[HONDA]MotoGP Rd.1 決勝 マルケスがポール・トゥ・ウイン。ペドロサも3位でRepsol Honda Teamの2人が表彰台に立つ

カタールGP決勝は、ポールポジション(PP)から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、大接戦を制して今季初優勝を達成しました。序盤は予選7番手から好スタートを切ったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が先行し、それをマルケスが追うという展開。中盤は追い上げてきたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が先頭に立ちますが、ここでもマルケスは、冷静な走りでトップを追走しました。今大会、リアにハードタイヤを選択したマルケスは、序盤こそ慎重な走りに徹しましたが、後半は積極的な走りで終始トップを快走。見事、開幕戦でポール・トゥ・ウインを達成しました。

大接戦となった今大会。序盤はトップグループが10台前後にふくれ上がりました。その中から、ブラドル、マルケス、アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)のHonda勢と、ロッシとブラッドリー・スミスのヤマハ勢が抜け出し、さらにそのグループにダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が追いついて、トップグループは6台に。その後、ブラドル、スミス、そしてバウティスタが転倒するという激しい戦いとなりました。

予選6番手から序盤には7番手を走ったペドロサは、4周目にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を抜いて6番手へ。8周目にバウティスタを抜いて5番手に浮上すると、9周目にブラドルが転倒して4番手にポジションアップ。10周目にはスミスをかわして3番手へと一気にポジションを上げました。それからは、マルケス、ロッシをピタリとマークしてトップグループを形成。終盤は、ペースを上げて追い上げてきたバウティスタとのし烈な3位争いを繰り広げましたが、その戦いを制して3位表彰台に立ちました。

8周目までトップを走ったブラドルは、9周目に6コーナーでフロントから転倒してリタイア。絶好のスタートから前半をリードしただけに、悔しい結果となりました。予選2番手から終始トップグループに加わったバウティスタは、21周目の2コーナーで転倒。一時は2番手まで浮上しただけに、ブラドル同様悔しい結果に終わりました。

その後方では、予選13番手から決勝に挑んだニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)、16番手から好スタートを切ったスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)、そしてポル・エスパルガロ(ヤマハ)の3台がし烈な7位争いを繰り広げ、レディングが7位、ヘイデンが8位でフィニッシュしました。予選15番手から決勝に挑んだ青山博一(Drive M7 Aspar)は、ヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティ)とカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)と11位争いを繰り広げ、青山博一が11位、アブラハムが13位でフィニッシュ。今大会がデビュー戦となったHondaの市販レーサー「RCV1000R」は、4台ともに完走し、ポイントを獲得しました。

昨年、マルケスとチャンピオン争いを繰り広げたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)は、オープニングラップに転倒してリタイアとなりました。

Moto2クラスは、PPスタートのエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)、予選6番手のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)、そして予選3番手の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)がトップグループを形成。最終ラップまでし烈な戦いを繰り広げ、ラバトが優勝。中上は2位で2年連続開幕戦表彰台に立ち、3位にカリオという結果でした。

ところが、レース後の車検で中上の車両のエアフィルターに違反があるとされ、中上に失格の裁定が下り、カリオが2位、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)が3位となりました。初のフル参戦となる長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は、予選34番手から21位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、8台のトップ集団がし烈な戦いを繰り広げました。終始、レースの主導権を握ったアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が最終ラップにジャック・ミラー(KTM)に逆転されて2位。エフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が3位で初表彰台を獲得しました。この日は、トップグループが8台前後で形成され、PPスタートのアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)は、スタートに失敗して出遅れましたが、5位までばん回。アレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が7位でチェッカーを受けました。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「優勝することができて、とてもうれしいです。25ポイントも重要ですが、ケガからの復帰戦でしたし、ウインターテストがほとんどできなかった中での優勝だったので、とても特別な感じがします。今回は多くのライダーがいいタイムを出していましたし、トップ集団の中で、最後までどうなるか分かりませんでした。本当に今日の優勝は価値のあるものだと思います。バレンティーノ(ロッシ)とのバトルは最高でした。昨年は負けましたが、今年は何回もポジションを入れ替えながら、最終的に勝つことができました。これからもこういうバトルができたらと思います」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「スタートはあまりよくなくて、序盤はトップ集団の後ろの方にいました。序盤に転倒するライダーもいましたし、終盤にバトルしたアルバロ(バウティスタ)も転倒してしまいました。今日は難しいコンディションでした。このサーキットはいつも苦戦してきた場所なので、表彰台に上がることができてとてもうれしいです。ここから前にいきたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 7位)
「初めてのMotoGPのレースで、ニッキー(ヘイデン)とバトルをして勝てるなんて思いもしませんでした。とてもハッピーです。今回はソフトタイヤを選択したので、序盤からペースを上げようと思っていました。長い間、ニッキーの後ろにいて、自分の方がペースが速いことが分かったので、ラスト2周は全力でアタックしました。Honda勢のオープンカテゴリーの中でトップフィニッシュができて、とてもうれしいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 8位)
「今日はいつもと違って後方から追い上げるレースになりました。混戦の中から抜け出すのは大変でしたが、それでもフリー走行や予選よりも速い、1分56秒台のラップタイムで周回し、ポル・エスパルガロとバトルすることができました。終盤は左側のタイヤが消耗してペースを上げられず、今度はスコット・レディングに追いつかれてバトルになりましたが、抜き返すことができませんでした。最終的に8位でしたが、次のレースに向けてたくさんのデータを得ることができました。チーム、Honda、そしてすべてのスポンサーに感謝しています」

■青山博一(MotoGP 11位)
「スタートは悪くなかったのですが、序盤に(ヨニー)ヘルナンデスに引っかかり、彼を抜くために、タイヤのおいしいところをかなり使ってしまいました。抜いても抜いてもストレートで抜き返される、という繰り返しでした。ヘルナンデスに引っかからなければ、もう少しいいポジションでフィニッシュできたと思います。今回は初日にトラブルがあって出遅れましたが、その後は順調でした。メカニックとチームには感謝しています。今日の11位というポジションにもレース内容にも満足していません。オースティンではシングルフィニッシュを目標に全力を尽くします」

■カレル・アブラハム(MotoGP 13位)
「13位という結果に満足していますが、心から喜べるものではありません。今回は転倒車が多く、ラッキーな13位だったからです。ウインターテストから、完治していない左肩に苦しんできました。今大会もそれは変わらず、スローコーナーでは厳しい走りを強いられました。そういう意味では、こうして完走できてよかったです」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP リタイア)
「転倒したことについて、まずチームに謝罪しなければなりません。今日はトップグループの中でバトルを楽しんでいました。一時は2番手を走ることができましたし、表彰台に立てたかもしれないと思うと、残念で仕方ありません。今日はブレーキに若干の問題を抱えていました。そして、2コーナーでフロントから突然転んでしまいました。次戦は、いい結果を残したいです」

■ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
「今のこの気持ちを表現するのは難しいです。3列目からいいスタートを切れましたし、1周目は完ぺきだったと思います。正直なところ、昨日まで抱えていた問題を思えば、こんなにいい走りができるとは思ってもいませんでした。それだけに転倒してしまい、とても残念です。どうしてクラッシュしたのかは分かりません。6コーナーでフロントからいきなり転びました。幸運だったのはケガがなかったことです。次のオースティンに向けて気持ちを切り替えます」

■エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「Marc VDS Racing Teamのデビュー戦で優勝することができて、とてもうれしいです。スタートはよかったのですが、タカ(中上貴晶)がコーナーの進入でギリギリまでブレーキを遅らせてきたので、それを避けるために大きくふくらんでしまいました。そのため、序盤の数ラップはトップ集団を後ろから見守るような形となりました。その後、タカとミカ(カリオ)をいい形でプッシュできたと思いますし、最終的にはレースをコントロールできたと思います。今回はレース前半にペースを上げられなかったのが課題で、次戦からはもっと上手にレースをコントロールしていきたいです。いいシーズンのスタートを切れてうれしいです。オースティンでもがんばります」

■ミカ・カリオ(Moto2 2位)
「いいスタートが切れましたし、アクセルコントロールもよくて、すぐにタカ(中上貴晶)の後ろにつけることができました。それからは、タイヤを温存するために後ろについて走りました。ラップタイムはハイペースでしたが、8ラップを残してタカがペースをさらに上げるまで、自分には余裕がありました。それからティト(ラバト)がパスしていったのですが、右コーナーのグリップに苦労していたので、3番手をキープすることにしました。もしかしたら優勝できたのかもしれませんが、昨日の大クラッシュのあとでの表彰台なのでうれしいです。昨晩、長い時間かけてマシンを整備してくれたチームクルーに感謝し、フレームを貸してくれたペトロナスレースラインマレーシアに感謝したいです」

■トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「今日は序盤にペースを上げられず、5周目を終えたころには、表彰台は無理だと感じました。右コーナーでフロントタイヤがうまく機能せず、さらに、リアのグリップも落ち始めました。しかし、結果的にこれがよくて、リズムをつかむことができました。昨年は開幕前にケガをして苦しいシーズンでした。今年は体調も万全で、いいスタートを切ることができました。3位でチェッカーを受けたわけではありませんが、今日の後半のペースは、それに値すると思います」

■長島哲太(Moto2 21位)
「厳しいレースでした。スタートは悪くなかったと思いますし、ポジションも上げることができました。その後、コースアウトして大きくポジションを落とし、追い上げるレースになりました。レース中のベストタイムも2分03秒3と、予選より0.7秒短縮することができました。コースの前半はかなり攻略できるようになりましたが、後半セクションはマシンの旋回性が足りず、攻めきれませんでした。今回は2日目のフリー走行で転倒したのが最後まで影響しました。残念ですが、次のアメリカでは、これを反省材料にしっかり走りきりたいと思います」

■中上貴晶(Moto2 失格)
「失格のことについては、いまは、コメントすることはありません。今大会は、予選までラバトがとても速いペースで走っていましたし、予選までのマシンの状態では、とてもついていけるペースではないと感じていました。そこで、大きくセッティングを変更してウォームアップに挑んだのですが、それがとてもよくて、決勝ではいい走りができました。今日はラバトに抜かれたあともついていけましたし、最後までプッシュすることができました。いつもと違う自分の走りをみんなに見てもらうことができたと思います。次のオースティンでは、昨年リタイアしているので、今年はしっかり走りきりたいと思っています」

■アレックス・マルケス(Moto3 2位)
「最終ラップに、ニュートラルに入れてしまうという初歩的なミスをして遅れてしまいました。しかし、2位で20ポイントを獲得できたので、うれしいです。シーズンのスタートとしてはとてもいいですし、先行集団の中でレースをリードすることができました。ジャック(ミラー)がレースをリードしていたときも、ついていくことができましたし、いいレースができたと思います。これまでやってきたことを、これからも継続していきます。Hondaとともに戦う初戦で表彰台に立てて、とてもうれしいです」

■エフレン・バスケス(Moto3 3位)
「初めて表彰台に立つことができて、とてもうれしいです。今日は15番グリッドからスタートして、1周目に8番手まで浮上することができました。その後、トップグループで走ることができて、最終的に3位でフィニッシュしました。新しいHondaのマシンは、すばらしかったです。スピードも伸びていましたし、全ラップでプッシュすることができました」

■アレックス・リンス(Moto3 5位)
「スタートで早くクラッチを放してしまい、遅れてしまいました。それからは、必死に先頭集団に追いつこうとがんばりました。最終的にトップグループには届きませんでしたが、これからが楽しみなレースになりました。とにかく、マシンをいい状態に仕上げてくれた、チームとHondaに感謝したいです。週末はずっといいペースでしたし、オースティンにむけて期待がふくらんでいます」

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