[HONDA]MotoGP Rd.17 決勝 マルケス2位でタイトル獲得に大きく前進。Repsol Honda Teamがチームタイトルを獲得する

3連戦最後の戦いとなった第17戦日本GPは、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)と総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、総合3位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の3人の優勝争いとなり、ロレンソが優勝、マルケス2位、ペドロサが3位でフィニッシュしました。

Repsol Honda Teamは、日本GP3連覇を逃したものの、タイトル王手のマルケスがチャンピオン獲得に大きく前進。Repsol Honda Teamの両選手がそろって表彰台に立ち、3年連続でチームタイトルを獲得しました。

今大会は、25日(金)のフリー走行が台風の影響でキャンセルとなり、26日(土)の予選も、午後だけの走行となりました。台風一過となった27日(日)は青空が広がり、ドライコンディションで決勝レースが行われ、タイヤの選択が勝敗に大きく影響しました。

タイトル王手のマルケスは、ウエットコンディションで1回、ドライコンディションで1回という少ない走行経験にもかかわらず、MotoGPマシンで初めて走るツインリンクもてぎを果敢に攻めました。しかし、朝のフリー走行で転倒を喫したことが影響し、やや慎重になったマルケスは、着実に走って2位でフィニッシュしました。今大会、タイトル獲得は果たせませんでしたが、総合2位のロレンソとの差を13点とし、最終戦バレンシアGPでタイトル決定戦に挑むことになりました。

今大会は、不安定な天候の影響で、ライバルに対して経験値の少ないマルケスは、苦戦を強いられました。タイヤの選択も難しく、Repsol Honda Teamの両選手は、ソフトコンパウンドを選択したライバルの走りが好調で、わずかに届きませんでした。前戦オーストラリアGPで痛恨の失格がなければ、マルケスは今大会でチャンピオンを獲得していましたが、3連戦をタイトル王手で終えることができました。最終戦バレンシアGPでチャンピオンを獲得すれば、1983年にフレディ・スペンサーがHondaで達成した21歳の史上最年少チャンピオンの記録を、30年ぶりに更新することになり、世界中の注目を集めています。

チームメートのペドロサも優勝争いに加わりましたが、タイヤの選択が決まらなかったことで、コーナーの立ち上がりに苦戦、トップの2人についていくのがやっとの状態でした。今大会を終えてペドロサは、総合首位のマルケスとの差が38点となり、チャンピオンの可能性は消滅。同時に総合3位が確定しました。Repsol Honda Teamの2人がそろって表彰台に立つのは今季10度目。チームタイトルは2002年からスタートしましたが、これで3年連続6度目のタイトル獲得となりました。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、朝のフリー走行で5番手タイムをマークし、決勝では、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)とし烈な4位争いを制しました。フリー走行で転倒を喫したバウティスタ。その影響で序盤にペースを上げることができませんでしたが、中盤以降は快調にラップを刻みました。第15戦マレーシアGPで右足くるぶしを骨折、3戦ぶりに決勝出場となったブラドルは、痛み止めを施しての決勝レースとなり、終盤は足の感覚がなくなる厳しい戦いとなりました。しかし、厳しい条件にもかかわらず5位でフィニッシュ、大きな拍手が送られていました。

バウティスタのチームメートで、CRTマシンで出場のブライアン・スターリングは、予選で107%の基準タイムを通過できませんでしたが、朝のフリー走行で基準タイムをクリアしたことから決勝に進出、22位でフィニッシュしました。

Moto2クラスは、タイトル王手のポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)が、今季6勝目を達成、初の年間タイトルを獲得しました。今大会はスタート直後の多重クラッシュで赤旗中断となり、15周に短縮されてレースが再開され、7番手から好スタートを切ったエスパルガロは、一度もトップを譲らずにチェッカーを受けました。2位にミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)。3位にトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)となりました。

23番手から決勝に挑んだ中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、9位でフィニッシュしました。前戦オーストラリアGPの予選で左手首を骨折、厳しい状態で決勝に挑んだ総合2位のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)は、多重クラッシュに巻き込まれてリタイアという悔しい結果となりました。野左根航汰(Webike Team Norick NTS)は16位。長島哲太(Jir Moto2)は20位でした。

Moto3クラスは、26番手からロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)がすばらしい追い上げを見せて、5位でフィニッシュ。ジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が6位、チームメートで22番手から挑んだジョン・マクフィーが7位。ニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)が9位でフィニッシュしました。

渡辺陽向(TASCA RACING)は初ポイントを獲得して15位。ワイルドカードで出場の山田誓己(Team Plus One & Endurance)は転倒再スタートで23位。尾野弘樹(Honda Team Asia)は転倒リタイアでした。

コメント
◆マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日の2位は、とてもいい結果です。朝のフリー走行で転倒してしまったことで、決勝は、コンスタントに走るのは難しいと思いました。フリー走行では、思うような走りができませんでした。このサーキットをMotoGPマシンで走るのは初めてのことでしたし、ドライコンディションになったフリー走行では、比較するデータが何もありませんでした。あとはウォームアップとレースしかありませんでした。ホルヘ(ロレンソ)の方が、ここでは強い走りをしていました。何度か危ない瞬間がありました。そのため5ポイント縮められても、20ポイントを獲得する方がいいと思い、2位になるための走りに切り替えました。残りは1レースです。一年で一番重要なレースです。バレンシアではこれまで以上に集中してがんばらなければなりません」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「僕にとっては、厳しいレースでした。全力を出しましたが、コーナー出口で問題を抱え、力を出しきれませんでした。そのため、マルク(マルケス)とホルヘ(ロレンソ)に対して、かなりタイムをロスしてしまいました。レースではずっと3番手でした。彼らについていこうとがんばりました。しかしレース中盤で、徐々に遅れ始めました。次のバレンシアGPに集中しなければなりません。そして、できる限り、がんばらなければなりません」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 4位)
「いろいろなことがあった週末でした。昨日と今朝で2度転倒しました。しかし、いい走りができました。スタートは完ぺきではありませんでした。さらに、どれだけプッシュできるのかよく分かりませんでした。しかし、次第にリズムをつかみ、何人かパスして4位を獲得することができました。もっといいスタートを切っていれば、もっとよかったかもしれません。とにかく、混乱したレースでしたが、いいレースができました。これが一番大事なことです。さらに一歩前進できるように、引き続き仕事をがんばらなければなりません」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 5位)
「みんなにとって『クレイジー』な週末でしたが、最後はドライコンディションでレースをすることができました。今日の結果には満足しています。ほかのライダーに比べると、僕は慎重だったと思います。しかし、3列目からいいスタートを切ることができました。レース中、あるポイントで(アルバロ)バウティスタの方が速く、そこで抜かれました。足首には痛みがあり、85%の状態です。僕にとっては長く厳しいレースだったし、今日の5位は喜ばなければなりません」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 22位)
「今日はあまり話すことがありません。結果がすべてを語っています。忘れたい週末になりました。早くページをめくって、バレンシアのことを考え始めなければなりません。初めてのもてぎよりも、走ったことがあるサーキットではもっと運があるはずです」

◆ポル・エスパルガロ(Moto2 優勝)
「今の気持ちをうまく言葉で説明できません。飛んでいるような気分です。あとで何をしたのか考えて、家に帰ったら喜びをかみしめたいと思います。これは僕だけでなく、僕のチームが獲得したタイトルです。彼らにおめでとうと言いたいです。今年は難しい年でした。オーストラリアまでは、チームメートの(エステべ)ラバトと、スコット(レディング)がとても速かったです。スタートで少しミスをしましたが、戦い続けました。バレンシアはチャンピオンシップのことを考えないで、みんなと楽しみたいです」

◆ミカ・カリオ(Moto2 2位)
「2位に入り、20ポイントを獲得できてうれしいです。しかし、勝てなくて残念でした。感触もペースもよかったのですが、ポル(エスパルガロ)は速すぎました。序盤に何度かミスをしてしまい、そこでポルにギャップを作られてしまい、追いつくことが不可能になってしまいました。いつもなら、表彰台に上がると満足するのですが、もてぎは以前に何度も優勝している分だけ、残念でした」

◆トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「この3連戦で、すべて表彰台に上がることができて、とてもうれしいです。チャンピオンシップでも今回、6位に上がることができました。ケガのためにシーズン序盤を無駄にしたので、このような結果は期待していませんでした。だれにとっても、楽な週末ではありませんでした。ドライコンディションでセットアップする時間がなかったのですが、チームはいい仕事をしてくれました。レースは赤旗が出て楽ではありませんでした。再スタートのときも、『大丈夫。またプッシュできる』と自分に言い聞かせました。表彰台に上がることができてうれしいです」

◆中上貴晶(Moto2 9位)
「予選と決勝でコンディションが変わり、とても難しいレースでした。それでも、ドライコンディションになった朝のフリー走行は感触がよかったので、決勝は期待していました。しかし、オープニングラップの多重クラッシュで赤旗中断になり、再スタートのときは、ブレーキが冷えてしまったのか、フィーリングがよくなくて、攻める走りができませんでした。加えて15ラップに短縮されたことで、追い上げるチャンスもありませんでした。悔しいけれど、ベストは尽くしました。スペシャルカラーのマシンとユニフォームはチームが準備してくれました。それだけに、いい結果を残したかったです」

◆ロマノ・フェナティ(Moto3 5位)
「いいレースでした。走れなかった金曜日と土曜日のことを考えるといいレースでした。みんなと同様、今日の午前中しかマシンをセットアップする時間がありませんでした。終盤はマシンがかなりスライドしていましたが、最後までしっかり走ることができました」

◆ジャック・ミラー(Moto3 6位)
「もっといい結果を出せたと思います。しかし、プラクティスの時間が少なく、ギアのセッティングを決めることができませんでした。1速がショートで走りにくく、残念でした。それでも、序盤はよかったですが、タイヤが消耗してからは、1速で大きく長いスライドをするようになり、苦労しました。コーナースピードを維持できませんでした。サーキット後半は、かなりロスしていました」

◆ジョン・マクフィー(Moto3 7位)
「今回の結果はキャリアで自己ベストです。とてもうれしいです。今朝、いいベースのセッティングを見つけることができました。そのあとは、フロントとリアを少しハードにしただけで、なにも変えませんでした。今シーズンはずっとブレーキングの安定性に苦戦していました。今それがとてもよくなりました。マシンの旋回性もよく、序盤からとても快適でした。とても楽しく走ることができたし、とてもうれしいです」

◆ニッコロ・アントネッリ(Moto3 9位)
「リアタイヤに問題があり、残念でした。十分なグリップがなく、レース中ずっと苦戦していました。もしポイント争いをしていなければ、ピットに戻ったと思います。マシンをまっすぐにするのが本当に大変でした。悔しいですが、ポイントを獲得したし、将来に役立つ経験も積むことができました」

◆渡辺陽向(Moto3 15位)
「天候が悪く、走行できる時間も少なかったので、セットを詰めきれませんでした。しかし、できるだけのことはしたし、ベストは尽くしました。今日は前が転んでのポイント獲得なので手放しでは喜べませんが、このポイント獲得は来年につながると思うし、本当にうれしいです。残るは最終戦ですが、さらに上位を目指してがんばりたいと思います」

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