[HONDA]WMX Rd.4 決勝 ナグルがランキング4位、ガイザーはイタリアでも活躍

FIMモトクロス世界選手権は、全18戦のうち最初の3戦をアジアと南米で行ったあと、舞台をヨーロッパへと移しました。イタリアで行われるトレンティーノGPでは、2万5000人の観客が見守る中、Honda World Motocrossのマキシミリアン・ナグルが先頭集団の中でCRF450RWを駆って卓越した走りをみせ、総合4位に入賞しました。

ドロマイト山脈にあるガルダ湖近くのアルコ・ディ・トレントは、粗くて硬い路面のサーキットで、世界選手権が開催されるのは2度目となります。同日にヨーロッパEMX125シリーズと、FIM女子世界選手権のレースも開催されたため、コースは滑りやすく、ブレーキ跡の多い路面状態に変化し、GPライダーにとっては走りづらいレースになりました。

そのような路面コンディションの中、ナグルはトップ5に入る成績を収めました。2週間前のブラジルでの反省を生かした好スタートを切りましたが、優勝争いに絡んでいく走りをすることはできませんでした。表彰台を目指す走りを続け、レース2ではペースを上げようとしたものの、いくつか危険なポイントがあり、結果はレース1が4位、レース2が5位となりました。

イブジェニー・バブリシェフは、右足の手術から回復途上で、コンディションは良好ではないと思われましたが、CRF450RWの能力を生かして、スタートから先頭集団に食らいついていきました。粘り強さが功を奏し、レース1を7位で終えることができましたが、レース2をリタイアせざるを得なくなりました。バブリシェフは、サーキット後方にあるジャンプへのアプローチでコントロールを失ってしまい、後を追うバン・ホービークと衝突。幸い、バブリシェフは転倒したもののすぐに立ち上がることができ、バン・ホービークは姿勢を立て直してレースに復帰しました。バブリシェフはピットレーンに戻り、サーキットを離れて、早急に背中と胸郭のX線検査を受けることになりました。

優勝はクレメント・デサール(スズキ)でした。ジェレミー・バン・ホービーク(ヤマハ)が総合で2位、ケビン・ストリボス(スズキ)が3位で、表彰台を手にしました。

MXGPは4戦を終え、昨季世界チャンピオンのアントニオ・カイローリ(KTM)が175ポイントを獲得してポイントスタンディングをリード。ナグルは4位で、1位との差は31ポイント。バブリシェフは8位で、7位のトッド・ウォータース(ハスクバーナ)と8ポイント差です。

MX2では、元ヨーロッパチャンピオンのティム・ガイザー(Honda Gariboldi)がCRF250RWに乗り、活躍をみせました。ガイザーは、レース1で先頭争いの集団に加わり、トップを走る世界チャンピオンのジェフリー・ハーリングス(KTM)を追いかけていきました。2位の座をブラジルGP勝者のアルノー・トヌス(カワサキ)に譲る結果となりましたが、前戦に続き自身2度目となる3位獲得を達成しました。

MX2のポイントスタンディングは、ハーリングスが1位、トヌスが2位、グレン・コルデンホフ(スズキ)が3位になっています。

次戦、FIMモトクロス世界選手権第5戦ブルガリアGPは、1週間後に、セブリエボ・サーキットで行われます。今後のヨーロッパでのレースは、オランダ、スペイン、イギリスで5月中に開催される予定です。

コメント
■マキシミリアン・ナグル(MXGP 4位/5位 総合4位)
「いいスタートを切れるようにマシンを改良したことが、今回のレースで大きな効果を発揮し、レース1、レース2ともに、トップ5に入ることができました。ウォームアップの段階から一日中、路面に苦しまされました。信じられないことに、マシンをターンさせることができなかったのです。ターンでマシンをフラットにすることができず、このままではクラッシュしてしまうのではないかと思いました。ターンで姿勢をキープすると、スピードが遅くなってしまいます。それでも最善を尽くし、レース2では3位獲得を目指してアグレッシブに攻めていきましたが、限界を超えてしまい、危うく2回ほど大きなクラッシュを起こしそうになりました。苦しい展開が続いて、上位ライダーについていくのに必要な1秒が得られませんでした。次戦のセブリエボは高速コースのため、どのライダーにも勝ち目があるレースで、いいスタートを切れるかが重要になります。いい仕事をしてくれているチームのメンバーにも感謝しています」

■ティム・ガイザー(MX2 3位/11位 総合10位)
「レース1は好調でした。スタートも、その後の走りもとてもよかったです。レースの半分は、テンポよくハーリングスを追いかけていく展開でした。3位を獲得できたことをとてもうれしく思います。レース2では、いいスタートを切れなかったことが、2回目のターンでのクラッシュにつながり、20位まで後退してからの再スタートとなりました。その後もクラッシュを引き起こしたため、11位という結果に終わりました。2回クラッシュしたことを考えると、11位は悪い成績ではないと思います。今回、総合で3位以内に入れる可能性がありましたが、まだまだ時間はあります。今日のレースでは、それほどプレッシャーを感じることなく、ハーリングスを追うことができました。もう少しで追い抜けるというときに、ハーリングスが駆け抜けていってしまいました。いろいろなことが起きていたので、あっという間のレースでした。全体的には、悪くないレースだったと思います」

関連記事

編集部おすすめ

  1. ライディング・スクール「KRS」の校長でモータージャーナリストの柏秀樹氏が主催するセローミー…
  2. ▲【予想CG】YAMAHA 次期SR400 | 予想発表時期:2018年後半以降 8月末の生産…
  3. 黒のパーツが際立つ独特のデザイン SHOEIは、新作ヘルメット「RYD(アールワイディー)…
  4. ライフスタイルエッセイストの小林夕里子がプロデュースする、「モーターサイクル×アウトドアをも…
ページ上部へ戻る