刹那の勝負

先日、あるチェーンメーカーのご担当者から聞いたのですが、バイクが加速・減速するときに必ずドライブチェーンには”伸び”が生じるらしいんですね。メンテナンス用語でよく使われる、いわゆる「チェーンの伸び」というのは、プレートをかしめているピンが摩耗してガタが大きくなることで全長が伸びていく現象ですが、これとは違う瞬間的な変形のことだそうです。

MotoGPマシンにも基本的に通常の市販バイクと同じ構造のドライブチェーンが使われているそうですが、強大なパワーをいかに効率的にダイレクトに伝えられるが勝負で、その”伸び”によって生ずる100分の1秒のタイムロスをいかに縮めるかの戦いなのだそうです。

1回あたりのロスは刹那の世界でも、レースディスタンスで考えると数秒の差になることも。そう考えると、たしかに重大なファクターであり、チェーンという地味なパーツの性能いかんで勝敗が決まってしまうこともあるのですね。まったく厳しい世界です。

私も仕事に追われていると少しでも時間効率を高めようとして、立ったまま朝食を食べたり、着替えながらコーヒーを飲んだりすることもありますが、あまり焦るとむせてぶっこぼしたりして、結局後片付けに多くの労力を費やすことも多々あり……。

やはり何事も落ち着いて、腰を据えてやらないとダメだと反省する日々です。特にバイクでは危ないですから、皆さんもバタバタのときには乗らないようにしてくださいね。チェーンの話とはまったく別次元の低レベルの話で誠に失礼いたしました。

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