[Kawasaki]SBK Rd.1 第2レースでバズが2位、サイクス3位。Kawasaki Racing Team の二人が揃って表彰台に立つ

2014年の開幕戦オーストラリア大会が、2月21日から23日までの3日間、メルボルン近郊のフィリップアイランドで開催された。フィリップアイランドでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で24回目。フィリップアイランドは6年連続で開幕戦の舞台となった。

■レポート
今年は、これまでのスーパーバイク仕様に加え、エンジンのスペックを厳しく規制したEVOクラスが新設された。来季から選手権のレギュレーションはEVOクラスに統一されることが決まっており、改造範囲の広いスーパーバイク仕様は、今年が最後になる。Kawasaki Racing Team は、昨シーズンのチャンピオンであるサイクスと3年目のバズに加え、来季に向けてEVOクラスにサロムを起用して3台体制で挑む。さらに今大会は、EVOクラスへNinja ZX-10Rが5台出場。昨年のチャンピオンマシンであるNinja ZX-10Rが最多出場となった。

今年は予選方式も変更される。フリー走行3回の総合タイムで1位から10位までのグループが「スーパーポール2」に進出。11位から20位までが「スーパーポール1」に進出し、それぞれ15分間の予選セッションが行われる。フリー走行で21位以下の選手は、3回のフリー走行を終えた時点でグリッドが確定する。

予選は、まず最初に「スーパーポール1」が行われ、このセッションで13位以下のグリッドが決まる。そして、上位2名が「スーパーポール2」に加わり、上位12台によって4列目までのグリッドを決めるという方式になり、MotoGPとほとんど同じになった。

今大会は、開幕を前に2日間の公式練習が行われ、ディフェンディングチャンピオンのサイクスとチームメートのバズが好調な走りを見せた。チャンピオンナンバーの「1」をつけて新しいシーズンに挑んだサイクスは、初日のフリー走行で4番手、2日目のフリー走行で5番手。フリー走行でトップタイムをマークしたのはローズ(スズキ)。トップから1秒差以内に12台という混戦の中で、まずまずのポジションにつけた。そして迎えた予選、サイクスは痛恨の転倒を喫し、アタックのタイミングを逃した。このセッションも、ポールポジジョンを獲得したギュントーリ(アプリリア)から1秒差以内に8台という接戦となり、転倒したサイクスはアタックが不発に終わるも8番手だった。

 予選を終えたサイクスは、「レース用タイヤは、もう少しセットアップが必要だが、予選タイヤでは素晴らしい走りが出来ていた。マシンの感触も良かった。しかし、丘の上で風がマシンの下に吹き込んで来て、浮き上がるのを抑え切れなかった。不運だったが仕方ない。あの転倒がなければ1分29秒台はいけた」と、スーパーバイクで初の1分29秒台を視野に入れながらの転倒だけに悔しそうだった。そして、この転倒が決勝にも影響し、第1レースはトップグループに加わるもペースが上がらずに7位。第2レースは、ペースも改善されて追い上げを見せたが、他者のエンジンブローによる赤旗中断もあって3位に終わった。

一方、Kawasaki Racing Team 3年目のシーズンを迎えるバズは、両レースともにトップグループに加わり、第1レースでは5位、第2レースでは2位表彰台に立つ快走を見せた。バズは、金曜日のフリー走行で転倒を喫しリズムを崩したが、予選、決勝と調子を上げることに成功した。

この日は、第1レースと第2レースでは、気温の差がわずか1度だったが、路面温度は大きく変化して、第1レースの32度から、第2レースは48度まで上昇、タイヤに厳しいレースとなった。その中でバズはタイヤを温存させながらトップグループにつけていた。第2レースは他者のエンジンブローにより15周を終えて赤旗中断。22周のレースは14周で成立した。赤旗中断がなければ、バズとサイクスの優勝争いの可能性も高かった。

EVOクラスに出場のサロムは、予選12位から決勝に挑み、両レースともにEVOクラスでベストフィニッシュの9位&10位。Ninja ZX-10Rのポテンシャルの高さを証明した。

併催のスーパースポーツ世界選手権は、18周で決勝レースが行われたが、8周目の転倒事故でコース上にオイルが出たために赤旗中断となった。この時点でトップにつけていたソフォーグル(Kawasaki Mahi Racing Team India)は、トップグリッドから再開された残り5周のレースに挑んだが、転倒リタイヤに終わった。Ninja ZX-6R勢は、マリーノ(Kawasaki Intermoto Ponyexpres)が4位。タンブリーニ(San Carlo Puccetti Racing)が5位だった。

◆ロリス・バズ(5位/2位)のコメント
「第2レースに向けてほんの少しだけ調整した。そして、新しいフロントタイヤを選んだ。2位表彰台に立てたし、チャンピオンシップも2位で終えることができて本当に良かった。第1レースはトップ5に入ることができてとてもうれしかった。まるで表彰台に上がったような気分だった。金曜日に転倒したとき、今週はダメだと思ったからね。でも、決勝レースは全てうまくいった。第2レースは自分のペースがとても良くて、序盤から速く走ろうかと思った。トップのギュントーリよりもペースを上げられたが、タイヤをセーブすることを考えながら走っていた。マシンの感触は最高だった。トムは追い上げてきていたので、もし赤旗中断がなければ、トムと素晴らしいバトルができたと思う」

◆トム・サイクス(7位/3位)のコメント
「第1レースは少し問題があったので、第2レースはセットアップを変えた。チームには本当に感謝したい。みんな素晴らしい仕事をしてくれたし、彼らのアイデアは素晴らしい。少しベースセッティング寄りに戻したのだが、それがとても良かったようだ。第2レースは僕たちのレースになると思っていたけれど、残念ながらレースは短くなってしまった。レースではこういうことが時には起こるものだ。最後はうまくいったのでとても満足している。今日は路面温度がとても高くなり、少し風もあった。こうしたコンディションは、いつもは僕たちにとって最悪のコンディションなのだが、力強い走りをすることができたのでよかった。序盤は遅れたけれど、アプリリアにすぐに追いついたし、相性の悪かったサーキットでも戦闘力がある事がわかり、良い状態でヨーロッパに戻ることが出来る。いいスタートではなかったけれど、チャンピオンシップ2位とはわずか6ポイント差だし、トップとは16ポイント差だからね」

◆デビッド・サロム(9位/10位)のコメント
「両レースともEvoクラスのトップでフィニッシュ出来た。第2レースの方が気温が高くてあまりグリップが良くなかったけれど、メランドリにパスされた後、彼について行ってプッシュすることが出来た。終盤はカネパをオーバーテイクして、毎周ペースを上げられた。100%の状態でオーストラリア大会を迎えられるように、チームも僕もウィンターテストでよくがんばった成果だ」

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