【試乗インプレッション】「フォルツァ(MF06)」世界標準レベルに達した静粛性と走行安定性の駿馬(1)

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全て新設計だからできたプレミアムな静粛性

 250ccスクータークラスで高い人気を誇るフォルツァがフルモデルチェンジした。外観的には、フォルムをそのままに面の押し出しや骨太感を明確に打ち出しながら、ディテールまでスキのない質感アップを果たしている。乗車するとハンドルの幅や高さも従来からのコンパクトなライディングポジションを継承しており、女性にも受け入れられやすいはずのポジションだが、長身のライダーでも窮屈感がない。このまとめ具合はさすがである。リアのホイールサイズを12から13インチへアップしたこと、伸び側のサス・ストロークに余裕を持たせたにも関わらず、安心の足着き性としている。ハンドルの切れ角もクラストップであり、狭い場所でのUターンや取り回しでもトップレベルの扱いやすさだ。

 フルチェンジの効果をより明確に実感したのは走り出してからだった。もともと静粛性に優れているエンジンがさらに洗練されて高級感をアップさせているだけでなく、クラッチのつながりがとても滑らかになっている。ゆっくりとスロットルを開けていっても車体がブルブルと身震いすることが大幅に減った意味は大きい。ソロでもタンデムでも、発進時の振動はストリートを多用するライダーにとって避けて通れないからだ。滑らかさはクラッチだけではない。バランサーを新たに装備したことで中間加速、高回転までもスムーズに回ることを確認できた。そして、スクーター独特のユニットスイング式はエンジンを車体にマウントする際にゴムブッシュを間にセットするのが通例だが、今回のモデルチェンジでは剛性を高めたバックボーンフレームにCCリンクと呼ばれるリンク形状の見直しと大容量のブッシュを採用することで振動吸収性を高めている。また、ゴムブッシュの大型化は走行距離が伸び、時間も経過することによるダンパー能力低減に対してもメリットがある。(柏 秀樹)

1-107モデル&08モデル比較 フロント1-207モデル&08モデル比較 リア1-307モデル&08モデル比較 サイド1-4新設計4バルブエンジン
新設計の「Evolver-4V」ユニットを搭載。4バルブ化にあたっては、ローラーロッカーアームを採用し、低・中速域でのレスポンス向上をはかっている。また、エンジ内部では、クランクの中心からシリンダーをオフセットして、フリクションロスを低減させたオフセットシリンダーを新採用。また、断面がオーバル形状のマフラー内には、デュアルコアキャタライザーを内蔵し環境に対応している。1-5新設計高剛性バックボーンフレーム
フルモデルチェンジに合わせて、新設計のダブルクレードルタイプのバックボーンフレームには、大径薄肉高張力パイプが使用されている。従来モデルとほぼ同重量ながら、横剛性で約60%、ねじれ剛性で約30%の性能アップを達成。パイプフレームならではのしなやかさを生かしながら剛性感を高めている。1-6前後13インチタイヤ装着
従来型では前13・後12インチだったタイヤも、前後ともに13インチを採用。リアタイヤはFORZAのために新設計されたサイズで、高速走行やギャップ乗り越え時の安定感を高めている。リアタイヤが大径化されても、シート高や収納部の容量に影響しないように設計されている。タイヤの銘柄はダンロップのSCOOTLINE、ブリヂストンのHOOPが採用されている。

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