[HONDA]BSB Rd.12 決勝 ロウズが最終戦でチャンピオンに輝く。Hondaは2010年以来のタイトル獲得

英国スーパーバイク選手権(BSB)第12戦が、10月18日(金)から20日(日)までの3日間、ブランズハッチGP・サーキットで行われました。BSBはシーズン終盤戦の3戦でチャンピオンを決める「ザ・ショーダウン」を採用してから、最終戦での決着が続き、今年もタイトル決定は最終戦までもつれこみました。

11戦を終えた時点で、総合首位はシェーン・バーン(カワサキ)。そして、この数戦、厳しい総合首位争いを繰り広げてきたアレックス・ロウズ(Samsung Honda)が、わずか1点差の2位で続いています。最終戦は3レースが行われるため、総合3位のジェームズ・エリスン(ヤマハ)、4位のジョシュ・ブルックス(スズキ)、5位のジェームス・ウエストモーランド(BMW)までが、タイトル獲得の可能性を残していましたが、事実上、バーンとロウズの一騎打ちの様相。さらに、最終戦は3日間を通して不安定な天候となり、緊張する戦いに拍車をかけました。

3日間のうち、ドライコンディションで走れたのは初日のフリー走行のみ。土曜日の予選と第1レース、日曜日の第2レースと第3レースはすべてウエットコンディションとなりました。水しぶきの舞い上がる、視界の悪い中での戦いとなり、タイトルの行方も予想がつかない接戦になりました。

予選でポールポジションを獲得したのは総合4位のブルックス。バーンが2番手、ロウズが3番手で続き、チャンピオン争いをする3人がフロントローを獲得しました。そのあとに行われた決勝第1レースは、雨は上がったものの、フルウエットでの戦い。逆転チャンピオンに闘志を燃やすブルックスが積極的に逃げ、それをロウズが追うという展開になりました。そして、バーンはわずかに後れて3番手。このレースではブルックスが優勝しました。ロウズは0.968秒差の2位でフィニッシュしたことで、3位のバーンを逆転。3点差をつけて総合首位に浮上し、日曜日の決戦を迎えることになりました。

そして、ウエットコンディションとなった日曜日の最初のレース。ロウズは、オープニングラップの混戦の中でブルックスと接触し、転倒するというピンチを迎えました。タイトル獲得に向けて厳しい状況となったロウズですが、そのレースでバーンも転倒リタイアという大荒れの展開となり、戦いは振り出しに戻りました。

このレースで優勝したのはブルックス。最終戦を残し、チャンピオン争いは、ロウズ、バーン、ブルックスの3人に絞られました。しかし、3位のブルックスとはポイント差が開いているため、第3レースもロウズとバーンの一騎打ち。先着した方がチャンピオンという戦いになりました。

まさに、手に汗を握る戦い。第3レースもブルックスが逃げ、それをロウズとバーンが追うという展開で、ブルックスが3レース完全Vを達成。その後ろで、ロウズがバーンを抑えてフィニッシュし、念願のタイトル獲得を果たしました。このレースでバーンが2位でフィニッシュすれば、再び1点差で逆転されるという緊張感あふれる戦いで、チェッカーフラッグを受けたときには、Samsung Hondaのピットは大歓声に包まれました。

前戦シルバーストーンをケガのために欠場した清成龍一(Samsung Honda)は、今大会もケガの影響で欠場しましたが、総合6位でシーズンを終えました。代役出場のフレディ・フォレイは3レースともポイントを獲得。代役で出場した2戦5レースすべてでポイントを獲得しました。

チャンピオンを獲得したロウズは、今季12戦26レースを戦い、8勝を含む21度の表彰台。バーンは10勝を含む21度の表彰台と、シーズンを通じて厳しい戦いを繰り広げてきました。シーズンの前半戦はバーンがリード。後半戦はロウズが追い上げて逆転するという展開となり、Hondaは、2010年に清成が獲得して以来、3年ぶりのタイトル獲得を果たしました。

コメント
◆アレックス・ロウズ(2位/リタイア/2位)
「とてもうれしいです。本当に信じられないような最終レースでした。どれくらいプッシュすればいいのか、全く分かりませんでした。ピットのサインでシェーン(バーン)が近づいてきているのが分かりました。一番見たくないサインでしたが、そこで集中力をキープしました。シェーンがパスしてきたときには、タイトルを獲得したければ、彼をパスしなければならないと思いました。本当に一生懸命プッシュしました。何度か転倒しそうになりましたが、幸いすべてをうまくまとめ、彼を打ち破ってタイトルを獲得することができました。本当に信じられませんが、最高の一日になりました。天候が大きく関係する3レースでしたし、本当に難しかったです。土曜日のレースも大変でした。グリップがどこにあるのかを判断するのが難しく、『とにかく落ち着いていけ』と自分に言い聞かせながら、全力でプッシュしました。日曜日の最初のレースでは、ブルックスが僕のハンドルバーに当たってきて、僕は転倒してしまいました。僕のせいではありませんでした。自分ではどうしようもなかったですし、そのことに怒っても仕方ないと思いました」

◆フレディ・フォレイ(13位/10位/14位)
「シーズン終盤戦の2ラウンドに代役出場するのは簡単ではありませんでした。しかし、僕にとってはチャンスだと思いました。コンディションは難しかったですが、シルバーストーンでのレースより自信はありました。ミスはしたくありませんでしたし、ポイントを獲得したいと思いました。とても親切なチームと一緒に仕事ができて、うれしかったです。僕にとってとてもいい経験になりました」

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