[HONDA]MotoGP Rd.18 決勝 マルケスが3位でチャンピオンを獲得 デビューシーズンでタイトル獲得という大偉業を達成する

最終戦バレンシアGP決勝は、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)と、前戦の日本GP終了時点で総合3位が確定しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、そして総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)の3人の優勝争いとなり、4位以内でフィニッシュすればチャンピオンが決まるマルケスが、3位でフィニッシュ。1983年にフレディ・スペンサーがHondaで樹立した、21歳258日を大幅に更新する、20歳266日という史上最年少記録で、チャンピオンを獲得しました。

タイトル王手で最終戦バレンシアGPを迎えたマルケスは、予選では今季最多となる9度目のポールポジション(PP)を獲得。決勝では、逆転チャンピオン獲得に向けて、アグレッシブな走りをするロレンソとの対決を避け、着実に走って3位でフィニッシュしました。今年のマルケスは、9度のPP獲得で自らの速さをアピールしました。決勝では、6勝を含む16度の表彰台に立ち、11戦でレース中のファステストラップをマーク。シーズンを通じて、速さと安定感を兼ね備えていることを証明しました。

30年ぶりの偉業を達成したマルケスは、開幕戦カタールGPで3位表彰台に立ち、第2戦アメリカズGPでは、1982年にスペンサーが樹立した史上最年少PP記録と、史上最年少優勝記録を31年ぶりに更新して世界中の注目を集めました。以後も安定した走りで表彰台に立ち、ルーキーとしては史上最多の6勝、16度の表彰台最多登壇記録を樹立する、すばらしいリザルトでタイトルを獲得しました。

前戦日本GPで総合3位が確定したペドロサは、今季4勝目を狙いましたが、ロレンソの厳しいアタックで一時は5番手までポジションを落としたものの、その後、順位をばん回して2位でフィニッシュしました。この2位でHondaは、最高峰クラスでは3年連続20度目(全クラス通算62度目)となる、コンストラクターズタイトルを獲得しました。この2つのタイトルに加え、前戦日本GPでは、Repsol Honda Teamがチームタイトルを獲得しており、Hondaは2年ぶりに3冠を達成しました。

予選7番手から好スタートを切り、序盤4番手につけたアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、5位でフィニッシュして総合6位。予選8番手のステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、6位フィニッシュの総合7位となりました。CRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は、19位フィニッシュの総合26位でした。

Moto2クラスは、予選6番手から決勝に挑んだニコラス・テロール(Aspar Team Moto2)が、今季3勝目。チームメートのジョルディ・トレースが2位、ヨハン・ザルコ(Came Iodaracing Project)が3位でフィニッシュしました。前戦日本GPでタイトルを獲得し、今大会、PPから決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)は、トップを快走するも転倒を喫し、再スタートを切って29位でした。

予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、13位で総合8位。代役出場の野左根航汰(JiR Moto2)は転倒リタイアでした。

Moto3クラスは、予選8番手から決勝に挑んだアレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)が、ピットスタートという大きなハンディキャップを抱えましたが、6位でフィニッシュ。アイザック・ビニャーレス(Ongetta-Centro Seta)が7位。ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)は11位でフィニッシュしました。予選5番手からトップグループに絡んだジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)は転倒リタイア。渡辺陽向(TASCA RACING)は、19位の総合28位でした。

コメント
◆鈴木哲夫|HRC代表取締役社長
「HRCのファクトリーチームであるRepsol Honda Teamにとっては、とてもエキサイティングなシーズンでした。マルク・マルケスとダニ・ペドロサが、すべてのレースで勝利に向けてチャレンジしました。Hondaは、3年連続でコンストラクターズチャンピオンシップを獲得、そしてHondaの歴史では、62度目のコンストラクターズチャンピオンシップを獲得できたことを、とても誇りに思います。優れたパフォーマンスを発揮し、MotoGP初年度にタイトルを獲得するという偉業を達成。ここまで多くの記録を破ってきたルーキーのマルケスに、おめでとうと言いたいです。ダニはザクセンリンクでケガをしてしまい、残念でした。しかし残りのシーズンで、ギャップを縮めるために一生懸命がんばりました。2014年に向けて、再び戦う準備ができていることと思います。そしてすべてのスポンサーやテクニカルパートナーのさまざまなサポートに感謝します。また世界中のファンのサポートにも感謝しています」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「レース序盤のホルヘ(ロレンソ)とのバトルは、厳しく難しい戦いでした。ホルヘのペースがそれほど速くなかったので、何度も前に出ました。しかし、抜いてもすぐに抜き返され、2コーナーではもう少しで転倒しそうになりました。こうして、僕がコースを少し外れるまでは、限界で戦っていました。そのため、5番手までポジションを落としましたが、そこから追い上げて2位でフィニッシュしました。今日はマルクにおめでとうと言いたいです。今シーズンの彼はすばらしい仕事をしました。ルーキーでMotoGPのタイトルを獲得しました。信じられない、歴史的なことを達成しました。マルクには脱帽です」

◆マルク・マルケス(MotoGP 3位)
「本当に長いレースでした。もしかしたら、これまでのキャリアで一番長いレースだったかもしれません。スタートのときは、とてもナーバスになっていました。ホルヘ(ロレンソ)はいつものようにとてもいいスタートを切りました。僕は、どういう戦略で戦えばいいのか分かりませんでした。とにかく、ホルヘとダニについていき、そのポジションで落ち着くのを待ちました。終盤は、チャンピオンシップを獲得するためには、今のポジションで安全だということが分かったので、プッシュしないことにしました。最高の一年でした。まだ夢を見ているようです。最初の年でこんな結果は期待していませんでした。とてもうれしいです。チーム、家族、そしてもちろん、Hondaやすべてのスポンサーに感謝したいです。すべての人のサポートや、世界中のすべての僕のファンの応援は、すばらしいものでした。このチャンピオンシップをみんなに捧げたいと思います」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5位)
「マシンのセットアップに少し問題があり、楽ではありませんでした。決勝に向けて改善できるように調整に取り組みました。今年一番と思えるスタートを切り、最初の数周は前のライダーたちについていくことができました。ロレンソが前でペースを落としていたので、トップのライダーたちと一緒に走るチャンスができました。しかし、タイトル争いをしている2人のライダーには関わらないようにしました。ソフトタイヤが消耗してからは、転倒しそうになったこともあります。しかし、チャンピオンシップを6位で終えられ、ノンファクトリーマシンでの2位になることができたのでうれしいです。チーム、SHOWA、NISSIN、Honda、GO & FUNに感謝したいです。明日は来年に向けて仕事を始めます」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 6位)
「まず、シーズンを通して、すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝します。僕のキャリアで初めて、バレンシアを完走することができました。2014年も今のクルーと一緒に仕事を続けることができることを、うれしく思います。今週は、フロントエンドの問題にずっと苦しんでいましたので、レースはかなり厳しいものでした。全体的にはそれほど悪い走りではありませんでしたが、あるエリアで少しタイムをロスしていました。明日からのテストで、その部分の改善に集中したいです。今シーズンの最高の瞬間は、ラグナセカの表彰台でした。週末を通してすばらしい仕事ができました。そして最悪の瞬間はマレーシアでのケガでした。そんなときもチームのみんなが、僕が早く回復できるように、プロフェッショナルな仕事をしてくれました。2013年シーズンは終了しましたが、24時間も経たないうちに2014年の仕事をスタートすることになります」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 19位)
「MotoGPで送った初めてのシーズンでしたが、もっとポジティブな結果に終わることを願っていました。しかし今日はそれができませんでした。しかし、僕の新しいチャレンジを支えてくれたすべての人に感謝したいです。また、このチャンスを可能にしてくれた人たちにも感謝したいです」

◆ニコラス・テロール(Moto2 優勝)
「優勝でシーズンを終えられて最高です。今日はホームグランプリを本当に楽しみました。序盤は快適でしたが、独りで走るようになってからは、レースが永遠に続くような感じでした。勝利の秘訣はスタートにありました。終盤はタイヤパフォーマンスもかなり落ちて、もう少しで転倒しそうになりました。幸い持ちこたえることができたので、再び、集中力を維持しました。(シモーネ)コルシ(SPEED UP)が中盤でプッシュしてきましたが、数周はペースをコンマ数秒上げることができました。今年は大きく前進することができたと思います。2014年に向けて、引き続きがんばらなければなりません。Moto2クラスで優勝することは簡単ではありません。チェッカーを受けてから、すべてのファンの声援を聞いたときは、髪の毛が逆立ちました。ホームで優勝したということは、もう一つの夢がかなったような気分です」

◆ジョルディ・トレース(Moto2 2位)
「今年は初めてのMoto2フル参戦でした。今日は2位になれましたし、今年は表彰台のすべてのポジションを獲得することができました。来年に向けて、たくさんのインフォメーションを収集し、経験を積むことができました。レース中盤にはタイヤが消耗し、危ない瞬間がありましたが、幸い持ちこたえることができました。(シモーネ)コルシに追いついたとき、彼を少し見てから、トラブルを避けるためにもパスするのがベストだとすぐに思いました。疲れたレースでした。足にも痛みがありましたが、2位でフィニッシュできてうれしいです。チームはもちろん、記録的なスピードで回復させてくれた医師に感謝したいです。今日はあまり困難なこともなく戦うことができました」

◆中上貴晶(Moto2 13位)
「フリー走行と予選で苦しんでいたリアのグリップが決勝でも改善されず、苦しいレースになりました。ウォームアップで解決策にトライしたのですが、セッティングを詰めきることができませんでした。13位というのは望んでいた結果ではありません。このチームで走るのは最後でしたし、いい結果をプレゼントして終わりたいという気持ちでした。そういう意味では悔いはありますが、ベストは尽くしました。今年の経験を生かし、来年のチームでは、チャンピオンを獲得したいと思います」

◆アレクシ・マスボー(Moto3 6位)
「なぜかは分かりませんが、マシンがスタートせず、そのためピットレーンからレースをスタートしなければなりませんでした。そのあと、マシンはちゃんと走りました。レースではとてもよかったです。ラップタイムはそれほど悪くありませんでした。そしてたくさんのライダーをパスしました。このサーキットは得意ではありませんが、とてもいい仕事ができたと思います。終盤の4レースは速さがあり、とてもよかったです」

◆アイザック・ビニャーレス(Moto3 7位)
「本当に厳しいレースでしたが、今年のベストリザルトだったので、この結果をうれしく思います。1周目は16番手までポジションを落としましたが、そこからたくさんのライダーと戦って7位まで追い上げました。これからウインターテストに入ります。2014年へ向けて前進するためにがんばります」

◆ロマノ・フェナティ(Moto3 11位)
「チャンピオンシップでトップ10に本当に入りたいと思っていました。そしてそれを達成しました。もちろん、このチームで最後のレースだったので、もっといい結果を出したかったです。この2年間はとても集中しました。チームとともにいい結果を残してきました。そして最も難しい時期も過ごしましたが、常に全力でがんばってきました。これでチームを去ります。新しいページを開く前に、いい思い出を共有でき、ありがとうと言いたいです」

◆渡辺陽向(Moto3 19位)
「スタートに失敗して思ったように前に出られず、1周目に28番手と遅れてしまいました。その後、ペースを上げてポジションを上げることができました。昨年のスペイン選手権よりも速いペースで周回できましたし、KTM勢といいバトルができました。日本GPの15位を除いて、ベストリザルトの19位で終えられたこともうれしいです。今年は思ったようなシーズンにはなりませんでしたが、全力を尽くしました。来年のことは決まっていませんが、来年もどこかで走っていたいと思っています」

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