[HONDA]MotoGP 2013年総集編レポート

Hondaがライダー、コンストラクター、チームの3冠を達成
マルケスは史上最年少でチャンピオンに輝く

3チームがRC213Vを駆って参戦した2013年、Hondaは全18戦で9勝を挙げて、最高峰クラスでは3年連続20度目のコンストラクターズタイトルを獲得しました。さらに、ルーキーのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が史上最年少でチャンピオンに輝くとともに、チームタイトルもあわせて手にし、Hondaは2年ぶりの3冠達成の偉業を成し遂げました。

2013年のHondaは、Repsol Honda Teamのダニ・ペドロサとマルケスを中心に、サテライトチームのGO & FUN Honda Gresiniからアルバロ・バウティスタ、LCR Honda MotoGPからステファン・ブラドルという4人体制で挑みました。

マルケスは、MotoGPクラスデビュー戦となった開幕戦でいきなり3位表彰台に立ち、ポテンシャルの高さを示します。続く2戦目のアメリカズGPではポール・トゥ・ウイン、2位にペドロサが続き、Repsol Honda Teamはシーズン最初の1-2フィニッシュを果たしました。第3戦はペドロサが貫禄を示して優勝、マルケスが2位で、前戦とは逆の形で1-2フィニッシュし、チームとしての総合力をみせます。

2人は以降も順調な戦いをみせ、第7戦終了時点でペドロサが2勝を挙げて5度の表彰台登壇でランキングトップ、マルケスも初優勝に加えて6度の表彰台を獲得して3位につけます。

しかし、中盤を迎えた第8戦ドイツGPで転機が訪れます。ペドロサがフリー走行で転倒した際のケガにより決勝を欠場。これに奮起したマルケスがシーズン2勝目を飾って、一躍総合首位に浮上すると、そこからマルケスの快進撃が始まります。

続く第9戦アメリカGP、第10戦インディアナポリスGP、第11戦チェコGPと、マルケスは圧巻の4連勝を達成。また、第9戦ではブラドルがMotoGPクラスでは自身初のポールポジションを獲得し、決勝でも2位表彰台と躍進しました。

マルケスは後半戦に入ってもルーキーとは思えない堂々とした走りをみせて、第16戦オーストラリアGPで早くもタイトル決定の可能性が生まれます。このような状況で迎えたフィリップアイランドでしたが、マルケスは痛恨の失格。それでも、2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に18点差をつけて、第17戦日本GPに挑むことになりました。

大きな注目を集めて迎えた日本GPで2位に入り、最終戦でのタイトル獲得が現実味を帯びてきたマルケス。ホームグランプリとなった最終戦は、プレッシャーを跳ねのけて3位でフィニッシュし、2010年の125ccクラス、12年のMoto2クラスに続き、3クラス制覇を成し遂げました。マルケスは、最終的にシーズン6勝、完走した16戦はすべて表彰台という抜群の安定感が光りました。

ペドロサは中盤でのケガが響いたものの、3勝を挙げてランキング3位。マルケスとペドロサによるRepsol Honda Teamのダブル表彰台は、前年を上回る11戦を数えました。また、バウティスタは一年を通して安定した走りでランキング6位、初表彰台を獲得したブラドルは7位で13年を終えました。

【選手紹介】
▼レプソル・ホンダ・チーム
■#26 ダニ・ペドロサ
初めてバイクに乗ったのは4歳のとき。11歳で地元スペインのポケットバイク選手権に参戦。1999年には、モビスター・アクティバ・カップ(スペイン人ライダーを対象としたライダー養成プロジェクト)に選出され、そこでの活躍が認められて2001年からロードレース世界選手権(MotoGP)125ccクラスに参戦。Honda RS125Rを駆り、高いライディングスキルと他を圧倒する走りで、03年には同クラスでチャンピオンを獲得しました。

翌04年からは、250ccクラスにステップアップし、ここでも開幕戦から優勝を遂げる好成績を残し、参戦初年度でチャンピオンに。05年も引き続き250ccクラスに参戦し、2年連続で250ccタイトルを獲得しました。

そして、最高峰のMotoGPクラスにステップアップした06年は、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。07年は2勝を挙げて総合2位、08年、09年は総合3位と上位にランクインしてきました。10年は総合2位を獲得。11年は3勝を挙げるも、序盤の欠場が響いて総合4位となりました。

12年は、マシンのセッティングが整った終盤に8戦6勝の好成績を挙げ、ライダーズタイトルにあと一歩まで迫る2位でした。

13年は、シーズン中盤にケガを負ったものの、年間3勝を挙げ、ランキング3位となりました。

■#93 マルク・マルケス
5歳のときからオートバイに乗り始め、2001年には8歳でカタルーニャ州のエンデューロ選手権でジュニアクラスのチャンピオンを獲得。

翌02年からはロードレースに転向して、06年にはスペイン国内選手権(CEV)125ccクラスでシリーズ8位、翌07年にはシリーズ9位を記録しました。翌08年からはロードレース世界選手権(MotoGP)125ccクラスに参戦し、10年にはチャンピオンを獲得しました。

11年からMoto2クラスにステップアップすると、第4戦フランスGPで18歳と87日で初優勝を飾り、それまでダニ・ペドロサが持っていた史上最年少優勝記録を更新。11年はケガのため最終戦を欠場しましたが、シリーズ7勝を挙げ、ランキング2位でシーズンを終えます。

ケガから回復した翌12年も同じMoto2を走り、開幕戦から圧倒的な強さをみせつけました。最終戦バレンシアGPでは最後尾から猛烈な追い上げで、全車をパスして優勝を飾るなど、全17戦中9勝を挙げ、シリーズチャンピオンに輝きました。13年シーズンからは、シーズン途中で引退を発表したケーシー・ストーナーに代わって、Repsol Honda TeamからMotoGPクラスに参戦することが発表されました。

MotoGPクラス初年度の13年は、6勝を含む16度の表彰台に上がり、チャンピオンに輝きました。

▼ゴー・アンド・ファン・ホンダ・グレッシーニ
■#19 アルバロ・バウティスタ
3歳で初めてバイクに乗り、8歳でレースキャリアをスタート。1999年からスペインのテレフォニカ・モビスター・カップに参戦し、翌年にはアルベルト・プーチ氏に指名され、スペイン選手権参戦チームのリザーブライダーとなり、プロライダーへの道を歩き出しました。

スペイン選手権、欧州選手権を経て、2003年から世界選手権へのフル参戦を開始。06年に125ccクラスのチャンピオンに輝くと、翌07年は参戦初年度の250ccで総合4位に輝きルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。08年、09年も総合2位、4位と上位をキープし、10年に念願のMotoGPクラスへのステップアップを果たしました。

12年はTeam San Carlo Honda Gresiniに加入し、3位表彰台を2度経験。総合5位でHondaのコンストラクターズタイトル獲得に貢献しました。

13年は、シーズンを通して安定した走りをみせ、ポイントランキング6位で終えました。

▼エルシーアール・ホンダ・モトGP
■#6 ステファン・ブラドル
世界選手権250ccクラスを戦った父ヘルムート・ブラドル氏に影響を受けてレースキャリアをスタート。2005年にドイツ選手権125ccクラスでチャンピオンに輝き、同年には世界選手権デビューも果たしました。

08年は世界選手権初優勝を果たして、総合でも4位に躍進。10年には開催初年度のMoto2にステップアップし、30選手以上がひしめく混戦のクラスで上位入賞を続けて総合9位と善戦しました。

11年は、開幕戦からポール・トゥ・ウインを飾る活躍をみせ、序盤戦で4勝の快進撃。後半戦もトップのポジションを守りきってタイトルを獲得しました。

MotoGPクラス初参戦の12年は、第9戦イタリアGPで4位に入賞。総合8位でルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

MotoGPクラス参戦2年目となった13年は、最高峰クラスで自身初となるポールポジション、2位表彰台を獲得するなど輝きをみせ、総合7位でシーズンを終えました。

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