[YAMAHA]MotoGP Rd.15 J・ロレンソが3位表彰台、ロッシは4位フィニッシュ

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが3位表彰台、チームメイトのV・ロッシが4位。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローとB・スミスは、それぞれ6位と7位でゴールした。

いつものように気温30度を超える暑さとなったセパン・サーキットは、厚い雲が垂れこめ、強風にも見舞われてライダーにとっては厳しいコンディション。予選4番手セカンドロウスタートのロレンソは、弾丸のように飛び出し、序盤からレースをリード。D・ペドロサとM・マルケス(いずれもホンダ)の追撃を抑え、そのまま逃げ切り態勢に入りたいところだったが、5周目、バックストレート・エンドでペドロサに抜かれて2位に後退した。その後マルケスが追いつき、時速190?のハイペースで互いに何度も順位を入れ替える激しい接近戦を展開。残り11ラップとなった第14コーナーでマルケスにインを差され、挽回叶わずロレンソはそのまま3位でチェッカーを受けた。

予選2番手からスタートしたロッシは、マルケスに続く4番手。第10コーナーでマルケスにしかけていったが、パスすることができず再び4位に落ち着いた。後方から追い上げてきたA・バウティスタ(ホンダ)を数ラップにわたって抑え、バウティスタが第1コーナーでオーバーランしたときには危うく巻き込まれそうになる場面もあったが、これを回避したあとは単独走行となり、トップから10秒ほど離されて、4位でチェッカーを受けた。

シリーズポイントでは、ロレンソが合計255ポイントでランキング2位をキープ。ロッシは198ポイントで4位をキープしている。チームはこのあと、次のフィリップ・アイランドへ向かう。

予選3番手のクラッチローは、スタートでやや出遅れたものの、すぐに6位に上がり、その後は終始バウティスタとバトルを展開。ふたりは何度も順位を入れ替えながら激しく競り合ったが、最終的にはバウティスタが0.152秒上回って5位。クラッチローはインディアナポリス以来の5位獲得のチャンスを逃して6位となった。この結果、シリーズポイントでは合計166ポイントで、サテライト勢トップのランキング5位をキープ。6位のバウティスタに30ポイント差をつけている。

一方のスミスは、ランキング10位をより確実にするために非常に重要となる7位をゲット。絶好のスタートを切ってトップグループのすぐ後ろにつけたスミス。今季3度目となるトップ6入りはかなわなかったが、見事な集中力でハイペースをキープし、ベストラップではクラッチローに0.7秒差に迫る健闘を見せた。シリーズポイントでは9ポイントを加算してランキング10位をキープ。11位のA・エスパロガロ(ART)に6ポイント差をつけている。

コメント
◆J・ロレンソ(3位)
「ライバルたちと比べると、かなりペースが遅かった。とくに3、4ラップを走ったあたりからのことだ。いつものように、序盤から後続との差を広げようと頑張ってみたが、何周かしたあともボードには“+0”が表示されたままだったんだ。ダニに抜かれたあとは彼について行こうとしたが、そのうちにマルクにも抜かれてしまった。彼にプレッシャーをかけるためにも何度もしかけていったんだけれど、 結局かなわなかったよ。今日は彼のほうがずっと強くて、僕にはどうすることもできなかった。チャンピオン獲得は、もうほとんど不可能になってしまったけれど、ランキング2位を目指し、また少しでも多く優勝を飾りたい」

◆V・ロッシ(4位)
「今日の出来は、半分半分というところ。進化し、またひとつ階段を上がり、マシン・セッティングも改善されてホルヘにかなり近づくことができたことは間違いない。でも今日は、ライバルたちのほうにアドバンテージがあって、僕らよりもずっといいリズムで走っていたと思う。予選で2位を獲得することができたので、決勝では表彰台獲得を狙っていたが、トップの3台はとても手強いんだ。レース序盤でフロント・ブレーキの不具合が出てしまってペースを上げられなかったことも影響したようだ。トップ3の戦いに加わっていくために、これからもしっかり作業に取り組み、プッシュしていきたい」

◆W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー
「非常に熱いレースだった。とくに序盤の戦いでは、ホルヘが素晴らしいスタート・ダッシュを見せてくれた。彼はマルクとのバトルのなかですべての力を出し切ったが、結局、届かず3位に留まることとなった。表彰台はいつでも素晴らしいもの。それに、ときに勝てないレースもあるものなのだ。今日がそのケース」

◆M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター
「期待通りには運ばなかった。予想以上に早くタイヤが消耗し、思い通りの走りができなくなってしまった。速さと安定性を備えたベスト・セッティングを生み出すべく懸命に作業に取り組んできたが、これではまだ足りなかったようだ。しかし我々は最後まであきらめない。来週もまた連続でレースがあるので、何としてもリベンジしたい。次のフィリップ・アイランドを楽しみにしている」

◆C・クラッチロー(6位)
「難しいレースだったので、6位に入ることができてうれしい。もちろん、アルバロ(バウティスタ)に勝てていたらもっと良かったんだけれど…。でもこれが今の僕らのレベルだということ。それにヤマハのマシンにとっては楽なコースじゃないこともわかっていたしね。早くアルバロをパスしてバレンティーノを追いたいという気持ちがあったので、そこで空回りして時間を無駄に使ってしまった感じ。フロントにソフト・コンパウンドのタイヤを履いていたこともあって、スタートでマシンを止め切れず遅れてしまった。その上、リア・グリップ不足にも悩まされて苦しい展開になってしまったんだ。アルバロとのバトルはとても良かったと思う。わずかの差で負けてしまったことは残念だったけれど、アルバロはとくに終盤、今日のウイナーのマシンとほとんど同等のマシンに乗っていたのだと思う。6位には満足しているけれど、トップのダニとのギャップの大きさには悔しさが残る。次のフィリップ・アイランドではもっと強くなって近づきたい」

◆B・スミス(7位)
「 好調なウイークを良い形で締めくくることができたと思う。この3日間、セッションごとに進歩が見られ、マシン・セッティングも日に日に良くなってきていた。その最終日に7位という成績を得られたことは、ランキングのことを考えても、とてもうれしい結果なんだ。今日は路面コンディションが読みにくく、暑さのせいでマシンの挙動も昨日までとは違っていた。そのせいでライディング・スタイルの調整に時間がかかってしまったんだ。それでもレース後半になると力強く、思い通りに走れるようになり、いつもなら苦労するフルタンクの状態でも、今日はとてもフィーリング良く走ることができた。またカルやアルバロを視界にとらえながらチェッカーを受けたのも気分が良かった。つまり総合的に見て今日のレースには満足。自信を持ってオーストラリアへ飛び、楽しみにレースに臨めるよ」

◆H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー
「厳しい戦いだったが、いつも暑くてじめじめしているこのコースでは始めから予想できたことだ。カルはスタートでいくつか順位を下げ、ブラッドリーのほうは今日も絶好のスタート・ダッシュで6位につけた。カルはすぐに挽回して、アルバロと最後までバトルを展開したが、僅差で先行されたことは残念だった。右腕に痛みと違和感があり厳しい状況だったにもかかわらず、序盤から100%の力でプッシュしてファイティング・スピリットを見せてくれた。何より予選でフロントロウに帰ってきたことがうれしかったし、決勝での走りも非常にしっかりしていた。ブラッドリーのほうも見事なレースだった。ラップタイムはカルにかなり近づいており、単独走行の難しさも克服できた。ハイペースと安定性をキープし、最後までしっかりプッシュし続け、あきらめなかった。このことが示しているのは、彼のモチベーションの高さだ。いかに熱心に学び、どれほど強く、自らの成長を求めているかということが伝わってくる。そしてレースの度に進化しているのだ。その仕事ぶりには非常に満足している」

◆津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー
「今週は安定しない路面コンデイションに翻弄されバイクセッティングに苦慮しました。4番グリッドからスタートしたロレンソ選手はオープニングラップを制したものの、ライバル達のペースが非常に速く、ラップタイムを維持するのが精一杯のレースで最終的に3番手、ロッシ選手も最後まで我慢の走りで4番手でのチェッカーとなりました。両選手ともに昨日のプラクティスセッションから今朝のウォーム・アップ走行までは良いペースで走ることができていただけに残念な結果ですが、上位と離されながらも最後までペースを落とさず走ってくれたことにあらためて彼らの強さを感じました。次戦は3連戦中の2戦目となるオーストラリアGPです。タフなスケジュールでライダーもスタッフともに負荷が高いですが、今回のレース結果をしっかり反芻して、攻めの姿勢を忘れないよう戦い続けますので、応援よろしくお願いします」

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