KTM 2014ニューモデル プレス試乗会で“ビースト”を初体験!

先週、KTMジャパン主催による「2014KTMストリートモデル フルラインナップ メディア向け試乗会」が、千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイにて開催されました。

試乗車には今春発売予定の話題のブランニューモデル、「1290 SUPER DUKE R」をはじめ、昨年鮮烈なデビューを果たしたトラベルエンデューロモデル「1190 ADVENTURE」&「1190 ADVENTURE R」や、「690 DUKE」と同じ新型エンジンを搭載した「690 SMC R」や「690ENDURO R」などリメイクされたモデルも登場。さらにミドルDUKEシリーズでは「125DUKE」、「200 DUKE」に加え、この春発売と同時に人気急上昇中の「390 DUKE」なども用意されるなど、まさに今のKTMをフルラインアップで味わい尽くせる機会となりました。
また、恒例のメディア対抗レースも今年は最新の「390 DUKE」によるワンメイクスとなり、KTM印の“オレンジ早食い競争”もセットで白熱のつばぜり合いを展開。さらに、KTM製のフォーミュラカーのような4輪車、「X-BOW」にフロントウインドーと跳ね上げ式サイドウインドーを備えたGTバージョンによるサーキット体験試乗も行われるなど、アトラクティブな1日となりました。
プレゼンテーションではKTMジャパン代表の野口氏より販売状況についても報告があり、元々強かったオフロードモデルに加え、最近では世界的にオンロードモデルの売れ行きが好調で、こと日本においてそれが顕著であること。販売台数と伸び率でもリーマンショック以前を上回り、過去最大の進捗を記録したことなどが伝えられました。
さらに今年も「ばくおん!!」とのコラボによる鈴鹿8耐参戦へ向けた計画も発表されるなど、モータースポーツへの積極的な取り組みにも期待が寄せられていました。

さて、今回試乗したのは次の4機種。注目のニューモデルを中心にショートインプレッションをお伝えいたします!

■「1290 SUPER DUKE R ABS」 価格/185万円(消費税8%込で価格据え置き)

「990 SUPERDUKE R」の後継モデルの位置づけですが、エンジンもフレームも新設計となるKTM最強のストリートファイターです。エンジンのベースはRC8Rだそうですが、水冷4ストDOHC4バルブ75度V型2気筒に与えられた排気量は1301cc! フルパワー180psもさることながら、先代990をなんと40%も上回る最大トルクが発する加速力はまさに弾丸。コーナーの立ち上がりではトラコンのインジケーターが光りっぱなしのままフロントが浮いてきます。感覚的な速さはRC8以上。“ビースト”の異名どおり狂える野獣のごとき凶暴なマシンと思いきや、実は穏やかで扱いやすい一面も持っているのです。それは「スポーツ」「ストレート」「レイン」に3段階で設定できるライディングモードやトラコン、そして3次元ヨーセンサーで緻密にコントロールされた電子制御ABSなどの恩恵によるものです。クロモリ製のトラスフレームも粘りがあり、WP製前後サスもしっとりとしたいい動きをしてくれます。ライポジも思ったよりコンパクトで前傾もきつくないのでリラックスできるし、とにかくトルクが図太いので、サーキットでも3速〜4速固定でも十分速く走れてしまいます。軽快で足着きもまずまず、サイドバッグなどのオプションも充実しているのでツーリングも楽しめそうでした。

■「390 DUKE ABS」 価格/58万6000円(消費税8%込で価格据え置き)

139?の軽量な車体に、ピークで44psを発生するコンパクトな水冷4ストDOHC単気筒375cのエンジンを搭載。なんと、往年の2ストレーサーレプリカ「NSR250」と同等レベルのパワーウエイトレシオ。これだけでも390デュークの過激な走りは想像がつくというものです。それでいて、最先端の4ストシングルですから面白くないわけがない。軽量高剛性なクロモリ製トラスフレームに前後WP製サスペンションとブレンボ製ブレーキなど、車体にも上位機種と同等グレードの高機能パーツが奢られているのも見逃せないポイントです。小さなデュークシリーズも「125」から「200」、そして「390」ときて、ようやくシャーシにエンジンが追いついてきた感じ。普通のライダーがサーキットで振り回せる、ちょうどベストなバランスだと思います。腕があればビッグバイクを食えちゃいますね。

■「1190 ADVENTURE ABS」 価格/182万5000円(消費税8%込で価格据え置き)

「1190 ADVENTURE R ABS」 価格/185万円(消費税8%込で価格据え置き)

完璧なエルゴノミクスに最先端のセーフティシステムを備え、圧倒的に軽量な車重で世界中のあらゆる路面を走破するトラベルエンデューロ「1190 アドベンチャー」シリーズ。2014モデルでは、この最先端技術がさらに進化しています。13モデルにも搭載されたコンバインドABSと電子制御トラクションコントロールをさらに進化させたBOSH製MSC(MOTORCYCLE STABILITY CONTROL)は、コーナーリング中でもバンク角をセンシングして、あらゆる姿勢で最も安全なコントロールを実現するというものです。
RC8をベースに専用チューニングされたクラス最高レベルの150psを発揮するLC8エンジンはサーキットレンジでも強烈そのもの。オン・オフ用モデルなので足は長いけれど、しっかりとコシのある前後サスに支えられて、その気になればヒザ擦りもできてしまうほどです。前後にひと回り大きなスポークホイールを装備した「R」に関しては、シート高890?という2階建てバスのような高さ故、乗り手を選ぶと思いますが、悪路での走破性は抜群。フラットダートを走ってみましたが、安心快適な乗り心地でした。そして、MSCも試してみましたが、コーナリング中でも本当に強くブレーキをかけられるので驚き。ライディングテクニックを変える可能性のある凄いシステムだと思いました。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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