【試乗インプレッション】「HONDA VFR1200F」新世代のミッションを手に入れたV4快速GT!

つねに「オールマイティで、かなりスポーティな走りまでこなせるV4エンジン搭載のツーリングスポーツ」

このVFR1200Fのルーツは86年に登場したVFR750F。それから数えて24年、6代目にあたる。その長きに渡り、VFRブランドのキャラクターにはブレがない。つねに「オールマイティで、かなりスポーティな走りまでこなせるV4エンジン搭載のツーリングスポーツ」を貫いている。もちろん、今度の1200もそうだ。しかし、ただのオールニューモデルではない。いくつも「革命」も起こしている。

まずこのルックスを見て欲しい。近未来的であり、妖艶であり、じっくりと眺めたくなるようなフォルムにデザインされている。これまでのバイクとは違うぞ!そう言いたげな造形美だ。

VFR1200F_0314_1-1
形状的には最新スーパースポーツに近い、オーバーハングを小さくしたフロントカウル。しかし、そこに特徴的なヘッドライトをマウントすることで、強い存在感と新鮮な印象が感じられるフロントマスクを演出している。
VFR1200F_0314_1-2
シャープな形状でまとめられたテール周り。テールランプ、ウインカー、グラブバーといったデザインの細部にいたるまで、新時代の超高速GTツアラーであるVFRにふさわしい、先進的なイメージがこめられているようだ。
VFR1200F_0314_1-3
ウインカーと一体にされたミラー。VFR1200Fが想定している超高速巡航時でも空気抵抗が小さく、しかもブレたりしないよう空力的に考えられた形状だ。
VFR1200F_0314_1-4
発泡シートは快適性を確保しながらスリムなまとまりを見せる。テールカウル全体をスリム化することで、専用のパニアケースを装着した場合の張り出しも最小限。

 

過剰、無駄を省いた実用性

そしてエンジンも面白い。V4なことに変わりはないが、乗り手の足元をスリムにするため、なんと両サイドの1、4番シリンダーを前側にバンクさせている。バンク角のかさばらない弱狭角の76度Vとし、バルブ駆動はモトクロッサーなどで定評のユニカム方式。ハイスペックを実現する代わりに、重くかさばるDOHCをあえて採用していない。過剰、無駄を省いて実用性を睨んでいる。

VFR1200F_0314_1-6
コンパクトなV4エンジンを包み込むようなデザインのアルミフレームは、豊かなパワーを受け止め、超高速走行での安定性をもたらす高剛性なもの。前側バンクに伸びるハンガー部など、同じくV4エンジンを搭載するMotoGPマシン・RC212Vのフレームにも似た複雑な形状も特徴。

今回シャフトドライブになったので、ツアラー色を一気に強めた…と普通ならそう思う。たしかに、これを採用したのは欧州でメンテナンスフリーを求められてのことだ。 だが、スポーティな走りに対するネガティブな要素は最小に抑えられている。

リヤアームをオフセットピンピボットにすることで、シャフトのトルクモーメントによるリフト現象などをほとんど消している。スポーツしている時、チェーンドライブと同じとは言わないが、シャフトの駆動系ダンパーによって、少し伸び気味のチェーンで走っている…そんな程度にしか感じない。

マニュアルミッション車はバックトルクリミッターも装備されているので、急激なシフトダウンなどでのバタツキも起きなかった。

VFR1200F_0314_1-5
シートを取り外すと、バッテリー、車載工具、リアブレーキのマスターなどが見える。収納スペースとして利用できる容量は小さめ。

基本的に、機敏ではないが、素直な身のこなしで、どんな操り方にも忠実に従う。
フロントに舵角が強くついたりしないが、一般的なメガスポーツに近い旋回能力もある。

それらと同等のリーンアングルも確保されているので、気楽に操れ、とても幅広い走りをカバーできるのだ。シャフトドライブだから、という違和感はない。

 

ページ:

1

2 3

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【 Webikeニュース編集部 】 初代GSX-Rが発売されてから33年目、6代目のGSX…
  2. GP通算500勝を達成した「YZR-M1」のカラーリングを再現! ヤマハ発動機は、水冷・直…
  3. 二輪車用タイヤ、チューブの専門メーカーであるIRCは、新しいツーリングラジアルタイヤ「RMC…
  4. ホンダは、往年の名車である「NSR250R(MC18)」のカラーを再現した、受注期間限定のヘ…
ページ上部へ戻る