避けては通れない話

先日発表になった政府統計によると、昨年の交通事故による死者数は4,373人で、5年連続の4千人台、13年連続の減少となったそうです。ただし、対前年比減少率はわずかで、特に高齢死者数の増加が顕著となり、65歳以上の高齢者の割合が52%を超えるなど、交通事故情勢は依然厳しい状況にあるということが報告されていました。

また、統計では死者数が最多の日は11月23日(火)と12月24日(火)の23人ということで、なぜか火曜日に重なっているのが気になります。年の後半から年末にかけて右肩上がりに交通事故死者数が増えていくのは毎年の傾向のようですが、そのピークが昨年は「クリスマス・イブ」だったことは皮肉としか言いようがありません。

一方バイクによる交通事故死者数はここ数年、全交通事故死者数の18%前後で推移していて、全数に比例して少しずつ減少傾向にはあるようです。ただし、こちらも毎年800人近い命が失われていること、そして、クルマに対する構成比率の高さを考えると沈痛な思いです。

2輪の死亡事故の特徴としては都市での比率が高く、例えば警視庁の統計を見ると、年齢層別には「30代-40代」が多く、事故パターンとしては「単独転倒」が圧倒的数。次いで「右直・右折」、「出会い頭」の順になっています。
時間帯としては「朝の6時」と「夜の10時」にふたつのピークがあります。このような話をすると、暗い気持ちになってしまいますが、でも避けては通れない話題です。2輪事故の特徴はそのまま、普段から注意すべき「危険ゾーン」を示しているとも言えます。心のどこかに留めておきたいものですね。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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