「白バイ大会」を取材してみて

先日、「全国白バイ安全運転競技大会」を取材してきました。年に一度、全国47都道府県の警察白バイ隊から選りすぐりの精鋭が集まり、日頃の鍛錬の成果を競うコンペティションです。
団体と個人、種目別などがあり実技の点数によって順位が決まりますが、優勝者は文字どおり全国3000人といわれる白バイ隊員の頂点に立つわけです。

隊員たちは各都道府県警察の代表として臨むわけですから、その重圧たるや想像に難くありません。種目はバランス走行、トライアル、不整地走行、傾斜走行(スラローム)の4つで、そのすべてに高度なスキルを持ち、なおかつミスなく規定どおり(正確に、速く)走破できた者だけが上位に残れます。技術面だけでなく体力と精神面にも不屈の強靭さが求められることでしょう。

隊員たちの多くは20代の若者で、警察に入って初めてバイクに触ったような人もいるそうです。それが訓練を重ねることで、泣く子も黙る白バイ隊員へと成長していくわけです。
スタート前には緊張をほぐそうと体操したり、目を閉じてイメトレしたりとまるでアスリートのような仕草が印象的でした。

結果ですが、総合優勝の団体部門は警視庁チームが3連覇で飾り、個人総合も警視庁交通機動隊の隊員が接戦を制し、女子部門も同じく優勝を獲得するなど、まさに完全試合の感がありました。1年間の猛特訓と緊張から解き放たれたのでしょう、表彰式の後は仲間と抱き合い、胴上げで大きな体が宙を舞っていました。インタビューでは、自分を支えてくれた仲間や監督への「感謝」や「信頼」などの言葉が並び、常にチームのために尽くす。久々に清々しいものを見た気がしました。

白バイは毎年、殉職者が出る危険な仕事だそうです。白バイの仕事について「運転者や歩行者の安全を守るのが我々の役目」と隊員のひとりが毅然と話してくれました。普段はおっかないブルーの制服が、このときばかりは頼もしく思えましたね(笑)。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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