン・フロサール(カワサキ)を回避できず、先頭集団から離れてしまいます。その後、立て直しを図り、10位でフィニッシュ。雨が降り出す中で始まったレース2でも、ナグルは5位争いをしていたショーン・シンプソン(KTM)の転倒の影響で、順位が落ち込んでしまいます。再び立て直しを図ったものの、最終ラップでタイラ・ラトレイ(ハスクバーナ)と接触し、10位でゴール。総合9位という結果となりました。

イブジェニー・バブリシェフは、総合13位となりましたが、完走はレース1のみという結果に終わりました。先週末のトレンティーノで背中にケガを負ったため、数日間メディカルチェックを受けていたバブリシェフは、目覚ましい回復力をみせ、痛みに耐えながら今大会へ出場。レース1で7位と健闘しました。しかし、レース2では、残念なことに1周目の衝撃でスロットルにダメージを与えてしまったため、リタイアとなりました。

総合優勝は、アントニオ・カイローリ(KTM)でした。続いてゴーティエ・ポーリン(カワサキ)が総合2位、ジェレミー・バン・ホービーク(ヤマハ)が総合3位となりました。

モトクロス世界選手権は、シーズンの約3分の1を終えました。ナグルはポイントスタンディングにおいて166ポイントを獲得し、5位。4位のポーリンとの差は、14ポイントとなっています。バブリシェフは、シーズン開始直後からケガに悩まされ、現在ランキング9位となっています。

MX2では、ティム・ガイザー(Honda Gariboldi)が、今後へ期待を抱かせる快調な走りをCRF250RWで披露。土曜日の予選で2度のクラッシュを起こすまでは、トップ3争いの中にいました。ガイザーはクラッシュの影響で予選27位からのスタートとなりましたが、レース1を6位、レース2を8位で終えて28ポイントを獲得。ポイントスタンディングでは8位につけています。チームメートの山本鯨は、残念ながらポイントを獲得することはできませんでした。

次回のFIMモトクロス世界選手権は、ファンケンスワールトで5月4日に決勝が行われる、オランダGPです。

コメント
■マキシミリアン・ナグル(MXGP 10位/10位 総合9位)
「土曜日は好調で、予選でポールポジションを獲得し、期待を持って日曜日に臨みました。レース1ではスタートのタイミングが合わず、いいレース内容ではありませんでしたが、それでも5番手以内につけていました。1ラップ目に、フロサールが目の前で深いワダチにはまりクラッシュしたのを回避することができず、スタックしてしまい、20〜30秒ほどロスしている間に抜かれてしまいました。走りの感触は悪くなく、たくさんのライダーを抜き、10位でフィニッシュしました。レース2では大雨が降りましたが、レース1よりもいいスタートが切れました。1周目でクラッシュするようなリスクを取りたくなかったので、スタート直後は何人かに抜かれました。それでもトップ5の位置にいましたが、フィニッシュラインのジャンプに差し掛かったときに、前を行くシンプソンが転倒し、シンプソンのリアホイールにぶつかって、時間をロスしてしまいました。最終周で順位を上げていくのは難しいと思ったので、最も安全だった大外を回りました。その後、私のうしろにいたライダーがスピードを出し過ぎてコントロールを失い、クラッシュしてしまいました。ケガしなかったことは幸いですが、順位をさらにいくつか落とす結果となりました」

■イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 7位/DNF 総合13位)
「先週負った背中のケガに今も悩まされていて、痛みがずっと続いています。右足を動かすだけで体全体の筋肉が痛むような状態です。レース1では、深いワダチでバランスを取ることに苦労しました。神経質になってばかげたミスを犯してしまい、最終ラップでザビエル・ブーグ(Honda)に追い抜かれてしまいました。レース2は最悪の結果となりました。1ラップ目でだれかが私のリアタイヤにぶつかり、2人ともクラッシュ。スロットルがダメージを受けてしまい、1つ目のジャンプで飛び過ぎてしまいました。着地はできたものの、スロットルが壊れてしまい、リタイアせざるを得なくなりました。ここまで、レース結果が3度も0ポイントになったので、ポイントスタンディングに大きく影響してしまいます。次の2週間で状態を整えて、ファルケンスワールトに臨みたいところです」

■ティム・ガイザー(MX2 6位/8位 総合8位)
「レース1では悪いスタートを切ってしまいましたが、その後の感触は悪くなく、たくさんのライダーを追い抜き、6位で終えることができました。コルデンホフが私のうしろにつけていましたが、しっかりとした走りができました。レース2は好調で、4位につけていましたが、ひざが痛みはじめてしまいました。何人かに追い抜かれ、最終的には8位でした。クラッシュをたくさん起こしたところからのスタートでしたが、全体的には悪い一日ではありませんでした。一週間オフをもらって、また次戦に臨みます」

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