[SUZUKI]JRR Rd.9 津田 ランキング4位でシーズンを終了。J-GP2クラスでは生形秀之が惜しくもチャンピオン届かず

ついに最終戦を迎えた全日本ロードレース。MFJグランプリと銘打って開催されたレースは、ここまでのシリーズ6戦でポイント獲得をしたライダーだけが出場でき、メインレースのJSBクラスが2レース制で行なわれる。

そしてこの鈴鹿大会は事前テストがなく、レースウィーク前日、一日早く木曜日から特別走行の時間帯が設けられるスケジュール。ここでスズキGSX-R勢は、ヨシムラスズキの津田拓也が4番手タイムをマーク。前戦の岡山大会を負傷の治療のために欠場し、2レースぶりの復帰となったチームカガヤマの加賀山就臣が7番手、モトマップサプライの今野由寛が8番手。モトマップサプライからは、岡山大会に引き続き、寺本幸司も出場した。金曜は通常スケジュールの合同走行。ここでもヨシムラスズキの津田は4番手につけ、加賀山が10番手。しかし加賀山は1回目の走行で転倒し、骨折などはないが、頭を打って合同走行を切り上げることになった。

そして土曜日には公式予選がスタート。公式予選はノックアウト方式の2ステージ制で行なわれ、全34台のエントラント中のトップ10がステージ2に進出できるシステムで行なわれ、ステージ1のトップ10順位が、そのままレース1のスターティンググリッドに、ステージ2の順位がレース2のグリッドとなる。公式予選ステージ1では、津田がスズキ勢トップの2番手タイムをマーク。負傷の様子を見ながらの出場となった加賀山が9番手につけ、今野は11番手、寺本は14番手で惜しくもステージ2進出ならず。予選ステージ1のトップ10だけが出場したステージ2では、加賀山が9番手、そして津田が3番手タイムをマークし、これで津田は、レース1/2番手、レース2/3番手と、両レースのフロントローを獲得した。

雨の予報が出ていた日曜の決勝日も、なんとか雲りでスタート。午前中に行なわれたレース1では、3番手スタートの秋吉耕佑(ホンダ)が好スタートを見せ、フロントロースタートとなった津田は中須賀克行(ヤマハ)に続く3番手あたりでオープニングラップをスタート。加賀山は9番手、今野が10番手、寺本は12番手でオープニングラップを終了する。

レースは、秋吉と中須賀の上位2台が3番手以降を引き離してレースをリードし、津田は高橋巧(ホンダ)、柳川明(カワサキ)とセカンドグループ争いを展開。しかし、このセカンドグループが激しく順位争いを展開しながら、5周目あたりには上位2台に再び迫り、トップグループが5台に膨れ上がる展開となる。津田は一時、このグループの最後尾5番手まで後退するが、レース中盤には2番手の秋吉までかわして中須賀を追うものの、その時点で中須賀との差が広がり、津田は柳川にもかわされて再び3番手に。しかし、そのまま津田は柳川と激しい抜きあいを演じ、2番手に浮上。このまま最終ラップに突入するかと思われたが、転倒車がコース上に残ったことでレースは赤旗中断となり、14周終了をもってレース成立。正式結果は赤旗中断の1周前のポジションとなり、津田は3位でフィニッシュとなった。

他スズキ勢は、加賀山が9番手を走りながら、シケインでスリップダウンを喫し、マシンにダメージがあったためリタイヤ。レース序盤から加賀山のすぐ後ろを走っていた今野は10位でフィニッシュ。寺本は13位でチェッカーを受けた。

最終レースとして行なわれたレース2は、さらに雲が厚くなり、今にも雨が降りそうななかのスタート。レース2は、フロントロー3番手スタートとなった津田がスタートに失敗し、8番手あたりまで後退。レース1の転倒のダメージを、レース開始直前まで修復していた加賀山は、マシンが本調子ではなく、スタートで大きく出遅れ、15番手あたりまで後退、そのまま3周を終えてマシンに異常を感じ、リタイヤしてしまう。

津田は後方からの追い上げとなったが、トップグループと変わらないスピードで順位を上げ、1周目7番手から4周目には5番手まで浮上。このままトップグループに迫るかと思われた時、ついに鈴鹿に雨が降り始め、ライダーに降雨を知らせる「レッドクロス」フラッグが提示される展開となる。そのまま雨は強くなることはなかったものの、5周目にはトップを走るライダーが危険をアピールするべく挙手し、トップグループが一瞬スローダウン。しかし、レースディレクションからの指示、提示はなく、レースは続行。トップグループは順位が入れ替わり、渡辺一樹(カワサキ)がトップに立ち、津田は中須賀、高橋、山口辰也(ホンダ)、秋吉、柳川、酒井大作(BMW)に続いての8番手まで後退してしまう。

結局、雨も強くなることはなく、レースも続行。津田は再加速後にペースを上げることができず、7位でフィニッシュ。ランキングでは、ランキング3位の高橋にレース1終了時に7ポイント差まで迫りながら、レース2で7位に終わったことで差を詰めることができず、ランキング4位のまま終了した。

モトマップの寺本は好スタートを見せて14番グリッドから、オープニングラップを9位で終えると、同じダンロップタイヤを履く藤田拓哉(ヤマハ)をはさんで今野も11番手スタート。この3人が激しくポジション争いを展開するが、このグループもまた、レッドクロス提示からのペースダウンで順位が変動し、寺本が徐々に後退。今野は最終ラップまで藤田とポジション争いを繰り広げ、終盤には一時かわされたものの、最終的に藤田を差し返してフィニッシュ。今野が9位、寺本は11位でチェッカーを受けた。

これで2013年シーズンの全日本ロードレースは全日程を終了。JSBクラスのルーキーながら、ヨシムラスズキの津田拓也がランキング4位を獲得。今野は菅生と岡山大会を欠場しながら、出場全レースで二桁ポイントを獲得してランキング9位に、負傷や手術のための欠場が響いた加賀山はランキング10位を獲得したシーズンとなった。

J-GP2クラスではエスパルスドリームレーシングの生形秀之が、GSX-R600をベースとしたマシンで出場し、予選2位からチャンピオン争いの緊張をものともせず、果敢な走りを展開。中盤、ポイントリーダーの野左根航汰(ヤマハ)をかわし最終戦を3位表彰台を獲得。生形は惜しくもチャンピオンを逃したが2013年シーズンを昨年と同じランキング2位で締めくくった。

コメント
◆津田 拓也(ヨシムラスズキレーシングチーム)決勝レース Race1/3位 Race2/7位
「最終戦だというのに、最後の最後で不完全燃焼なレースをしてしまいました。レース1は赤旗提示前のことを考えると2位で終われたんですが、レース2は気温も路面温度も低い中、一度ペースダウンをしてしまい、タイヤを一度冷やしてしまったために再ペースアップがうまくいかず、7位で終わってしまいました。集大成のレースだったのに、上位で終われなくて悔しいです。今シーズンからヨシムラで走らせていただくことになって、勝てる体制を作っていただきながら1勝に終わったのは、少し不甲斐ないですね。それでも。JSBのトップライダーの中で戦うことで、上位陣の走りを間近で見ることができたり、マシンのセットアップの仕方、レースのペースメイク、それに不意のコンディション変化などへの対応など、すごく勉強になったシーズンでした。来年、またチャンスをいただけたら、チャンピオン争いをしたいし、それが出来る自分になれるようトレーニングを続けたいと思います。」

◆今野 由寛(MotoMap SUPPLY)決勝レース Race1/10位 Race2/9位
「菅生、岡山大会を欠場したことで、8耐以来のJSBマシンとなったんですが、木曜に走行からうまくマシンのセットアップや組み立てが出来て、何年も課題になっていた鈴鹿での自己ベストも更新できたレースになりました。レース1は加賀山さんの後ろでスタートしてずっとついていったんですが、加賀山さんも本調子ではなかったようで、序盤から前のグループに離されてしまいました。レース2は寺本さん、藤田君とのポジション争いになって、マシンスペックやタイヤが同じような3人のバトルになって、なんとか最後は振り切ってゴール出来ましたね。今年は2レース欠場しましたが、このマシンとタイヤで最低限いなければいけないポジションにしかいることができず、もう一歩ステップアップができなかった。いつもセミファクトリーマシン勢のすぐ後ろ、そこからもうひと伸びするのが課題として残ってしまいました。また走る機会をいただけたら、ここを克服できるように頑張りたい。」

◆寺本 幸司(MotoMap SUPPLY)決勝レース Race1/13位 Race2/11位
「前戦の岡山大会はケガでなんとか走り切った、というレースでしかありませんでしたが、今回は体調も悪くなく、じっくりレースに取り組めた感じでした。スポット参戦としては、マシンのセットアップなどの継続データがないため、なかなか難しい局面があるんですが、チームとデータのやり取りをしてマシンを作り込んだり、短期間で自分仕様のマシンにかなり近づけられた感じでしたね。今回、またMotoMapさんに出場できるチャンスをいただいて、本当に感謝しています。チームも今野との2台体制でウィークを進めることで得られるデータもあったし、いいムードでレースを終えられました。結果は正直、もっと上に行きたい気持ちはありますが、MotoMapのGSX-R1000が2台参戦するというシーンが実現できたことし、楽しいレースができました。」

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