[Kawasaki]JMX Rd.1 三原拓也がIA1総合5位入賞(6位/6位) IA2では勝谷武史(グリーンクラブジュニアライダース)が開幕ウィナー(4位/1位)に

■ 2014年 全日本モトクロス選手権 第1戦 九州大会
■ IA1
■ 開催日:2014年4月6日(日)
■ 会場名:HSR九州

●三原拓也の開幕戦(IA1/6位/6位)
 シーズンオフにはアメリカで走り込むのが例年のパターンでしたが、今年は日本国内に留まって練習やテストを重ねてきました。特にこのHSR九州が全面的にリニューアルされたこともあって、事前テストに2日間、自主練習にも3日間を費やしました。それだけに開幕戦に対する期待はいつもよりも高めでした。
 コースの変わりようは改修などというレベルではなくて、全くの別物になりましたね。コース幅が広くてジャンプが大きいレイアウトにするため、大量のサンドが運び込まれたそうです。サンドが好きな僕としては大歓迎ですね。ただし部分的には従来の黒土が残っているところもあって、グリップ感が変わるので注意が必要です。
 土曜に降った雨のおかげで、日曜の路面はマディからドライに向かって刻々と変化する状況でした。ヒート1はスタートで出遅れ、両側のライダーに挟まれたので少し引いたところ、1コーナーでは10番目ぐらいになったと思います。その位置から5番手まで追い上げたんですが、滑って転んでまた下がってしまいました。でもラスト2周で前にいた熱田選手が転倒したので、フィニッシュは6位になりました。
 路面はまだ濡れていたんですが、天気もよくて風も強かったので乾いてくるだろうと読んで、前後ミディアムで出ました。周りを見るとソフトを履いているライダーが多かったんですが、僕の選択は間違っていなかったと思います。走行ラインは乾いて硬くなっていて、ラインを外すと少し深い土が残っている感じでした。
 ヒート2ではスタート3〜4番にいたんですが、どこを走っていいのか分からないままペースがつかめず、10番ぐらいまで下がってしまいました。先頭グループが速くて、あっと言う間に離れてしまったので、これはヤバイと焦りました。トップライダーの走りをもっと見たかったんですが、みんな速かったですね。だんだんラインが分かってくるとペースも上がり、6位まで挽回したんですがそこまででした。目標を下回る成績でしたが、勝負できるポジションにはつけていると思います。
 ヒート2ではリアだけハード用タイヤに交換しました。自信があるサンドはよしとして、硬いところでタイヤに助けてもらいたかったからです。でもエンジンとサスは全然いじらなかった。なぜならコースコンディションの変化が激しいので、走り終わってからセッティングを合わせても、次のレースではもっと変化しているだろうからまた追い付かない可能性がある。それなら自分の基本セッティングで押し通した方がベターだと判断したんです。  自分の基本というのは、各地のコースでテストしてたどり着いた汎用セッティングで、どこへ行ってもそこそこ通用するものです。好みとしては前後サスがよく動いてくれて、乗り心地重視のセッティング。リアは車高を低めにして体格に合わせています。僕はどちらかというと不器用なので、セッティングを変えてもすぐには慣れることができません。だったら馴染んでいる基本セッティングを変えず、コースに慣れる方に集中したい。そう考えた結果です。

●新井宏彰の開幕戦(IA1/10位/8位)
 去年は開幕直前のケガで参戦できなかったことを思えば、今年はポイントを獲得できてよかったと思います。でも表彰台が見えていただけに、転倒したのが痛かったですね。
 ヒート1はスタートが決まって2番目で出たんですが、序盤はペースに乗り切れなくて、教世君(田中)に抜かれてからは単独4位を走っていました。そして終盤になって教世君との差が詰まってきたので、これは表彰台まで行けるかなと意識し始めた矢先に、転倒してしまったんです。裏の3連の手前のウェイブセクションで、ギャップのエッジでリアが跳ねられ、横向きになってハイサイド。3速全開で結構トップスピードに乗っていたところだったので、着地のダメージが大きくて、左手の小指の付け根あたりを強打してしまいました。
 起き上がって走り出したけれど、ジャンプも飛べずにゆっくりとただ周回するだけでした。昼休みはアイシングに専念していたので、トークショーに出席できませんでした。カワサキファンのみなさん、すみませんでした。ご心配をおかけしましたが、折れてはいないと思います。
 リニューアルされたHSR九州は、ラインの選択肢が多くていいですね。僕はイン寄りのライン取りが得意なんですが、ここのインはあまり速くなくてアウトから何台も抜かれたので、僕もアウト寄りを走るようになりました。本当はもっと路面が硬くてくねくねしたレイアウトの方が好きなんですが、ここもそんなに嫌いじゃない。みんなが絶賛するほどではありませんけれど、素晴らしいコースだと思います。
 ヒート2はサイティングラップだけでも痛くて、正直リタイアしようかと思ったほどでしたが、やっぱり少しでもポイントを取らないといけないと思い直しました。ヒート2でもスタートだけはよかったんですが、こんな手でトップグループのペースに付いて行けるわけもなく、なるべくギャップのないところを選んで周回するだけのレースになってしまいました。
 セッティング的には、コースコンディションがマディからドライに変化して、スピードもどんどん上がっていったので、土曜の公式練習から前後のコンプレッションを徐々に硬くする方向で詰めてきました。下の方でダンピングが効いた動きをするのが自分の好みなので、その方向は間違ってはいなかったんですが、さすがに手に響きました。根性で耐えましたけど…。
 今回の10位/8位というリザルトは、開幕戦からスタートダッシュを考えていたことからすると残念ですが、転倒してもリタイアせずにポイントを取れたじゃないかと考えることにします。転倒する前の走りだったら、表彰台の手応えがあったし、しっかりケガを治して次のオフビレ(第2戦川越)から出直そうと思っています。

●井上眞一の開幕戦(IA2/10位/11位)
 ヒート1はスタートで遅れてしまい、1コーナーを回った時には中団の後ろぐらいだったと思います。ゲートの位置は中央付近が掘れていたので避けて、アウト側から出ました、アウト寄りには最終コーナーから合流して1コーナーまで周回ラインが乾いていたので、それに乗れたら行けると読んでいたんです。でも僕よりもアウト側に田中雅己選手が入って、先を越されてしまいました。
 なかなかペースをつかめず序盤がすぎ、フープスでフロントを谷に落とした時に右手首と胸を痛めて、結局10位で終わりました。雨男とかマディスペシャリストなどと言われるように、ウェット路面は個人的には得意なんですが、今回は上手く乗れませんでした。いつもだったら雨が降るとうれしくてテンションも上がるんですが、今回は滑る路面に手を焼いてしまい、いつものようにはいきませんでした。マシンとの一体感が足りなかったですね。
 ヒート2は一番アウト側を取れたので、そこそこ好スタートが切れて、1コーナー先の2連を飛ぶときも4〜5番ぐらいでした。それでもリズムに乗れず、何台も抜かれて中団に飲み込まれました。その後20分過ぎたあたりで視界がかすんできたので、レンズが曇ったのかと思ってゴーグルを外したんですが、あまり変わりがなかったから、たぶん汗が目に入ったか何かだったんでしょうね。ゴーグルを外したのは失敗でした。表彰台を目指していましたし、悪くてもトップ6だと思っていたので、10位/11位という結果には納得がいきません。
 IA2には若いライダーが多いんですが、今回総合優勝(4位/1位)をゲットした勝谷選手みたいなベテランもいるので、僕も刺激になります。勝谷選手は事前テストもしていないのに、土曜のプラクティスの2周目から全開で攻めていたし、レースでも速かったですね。KX250Fに乗るベテランという共通点もありますし、次からは彼と絡んで行けるように頑張ります。

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