2013 MotoGP「転倒」レポートを発表!

MotoGPを主催するドルナスポーツから、「転倒」に関する興味深いレポートが発表された。2013年シーズンの『ファイナル・フォールズ・レポート(転倒報告)』によると、ロードレース世界選手権における3クラス合計の転倒回数は863回で、過去最高位を記録した2012年の905回から減少傾向となった。これは1戦あたりに平均すると50.1回になる。

内訳としては、最高峰クラスの「MotoGP」が205回で、昨年の186回を上回る過去最多を記録。1戦当たりの平均は11.4回となり、2年連続の二桁台となった。データを見ていて気になるのは、2009年時点の104回から、過去5年で毎年転倒回数が増え続けていること。年々進化し続ける電子制御技術が詰め込まれたクラスであるにも関わらず、転倒が増えていくのは何故なのか。レギュレーション変更やマシン特性の変化に起因するものなのか、その理由は推測しかねるが不可解な部分だ。

中量級の「Moto2」は344回で、昨年の371回から減少。1戦の平均は20.2回となった。2011年は過去最高の421回、1戦平均24.8回を記録したが、2年連続して大幅減少したことになる。ただ、2スト250ccクラス最後のシーズンとなった2009年が234回、1戦平均14.6回だったことを考えると、安閑とはできない数字だろう。
レギュレーション上、同じエンジン(CBR600RRベース)で争われる「Moto2」はマシン性能差が少なく、それだけに毎回激しい接戦が繰り広げられることも、結果として転倒数の多さにつながっているかもしれない。

軽量級の「Moto3」も314回と昨年の348回から減少し、1戦平均18.5回となった。125ccクラス最終シーズンの2011年の316回、1戦平均18.6回と同等の転倒数となっている。以前は最も転倒数が多かった「Moto3」だが、ここ数年は「Moto2」が上回っている点も興味深い。

いずれにせよ、ロードレース世界選手権全体としては、年間で1000回近いクラッシュをしていることになる。2輪に転倒は付きものだが、さすがにレースとなるとそのリスクも凄まじいものだ。数字がそれを雄弁に物語っている。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【関連ニュース】
MotoGP 2013年転倒レポート・シーズン転倒数
MotoGP 2013年転倒レポート コーナー別転倒数

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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