[HONDA]JMX Rd.2 決勝 IA1の成田亮が開幕戦に続き、両ヒートを制覇

IA1の成田亮が開幕戦に続き、両ヒートを制覇
IA2では富田俊樹が両ヒートで2位を獲得

2014年の全日本モトクロス選手権第2戦は、埼玉県のウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催されました。埼玉県にはHondaの関連会社が多く所在することから、Honda勢にとっては、熊本製作所の敷地内にあるコース(HSR九州)で行われた開幕戦に次ぐ、ホームでの大会となります。

荒川と入間川に挟まれた河川敷にあるこのコースでの全日本選手権開催は、今年で8年連続となります。コースレイアウトは昨シーズンと比較して、ジャンプとタイトターンが増え、よりスーパークロス風の設定となっています。コース幅が狭い区間が多く、スタートがカギを握るレースが続きました。

決勝が行われた日曜日の天候は曇り。朝の気温は6℃と、この季節にしては冷え込みました。マディ路面になることが多い関東大会ですが、今大会は土・日の両方ともドライコンディションで行われました。

●IA1(450/250)ヒート1
オープニングラップで、上位を走っていた小島庸平(スズキ)と田中教世(ヤマハ)が相次いで大クラッシュ。しかし、Team HRCの成田亮と小方誠はこれに巻き込まれることなく、成田は熱田孝高(スズキ)と星野優位(SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS)に次ぐ3番手、小方は新井宏彰(カワサキ)に次ぐ5番手で、1周目をクリアしました。

2周目、成田が一気に2台を抜いてトップに浮上。3周目には熱田、星野、新井、小方の4台が僅差の2番手争いを繰り広げると、5周目にはこの争いから熱田が後退し、星野、新井、小方は接近戦を続けました。そして、10周目に小方が2台を抜いて2番手となりました。

この段階でトップを守る成田と、2番手に浮上した小方との差は約10秒。その後、小方は成田との差を削り取っていきましたが、成田も粘りをみせて、大詰めまで7秒以内には近づかせません。最終の22ラップ目はややペースを落として余裕のチェッカーを受けます。続いて2位に小方、4位にはレース中盤に新井の先行を許した星野が入賞しました。

●IA1(450/250)ヒート2
深谷広一(MOTO SPORTS FUKAYA)がホールショットを奪い、1周目をトップでクリアします。そして、成田、新井、小島、小方、星野と続きました。2周目に入ったダブルヘアピンカーブの1つ目で、小方が小島と接触してコースアウト。小方はコースをショートカットしたため、元の順位になるのを待ってレースに復帰しました。

同じ2周目、成田は深谷を抜いてトップに浮上。しかし、深谷と新井も粘り、レース序盤は接近戦となりました。3番手の新井からはやや間隔をあけて、4番手には星野が順位を上げ、これを僅差で小方が追う展開となります。レースが中盤に入ると、深谷が3番手に後退しました。

レース後半、トップの成田は新井から約3秒のリードをキープ。深谷は5番手に順位を下げ、終盤になっても星野と小方は接近戦を続けました。そして、成田が開幕戦から4ヒート連続での優勝を達成します。また、星野が新井に次いで3位となりました。4番目でゴールした小方は、ショートカットのペナルティーで1周減算扱いとなり11位に降格。その結果、深谷が4位に入賞しました。

●IA2(250/125)ヒート1
Team HRCの富田俊樹は、1周目を井上眞一(カワサキ)に次ぐ2番手でクリア。一方、田中雅己(Team HRC)は、スタート直後に他車と絡んで転倒を喫し、ほぼ最後尾となる28番手からの追い上げを強いられました。レース序盤、富田は井上を攻めたて、4周目に攻略します。しかし今度は、その背後から勝谷武史(カワサキ)の猛プッシュを受ける苦しい展開となりました。

富田は2周にわたってトップの座を守ったものの、6周目に2番手へと後退。そのあとは徐々に引き離されてしまい、22周でチェッカーとなったレースを2位でゴールしました。田中はパッシングポイントがかなり少ないこのコースで、レースが後半を迎えるころにはトップ10圏内にまで順位を回復します。最後は5番手争いに加わり、わずかながらの差で8位フィニッシュしました。

●IA2(250/125)ヒート2
ここでは富田がホールショットを奪い、オープニングラップをトップでクリアします。田中も今度は好スタートを切りましたが、3コーナーでまたもや転倒を喫し、1周目25番手という再びの追い上げレースとなりました。2周目、富田は勝谷に抜かれて2番手に後退。しかし、次周では再逆転を果たしてトップに返り咲くと、レース中盤まで勝谷や岡野聖(スズキ)を従えて走行しました。

しかし、6周目に入ったところで、富田は再び勝谷に先行を許すと、そのあとしばらくは勝谷のマークを続けたものの、レース後半になって徐々にその差が拡大。再び22周でチェッカーとなったレースを、富田は2位でフィニッシュしました。また田中は、ヒート1とほぼ同じタイミングでトップ10圏内まで順位を回復し、最終的には8位でゴールしました。

コメント
■成田亮(IA1・優勝/優勝)
「土曜日の予選から日曜日朝の練習走行まで、マシンに全然うまく乗れませんでしたし、予選も最後に抜かれて3位でしたので、正直なところ不安でいっぱいでした。さすがに今回ばかりは勝てないかも、と思っていました。ヒート1は、1周目に小島選手が大転倒して驚きましたが、それよりもその段階でトップを走るのがこのコースを苦手とする熱田選手だったので、チャンスがあると思いました。調子がよさそうだったチームメートの小方選手が、2番手に上がるまでに時間がかかったことも、自分にとってはラッキーでした。ヒート2は、このコースで速い新井選手が2番手になったときは、厳しい状況になることも予想しましたが、なんとかリードを保てました。決勝になって、集中力と負けん気が増した結果だと思っています」

■小方誠(IA1・2位/11位)
「予選ではトップを走っていたのですが、ジャンプの踏み切り地点にあったギャップで振られて、大転倒してしまいました。これで9番手に終わり、決勝ではいいスターティンググリッドが選べない厳しい状況でした。ですから、両ヒートともスタートでは前に出ることに集中しましたが、うまくいきませんでした。ヒート1は、2番手に浮上した段階で成田選手との差が大きく、終盤に少しずつ縮めたのですが、届きませんでした。ヒート2は、出遅れて混戦の中にいたことが他車との接触を招き、コースのショートカットにつながりました。正直なところ、飛び出したあの場所から元に戻るほうが危険だと思いますし、それで順位が上がらないように対処もしたので、今回の罰則には不満も残りますが、気を取り直して次戦に臨みます」

■星野優位(IA1・4位/3位)
「抜きどころが少ないコースですから、スタートにかなり集中して臨みました。ヒート1では序盤で2番手に上がり、成田選手についていけたのですが、これで気合が入りすぎてしまったのか、腕上がりの症状でペースダウンを余儀なくされました。それでも4位に踏みとどまれましたので、次は悪くても表彰台圏内を考えました。そして迎えたヒート2は、前を走る成田選手と新井選手はすごく速いし、後方から小方選手が来るしで、どちらも意識しなければならない厳しい状況でした。正直なところ、前の2人には勝てそうもありませんでしたので、小方選手を抑えることに集中しました。スピードで大きな差はないと思いますが、トップの選手たちはミスをしません。自分もミスをなくせるような練習をしていきたいと思います」

■富田俊樹(IA2・2位/2位)
「ヒート1は、勝谷選手に抜かれたあと、そのペースにまるで対応することができませんでした。もちろん必死に追いましたが、逃げきりを許してしまいました。ヒート2は、序盤で再び勝谷選手が抜きに来ることは予想できていましたので、抜かれても絶対に引き離されないようにして、抜き返そうと誓っていました。そこまでは予定通りでしたが、もう一度抜かれました。そこまでにがんばりすぎてしまったことから、中盤以降は疲れて、再び勝谷選手に逃げられてしまいました。ヒート1よりは進歩しましたが、悔しかったです。ヒート2のベストラップで考えれば、根本的な体力で負けている、速度に大きな差がある、といった感じではないですが、相手は百戦錬磨の大ベテランなので、こちらが惑わされている部分もあるのかもしれません」

■田中雅己(IA2・8位/8位)
「1周目の転倒がリザルトの悪さにつながりました。ヒート1はスタート直後に他車と接触してバランスを崩したときに、追突されて転倒し、これでハンドルやレバーが曲がってしまいました。ですが、そういう状況で5位の背中が見える8位フィニッシュだったので、スタートさえ決まれば次は大丈夫と考えていました。ところがヒート2は、スタート直後の1コーナーを4番手あたりで抜けたにもかかわらず、3コーナーでのライン争い中にまたもや転倒。再び追い上げを強いられました。ですが、両ヒートともしっかり考えながら自分の走りができました。結果は悔やまれますが、走りには納得しています。現時点では勝谷選手が飛び抜けて速い状況ですが、大ベテランに勝たせ続けるのは情けないので、次戦はなんとか勝負を挑みたいです」

■芹沢直樹 | Team HRC監督代理
「IA1は、成田が前回同様に両ヒート制覇を達成しましたが、走りとしては今回のほうがずっと上でした。力を入れるところと抜くところのメリハリがしっかりあって、こちらとしてはかなり安心して見ていられました。小方は予選の途中まですごく調子がよかったのですが、結果的にはそこで転倒したところからリズムが崩れたと言えるかもしれません。ヒート2のペナルティーについては、競技監督の判断にゆだねざるを得ない部分です。こちらとしての主張はありますが、結果について真摯に受け止め、同じ過ちを繰り返さないよう努力します。また、IA2はもちろん勝利を目指していましたが、今回に限っては勝谷選手が速すぎて、太刀打ちできませんでした。しかし、富田の場合にはチームとしてのマシン性能強化、田中の場合にはリザルトに結びつけるレースの組み立てなど、対策できる部分も多くあります。やれることをしっかりやって、次戦の勝利につなげます」

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