[HONDA]ARRC Rd.6 最終戦 カタール アズランがライダーズタイトルを獲得。最終戦でダブルウインを達成し、自身のタイトル獲得に花を添える

アジア・ドリーム・カップは尾野弘樹が2レースを制する

2013年のアジアロードレース選手権(ARRC)を締めくくる最終戦が、11月23日(土)のナイトレースとして、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されました。

第5戦オートポリス終了時点でランキングトップに立っている、MuSASHi Boon Siew Honda Racingのアズラン・シャー・カマルザマンは、この最終戦で初チャンピオンを目指すことになります。アズランは前戦終了後、MotoGPのMoto2クラスにIDEMITSU Honda Team Asiaから参戦。第13戦サンマリノGPから最終戦バレンシアGPまでの6戦を戦いました。

世界最高峰の舞台での戦いを終えたアズランは、すぐにARRCの最終戦が行われるカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットに駆けつけました。最終戦では、チームもマシンも異なる環境で経験を積み重ねてきたアズランのライディングに大きな注目が集まりました。また、チームメートの玉田誠も鈴鹿8時間耐久ロードレースで負ったケガから復帰。まだ完ぺきというには程遠い状態ですが、最終戦に挑みました。

MotoGPからのマシンの乗り換えが心配されたアズランでしたが、木曜日に行われたフリー走行で、前年のチャンピオン清成龍一が記録したレコードを打ち破る走りをみせます。しかし、アズランは「Moto2マシンのライディングスタイルが抜けきれていない」と語り、まだ満足のいく走りができていない様子でした。

翌金曜日の予選でアズランは、ザムリ・ババ(ヤマハ)、藤原克昭(カワサキ)に加え、ワイルドカード参戦でスーパーバイク世界選手権出場経験のあるブロック・パークス(ヤマハ)らとともに激しいポールポジション(PP)争いを展開。ここでもアズランは勝負強さを発揮し、2分5秒379を記録して今季4度目のPPを獲得しました。

土曜日の夜に行われた決勝レース1でも、PPスタートのアズランは積極的に前に出てトップを奪うと、そのままリードを広げていきます。15周で争われたレースで、2位に入った藤原に7秒以上の差をつけて、アズランは独走優勝。タイトル争いを演じる藤原とのポイント差を広げ、レース2を前にあと0.5点を獲得すればタイトル決定という状況になりました。

レース1では、小山知良(NTS JAPAN T.Pro. Innovation)が8位、小山のチームメートの岩田悟が9位、小林龍太(MuSASHi Boon Siew Honda Racing Malaysia)が11位、玉田は20位でレースを終えました。

レース2はウォームアップラップ中に転倒があり、レースディレイとなって13周に減算されました。アズランはわずかなポイント獲得でチャンピオンになれる状況でしたが、激しいトップ争いを繰り広げました。アズラン、パークス、藤原、ババとの4台が序盤からトップグループを形成し、何度もポジションを入れ替えながら、各コーナーで激しいつば競り合いをみせます。トップを走るアズランに対して、勢いを増したパークスが激しくプッシュしましたが、アズランは最後の最後でパークスを抑え込み、勝利のチェッカーをくぐり抜けました。2位パークスとの差はわずか0.180秒でした。以下は3位に藤原、4位にババと続き、小山は8位、小林は9位、岩田は15位、玉田は19位でチェッカーを受けました。

アズランは2013年の6大会12レースすべてで表彰台を獲得し、念願のタイトルを獲得。ARRCでマレーシア人がチャンピオンに輝くのは12年ぶりとなります。初のフル参戦となった小山はラインキング5位、同じくフル参戦した小林はライキング6位。玉田は8位、岩田は13位でシーズンを終えました。

アジア・ドリーム・カップは、前戦で尾野弘樹がタイトル獲得を決定しており、最終戦には新王者として臨みました。尾野はスペイン選手権最終戦にも参戦し、そのままカタールに入り、サーキットに駆けつけました。移動の疲れも見せずに、初日のフリー走行から最速タイムを叩き出していきます。予選でも、その速さは変わらず、尾野は6戦連続となるPPを獲得。決勝でもレース1は独走態勢を築き優勝。レース2は、10台による激しいバトルが繰り広げられ、黒木玲徳が積極的な走りで果敢に尾野に挑みましたが、0.035秒差で尾野が勝ち、ダブルウインを飾りました。黒木は悔しい2位となりましたが、初表彰台に上りました。

◆アズラン・シャー・カマルザマン(スーパースポーツ600cc 優勝/優勝)
「この週末はチャレンジの連続でした。チームは可能な限り、マシンをベストな状態にするために一生懸命がんばってくれました。レース2は激しいレースになり、精一杯にプッシュしました。終盤になると、少しペースダウンしないと転倒してしまうかもしれないと思いましたが、目の前にある優勝を逃したくありませんでした。幸運にもすべてがうまくいき、ロサイルですばらしい時間を過ごすことができました。エキサイティングなレースをすることができ、念願のチャンピオンを獲得することができました。これもスポンサー、家族、そして友人のサポートのおかげです。心から感謝しています」

◆小林龍太(スーパースポーツ600cc 11位/9位)
「最終戦でしたので、絶対に結果を残したいと思って挑みました。しかし、走り出しからペースをつかむことができずに、そのまま最後まで引きずってしまいました。残念な結果に終わってしまいましたが、一年間支えてくれたチーム、スポンサーの皆さまに感謝しています」

◆玉田誠(スーパースポーツ600cc 20位/19位)
「ケガの状況は完ぺきというわけにはいきませんでしたが、最終戦に向けてリハビリを重ねてきました。自分の力を出せる状況ではありませんでしたが、なんとか走りきりたいとグリッドに着きました。マシンを抑えきることができないので、攻めることはできませんでしたが、無事に最終戦を終えることができました。これも、支えてくれた皆さんのおかげだと感謝しています。今年の自分の役割は、アズランのタイトルのサポートでした。アズランがチャンピオンになることができたことが本当によかったです。今回はブロック・パークスが参戦し、これまで以上に厳しいレースの中で、アズランががんばってくれたことが自分のことよりうれしかったです。来季のことは、まだなにも決まっていませんが、アジアのレース界のためにがんばりたいと思っています」

◆尾野弘樹(アジア・ドリーム・カップ 優勝/優勝)
「レース1は理想的な優勝ができて、とても充実感を感じてうれしかったのですが、レース2は逃げきることができませんでした。それでも接戦の中で優勝することができました。鈴鹿ラウンド以来のパーフェクトウインを最終戦で飾ることができ、シーズンを終えることができました。念願のチャンピオンになり、最終戦ではチャンピオンらしいレースができたと思います。今シーズン、ご協力いただいた関係者の皆さま、スポンサーの皆さま、ありがとうございます。そして、いつも支えてくれて応援してくださっているファンの皆さま、ありがとうございました。感謝しています」

◆黒木玲徳(アジア・ドリーム・カップ 7位/2位)
「一度も結果を残せずに迎えた最終戦でした。初めての夜の走行に少し戸惑いましたが、自分としては思ったよりも早くなじむことができたと思います。予選は6番手でしたが、他車のペナルティーにより4番手に繰り上がりました。レース1は積極性が足りずにトップ争いの中での最下位の7位でした。レース2は最後のレースで、10台のトップ争いの中で2位で終えることができました。最後の最後で表彰台に立つことができました。これも応援してくださった皆さま、スポンサーの皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。これからも一生懸命にがんばりますので、応援よろしくお願いします」

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