「搭乗型移動支援ロボット」が走れる日

同じ二輪でも横二輪の話。茨城県つくば市は「搭乗型移動支援ロボット」、つまりセグウェイのような乗り物が公道を堂々と走れる街である。これは構造改革特区という、国から認められた「葵の御紋」があるからだが、実情はそうではないらしい。

たとえば市民がセグウェイで通勤したい場合、自転車に乗った保安要員が、通勤者1人に対して1名必ず付かなくてはならない規則になっている。市内観光ツアーも開催されているが、インストラクターの他にその保安要員がもれなく付いてくる。せっかく自由な気分で楽しみたいツアーなのに、なんだか常に監視されているようで窮屈ではないだろうか。

3年前から社会実験を続けてきたつくば市では安全は実証済みとして、こうした規制の緩和を求めているが国からの回答はNG。さらに安全運転講習などのライセンス制の提案もしているというが依然、聞き入れられていないという。

時期尚早ということなのだろうが、これでは何のための「特区」なのか分からない。ホンダの「UNI-CUB(ユニカブ)」やトヨタの「Winglet(ウィングレット)」など、国産メーカーによる次世代型パーソナルモビリティの開発も進められているが、このまま規制の壁に阻まれていては優れた技術も生かせず、気付いたら海外勢に席巻されていたということになるまいか。

欧米では公道でセグウェイの使用が認められているし、私自身、数年前にヨーロッパをバイクで旅したときも、ミュージアム周辺をセグウェイで巡るガイドツアーが大人気だった。6年後の東京オリンピックこそ、日本の技術を世界に誇るハレの舞台になるはずだが、せめてそのときまでには間に合わせてもらいたいものだ。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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