ARRC Rd.6 玉田誠、万全ではない中で、レースを完走

7月に開催された鈴鹿8耐のフリー走行で転倒をし、負傷した玉田誠。その影響でシリーズ第4戦、第5戦を欠場していた。ダブルウィンを果たしたインドでの第3戦ではランキング2位と十分にチャンピオンを狙える位置にいた玉田ではあったが、その2戦連続の欠場で、タイトル獲得は消滅していた。

そして迎えた最終戦。その舞台となったのはカタール。全長5.380kmのコースには低速から高速でなる16のコーナー、と長いホームストレートが特徴のコース。タイヤに厳しいコースとされ、ライダーにとっては高いセッティング力が求められる。それに加え、シリーズ唯一のナイトレースであるカタールは、昼間と夜の温度差があり、それもまたライダーにとって、攻略の難しいコースに拍車をかけていた。

玉田は骨折した箇所の骨が癒合したものの、まだ痛みが残っていての参戦となった。玉田は初日のフリー走行から、その痛みとの戦いとなった。ブレーキングはコーナーを曲がる時に激痛が左肩を襲っていた。チームもその痛みを和らげる工夫をしたが、ほとんど効果がなかった。それでも玉田は走り続けた。

そして迎えた予選。玉田は、それまでのベストは2分9秒台後半。ピットインする度に痛そうにする玉田ではあったが、セッティングを調整しながら、タイムアタックに出て行った。そして予選の最後の最後で渾身のタイムアタック。それまでベストを大幅に更新し、2分08秒397で予選16番手を獲得した。

決勝は予選とは違い、15周の長丁場。玉田はしっかりと走り、自分のシーズンを締めくくるように、周回を重ねていた。そして決勝レース1を無事完走した。レース後の玉田にチーム関係者から「大丈夫か?レース2は辞めておくか?」と聞かれた玉田は「走ります!」ときっぱり。そして決勝レース2をも完走でシーズンを終えた。

後半戦をノーポイントで終えた玉田は、最終的にランキング8位でシーズンを終えた。そしてチャンピオン争いでは玉田のチームメイトであるアズランがダブルウィンを果たし、見事チャンピオンに輝いた。これで、Hondaとしては、ライダー、チーム、そしてマニュファクチャラータイトルの3冠を獲得した。

◆玉田誠コメント
「どうにか痛みに耐えれれば、どうにかなると思っていたのですが、痛みがあるところは力は入らず、満足した走りができなかったです。このまま走らず、シーズンを終えることはしたくなかったので、走り続けました。どうにか2レースとも完走をできたので良かったです。チームメイトのアズランがチャンピオンになれた事は本当に嬉しいです。本当に心からお祝いの言葉を送ります。

今年一年間、一緒に戦ってくれたチーム。自分のわがままを最後まで聞き続けてくれた中澤チーフメカとホンメカ。いつも僕を信じてくれるチームマネージャーのロドニー。彼らには本当にありがとうと言いたいです。サポートをして頂いた、HondaそしてMUSASHi、転倒からぼくを守ってくれているHYODとSHOEI、そしてGAERNEにもこころから感謝しています。そしていつも応援してくれているファンの皆様にも感謝しています。来年は今年のやり残したことを、やりにまた帰ってきます!」

2013 FIM Petronas Asia Road Racing Championship第6戦
開催地:カタール、ロサイール・インターナショナルサーキット (5.380km)
開催日/初日:11月21日(木)予選 11月22日(金)決勝:11月23日(土)
天候/初日:晴れ 予選: 晴れ 決勝:晴れ
#100 玉田 誠(MUSASHi Boon Siew Honda Racing/HONDA CBR600RR)

<予選> 16番手 2分08秒397
<決勝レース1> 20位 ベストラップ 2分08秒659
<決勝レース2> 19位 ベストラップ 2分43秒645
<ランキング> 8位/88.5ポイント

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