[HONDA]MotoGP Rd.2 決勝 マルケスが開幕2連勝、ペドロサが2位で続き、Repsol Honda Teamが3位以下に大差をつけて1-2フィニッシュ

第2戦アメリカズGPの決勝は、開幕から2戦連続ポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ライバルを圧倒する速さで優勝しました。これでカタールGPに続き開幕2連勝。さらに、アメリカズGP2連覇を達成しました。

今大会のマルケスは、フリー走行、予選、ウォームアップと、すべてのセッションでトップタイムという完ぺきな状態で決勝に挑みました。スタートでは予選5番手のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がジャンプスタートするという波乱があり、ロレンソがオープニングラップをリードする形となりましたが、きっちりスタートを決めたマルケスが首位をキープ。2番手を走るチームメートのダニ・ペドロサをじりじりと引き離し、最終的に4.124秒差をつけて優勝しました。

この日は、雲が多い一日となり、時折り小雨がぱらつく不安定な天候となりました。ここまで完ぺきな走りをみせてきたマルケスは、天候の悪化とフラッグ・トゥ・フラッグに備えて、ウォームアップでマシンチェンジの練習をするなど、万全の状態で決勝に臨みました。しかし、心配された雨は降らず、ドライコンディションで行われた決勝レースで、史上最年少チャンピオンのマルケスが実力を遺憾なく発揮。一段と成長していることを感じさせる一日となりました。

そのマルケスを追ったペドロサは2位でフィニッシュ。昨年の大会でマルケスの後塵を拝しているペドロサは、今年はその雪辱に闘志を燃やしました。しかし、ミスをしない完ぺきな走りをするマルケスには届かず、2年連続の2位でチェッカーを受けました。これで、ペドロサは開幕から2戦連続で表彰台に立ち、総合ポイントでもマルケスに続いて2位に浮上。Repsol Honda Teamとしては、昨年のマレーシアGP以来、5戦ぶりの1-2フィニッシュ達成となりました。

フロントローから決勝に挑んだステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、オープニングラップにペースが上がらず6番手となりましたが、カル・クラッチロー(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)をかわして4番手へと順位を上げ、終盤にはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)をパスして3番手に浮上。その後、後方にいたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に抜かれて4位と、惜しくも表彰台を逃しました。

市販レーシングマシンのRCV1000Rで出場のニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が11位、チームメートの青山博一が12位、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が14位でフィニッシュして、3選手ともに2戦連続でポイントを獲得しました。RCV1000R勢で予選最上位の13番グリッドから決勝に挑んだスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)は、14番手を走行していた終盤に転倒リタイア。予選12番手から8番手までポジションを上げたアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)も10周目に転倒リタイアという残念な結果でした。

Moto2クラスは、トップグループ6台の優勝争いとなり、その中から抜け出したマーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)が初優勝を達成し、エステべ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が2位、ドミニク・エージャーター(Technomag carXpert )が3位という結果でした。

昨年のMoto3チャンピオンのビニャーレスは、6番手スタートから2周目に3番手までポジションを上げてトップグループに加わりました。中盤の13周目には、トップを走るザビエル・シメオン(Federal Oil Gresini Moto2)が転倒。これでトップに立ったのはエージャーターでしたが、ビニャーレスが14周目にかわし、後方から猛列に追い上げてきたラバトの追撃を振りきって初優勝を果たしました。

以下、開幕戦カタールGPを制したラバトが2位。エージャーターが3位に入り、昨年のオランダGP以来、12戦ぶりの表彰台獲得となりました。予選9番手から表彰台を狙った中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)はペースが上がらず11位。予選30番手から決勝に挑んだ長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は20位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、予選2番手から決勝に挑んだエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が、ジャック・ミラー(KTM)、ロマノ・フェナティ(KTM)とし烈な優勝争いを繰り広げ、2戦連続表彰台となる3位。バスケスとともに優勝争いに加わったアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)は最終ラップに転倒を喫しリタイア。予選3番手から決勝に挑んだアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が4位でフィニッシュしました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「とてもハッピーな気持ちです。いいスタートを切れましたが、ホルヘがスタートライン上で抜いていったときは、『たぶん彼がジャンプスタートしたんだな』と思いながらも、少し不安になりました。前回のカタールGPとは違って、最初から最後までレースを引っ張る展開となりました。前回よりも簡単に見えたかもしれませんが、集中力を切らさないように走るのは大変でした。今日は完ぺきなレースができたので、自信になりました。ファンにとっては面白味に欠けるレースだったかもしれません。しかし、ライダーにとっては、こういうレースはいいものです。次のレースはもっとエキサイティングなレースになることを期待しています」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「タフなレースでした。マルケスは自分よりもちょっとだけ速いと思っていました。差を削るためにも、毎周コーナーで縮めようとしたのですが、その差は増えていく一方でした。最終的にはうしろにだれもいなくなり、マルケスには手の届かない状態になったので、最後は自分のできるベストのことをしようと努めました。今回のレースでは、次の戦いで競り勝てるように、我々は最大限の努力をしなければならないということを学べました」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 4位)
「今日は不思議なレースでした。最初にロレンソのジャンプスタートがあり、それもあって、自分のペースを見つけるのに苦労しました。序盤はロッシとドゥカティのライダーたちと戦うことになり、自分のスピードを見つけるのに時間がかかりました。やっと前に出たときには、フロントタイヤに問題を抱えてしまって、ペースを上げられませんでした。その後、ドヴィツィオーゾに抜かれましたが、抜き返すことはできませんでした。レースウイークを通じてタイヤのパフォーマンスには満足していましたが、決勝では大きな問題になってしまいました。表彰台に立てると思っていただけに、とても残念です。しかし、いい仕事ができたことには満足しています」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 11位)
「今日のレースは、予想していたよりも、かなりいい結果でした。レースウイークを通して、マシンは最もいい状態でした。しかし、今大会は我々にとって簡単ではありませんでした。いくつかの問題を抱えていましたし、それがなかなかよくならなかったのです。僕のレースを見にきたファンの方々には、期待に応えるような走りができず、謝罪しなければなりません。しかし、今週は全力を尽くしました。チームも最高のマシンを用意しようと全力を尽くしてくれました。最終的には速いペースのグループで戦うことができましたし、ポジティブな結果で終われました。まだまだ、このマシンのポテンシャルを引き出しているとは思えませんし、これからもがんばらなければなりません。そして、今日のレースで、これからがとても楽しみになりました」

■青山博一(MotoGP 12位)
「タイヤをどうするか悩んでいましたが、決勝は前後ともにハードでいくことにしました。予想通り、序盤はなかなかフィーリングをつかめず、ペースも上げられませんでした。そして、一緒に走っていたグループからも離されました。その後、だんだんペースもよくなり、最終的にはニッキーのすぐうしろまで追い上げることができました。今回は、フロントのフィーリングをよくしようと、セットアップを変えたことがいい方向に向かいました。順位的には満足できませんが、3日間を通して着実に前進できましたし、次につながるレースになりました」

■カレル・アブラハム(MotoGP 14位)
「ここは左周りのコースなので、まだ完治していない左肩に大きな負担がかかり、厳しいレースになることは分かっていました。オープニングラップは、ほとんど最後尾まで順位を落としましたが、そこから確実に追い上げてポイントを獲得することができました。次戦アルゼンチンGPまでに、左肩の状態がよくなることを願っています」

■スコット・レディング(MotoGP リタイア)
「スタートしてから8周目くらいまでは快適に走れていたのですが、フロントタイヤのグリップがなくなってからは、リズムよく走ることができず、最終的に転倒してしまいました。レースを終えて、フロントタイヤをチェックすると、右側が完全に終わっていました。プラクティスでは同じタイヤで長い周回をしてもなんの問題もなかったので、今回のようなことがどうして起きたのか調べなくてはいけません。マシンは完ぺきでした。しかし、(ヨニー)エルナンデス(ドゥカティ)とのバトルでリズムを崩し、前のグループに離されてしまいました」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP リタイア)
「難しいレースになることは分かっていました。そして、今日はサードグループで戦うことになりました。その中でいいリズムで走れましたし、何人かのライダーを抜くことができました。しかし、今大会抱えていたフロントの安定性についての問題を解消できず、転倒したときもフロントからあっと言う間のことでした。あのまま走れていれば、6位でゴールできたと思います。しかし、今日のことは早く忘れて、次のアルゼンチンGPに向けて気持ちを切り替えたいと思います」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto2 優勝)
「Moto2クラスに参戦して2回目のレースで優勝することができて、なんとも言えない気持ちです。今大会は、ウイークを通じて、ずっと気持ちよく乗ることができました。とにかく、ロングランを行い、タイヤのパフォーマンスを引き出すことに全力を注ぎました。今日は勝てるマシンに仕上がっていました。すばらしいマシンを用意してくれたチームに感謝したいと思います」

■エステベ・ラバト(Moto2 2位)
「予選でポールポジションを獲得したので、優勝を狙っていました。優勝することはできませんでしたが、チャンピオンシップを考えれば、20点はとても重要なものです。今日は、スタートはよかったのですが、その後、何度も接触があって遅れてしまいました。その遅れを取り戻して2位になれたことはよかったと思います。課題になっていた1速へのシフトダウンは、予選では解消したのですが、再び問題が出るようになりました。それで1速を使わずに走っていたのですが、それを思えば今日の2位は上出来だったと思います。チャンピオンシップをリードしていますし、気持ちよく次のアルゼンチンに向かうことができます」

■ドミニク・エージャーター(Moto2 3位)
「開幕戦では、エンジントラブルが出てレースを失っていたので、今日の表彰台はとてもうれしいです。予選では初めてフロントローを獲得することができましたし、そのアドバンテージをしっかり生かせました。今日は15周目くらいからタイヤのパフォーマンスが落ちてきて、ブレーキングでタイムをロスするようになり、トップグループについていけませんでした。しかし、こうして表彰台に立つことができましたし、とてもうれしいレースになりました」

■中上貴晶(Moto2 11位)
「ウォームアップでは軽く走って2分10秒台が出ていましたし、今日は表彰台争いができると思っていました。しかし、決勝ではマシンのフィーリングが変わり、ブレーキングの安定性がなくなって、うまく止まれなくなりました。フルタンクのせいだとも思えないのですが、そのうち、タイヤからバイブレーションが出るようになり、ペースも上げられなくなりました。今回、どうしてこういうことになったのか、しっかり原因を追及して、次のアルゼンチンに挑みたいと思います」

■長島哲太(Moto2 20位)
「スタートがうまくいかなかったのですが、それで結果的に1コーナーの多重クラッシュを避けることができました。ラッキーでした。その後は、何台か抜くことができたのですが、フロントタイヤにチャタリングが出始め、さらにブレーキにも問題が出てきてペースを上げられなくなりました。車体に関してはいい感じになってきたと思います。しかし、カタールGP同様、今回もストレートでスピードが伸びず、苦しい戦いになりました。最終的に20位でフィニッシュできて、最低限の目標は達成できました。次はポイント獲得を目標にがんばります」

■エフレン・バスケス(Moto3 3位)
「我々にとって、とても重要なレースでした。今回はエンジンの伸びがすばらしく、予選でフロントローに並ぶことができました。そして、決勝でも優勝争いに加わることができました。しかし、今日のミラーはすばらしい走りで、抜くことができませんでした。これで2戦連続表彰台に立てました。今は、すばらしい気分です」

■アレックス・リンス(Moto3 4位)
「カタールからよくなってはいるのですが、この週末は、ずっとマシンのセットアップに悩まされていました。今日はアレックス(マルケス)がうしろにいて、彼に離されていくのが分かりました。それで、ブレーキポイントを遅らせたりしたのですが、結果的にそれがミスにつながりました。今日はトップグループと同じペースで周回するのは無理だったので、ポイントを取りにいく作戦に切り替えました。今日の結果はなんとも言えない気分です」

■アレックス・マルケス(Moto3 リタイア)
「あまりよくないスタートでしたが、バスケスとミラーの先頭集団についていくことになりました。彼らについているときの感じは悪くないのですが、それ以上はペースを上げられない状態でした。それでも、なんとかついていこうとがんばり、何度も転ぶギリギリのところまでいっていたのですが、最後から2番目のコーナーでついに転倒してしまいました。途中までいいレースをしていただけに、とても残念でした。このようなミスを二度としないようにしていかなければなりません」

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