[HONDA]MotoGP Rd.15 決勝 ペドロサが今季3勝目。マルケスが2位でフィニッシュし、タイトルに王手

第15戦マレーシアGP決勝は、予選5番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、好スタートからすばらしいペースでラップを刻み、優勝しました。序盤に2番手を走行したペドロサは、5周目にトップに立つと、それから快調にラップを重ね、20周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。

これでペドロサは、第4戦フランスGP以来、11戦ぶりの優勝を果たし、マレーシアGP2連覇を達成しました。不安定な天候となった予選は、前戦アラゴンGPでの転倒で腰を痛めていることから、リスクを負わない走りで5番手。しかし、決勝に向けてのロングランのアベレージは、十分に優勝を狙えるもので、決勝では、その走りを見事に再現することに成功しました。

今季8度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は2位でフィニッシュしました。序盤は、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、ペドロサに続いて3番手。その後、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に抜かれて4番手にポジションを落としますが、すかさず抜き返し、さらにロレンソを追走。9周目にロレンソを抜いて2番手に浮上します。そこから、トップのペドロサを追いますが、ロレンソとのバトルでのタイムロスが影響し、届きませんでした。これでマルケスは、15戦で14度の表彰台を獲得。ルーキーの表彰台記録を、またも更新しました。

総合ポイントでは、トップのマルケスが、2位のロレンソに43点差、3位のペドロサと54点差となり、3戦を残し、念願のタイトルに王手をかけました。

Repsol Honda Teamの両選手がそろって表彰台に立つのは今季9度目。そして、5度目の1-2フィニッシュとなりました。

予選6番手から決勝に挑んだアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、終盤でのカル・クラッチロー(ヤマハ)とのし烈な戦いを制し、5位でフィニッシュしました。序盤はトップグループに加わりますが、中盤以降はロッシとの4番手争い、終盤はクラッチローとの5番手争いとなり、激しくポジションを入れ替えました。そして、ラスト2周でクラッチローをパスし、そのまま振り切ることに成功しました。

バウティスタのチームメートで、CRTマシンで出場のブライアン・スターリングは18位。前日のフリー走行で転倒、右足くるぶしを骨折したステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、12日(土)に、クアラルンプール市内の病院で手術を行い、13日(日)に退院しました。連戦となる第16戦オーストラリアGPに向かうことを決めたブラドルは、木曜日のメディカルチェックを受けた上で、出場するかどうかを決めます。

Moto2クラスは、オープニングラップに多重クラッシュが発生、赤旗中断となりました。その後、19周のレースを12周に変更して再スタートが切られ、今季2度目のPPから好スタートを切ったエステべ・ラバト(Tuenti HP 40)が、後続を寄せつけないすばらしい走りで、今季3勝目を挙げました。

2位には、総合2位のポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)、同9位のトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2 Racing)が、今季4度目の表彰台獲得となる3位でフィニッシュしました。総合首位のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)は7位でトップをキープするも、今大会を終えて224点。エスパルガロ215点、ラバト196点となり、3人によるタイトル争いが一段と激しくなりました。予選6番手の中上貴晶(Italtrans Racing Team)は8位。ホームレースとなった、IDEMITSU Honda Team Asiaのアズラン・シャー・カマルザマンは22位でした。

Moto3クラスは、予選7番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が、10台前後に膨れあがったトップグループの中、6位でフィニッシュ。予選2番手から中盤まで表彰台争いを繰り広げたアレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)が7位。予選13番手から決勝に挑んだロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が9位と、厳しいレースの中で、Honda勢はまずまずの走りをみせました。渡辺陽向(TASCA RACING)は22位でフィニッシュしました。

コメント
◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「優勝することができて、とてもうれしいです。今日は特別な一日になりました。レベルの高い走りができ、最高の気分です。アラゴンGPのあとは、動くのも大変でしたので、とてもうれしい優勝になりました。チームに感謝したいです。アラゴンのことは残念です。いいペースがありました。ここと同じように、優勝のチャンスがありました。しかし、後ろを向いているわけにはいきません。残りのレースに向けて、引き続きがんばって、いいフォームをキープしなければなりません」

◆マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「この20ポイントはとても重要ですし、今日のレースにはとても満足しています。ホルヘ(ロレンソ)とは楽しいバトルをすることができました。しかし同時に、ダニがギャップを広げていくのも見えていました。ホルヘをオーバーテイクしたあと、ダニに追いつこうとしましたが、あまりにリスクが大きすぎるのでやめました。それからは、ホルヘを抑えることに集中しようと決めました。今大会の目標は、彼の前でフィニッシュすることでした。目標を達成できてとてもうれしいです」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5位)
「いいスタートを切ることができました。そのおかげで、数周はトップグループと一緒に逃げることができました。しかしそのあと、ブレーキレバーがちゃんと使えなくなり、コーナーではらむようになりました。そのため、ブレーキに自信を持つのに数周かかり、トップグループに離されてしまいました。バレンティーノ(ロッシ)とのバトルで、ブレーキがオーバーヒートしたのかもしれません。残念でしたが、その後、クラッチローと戦い、最後まで全力を尽くしました。すばらしい仕事をしてくれたチーム、そしてスポンサーにとって、重要なトップ5フィニッシュとなりました」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 18位)
「決勝もまた、今回のレースウイークとほとんど同じような感じでした。残念ながら、自信を持って走ることができませんでした。唯一の慰めは、来週のレースが、ホームのフィリップアイランドだということです。過去に何度も優勝したことがあるサーキットですので楽しみです」

◆エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「とても難しいレースでした。そして、とても暑い一日でした。1度目のスタートは、いいスタートを切れたので、最初からプッシュしました。そのあと、転倒で赤旗が出て再スタートになりました。2度目もタイヤのフィーリングがよく、すぐにプッシュすることができました。12周なら飲み水は必要ないと思っていましたが、そんなことはなく、この点については失敗でした。また、フロントとリアのチャタリングに苦しみました。特に5コーナーと6コーナーは、昨日に比べるとタイムが落ちていました。それでも、優勝することができましたし、とてもうれしいです。次はオーストラリアです。同じようにがんばりたいです。タイトル獲得は厳しいと思いますが、僕には失うものがありません。全力でいくだけです」

◆ポル・エスパルガロ(Moto2 2位)
「今週末はあまりいい走りができていなかったので、2位になれてとてもうれしいです。初日は少しもグリップしなかったので、昨日とは少しも違うことを試しました。それがいい方向に働き、表彰台に立つことができました。このセッティングは、ほかのサーキットでも役に立つと思います。フルタンクと新品タイヤでは、なかなかペースを上げることができませんでした。ですので、再スタートになったことで、とても助かりました。最後にプッシュしましたが、ラバトに追いつくことは不可能でした」

◆トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「終盤はリアタイヤのグリップに問題が出ていたので、12周のレースになって助かりました。ラバトはすばらしいペースでしたし、なるべく早くポルを抜いて、追いつかなくてはと思いました。そしてラバトに離されないようにがんばりました。しかし、結局追いつくのは不可能でした。終盤はリアタイヤの消耗で、コーナーでトラクションがかからず、そのため3番手に下がってしまいました。それでも表彰台に立てましたし、全体的にはいい週末でした。とても楽しいレースでした」

◆中上貴晶(Moto2 8位)
「朝のウォームアップでセッティングを変えたのですが、それがあまりうまくいかず、かといって昨日のセッティングに戻しても駄目なことが分かっていたので、さらにアジャストして決勝に挑みました。しかし、大きな変化はなく、ブレーキングがうまくいかず、ポジションを落としました。19周のレースが赤旗中断で12周になったので、いつものような走りができていれば、相当いいレースができたと思います。苦しいレースでしたが、最後まで走りきれましたし、今日の経験を次のオーストラリアで生かしたいと思います」

◆ジャック・ミラー(Moto3 6位)
「いいレースでしたが、最終ラップでうまく走れず残念でした。しかし、3日間を通してよかったですし、サスペンションの調整も、とてもうまくいきました。この暑さの中でも、マシンはうまく機能していました。チームはすばらしい仕事をしてくれました。6位でしたが誇りに思います。トップとはわずか1秒差と、これまでで最短でした。次のオーストラリアへ向けて、このような結果を出すことができてとてもうれしいです」

◆アレクシ・マスボー(Moto3 7位)
「マシンがとてもよく、トップグループについていくのはとても簡単でした。ギアがショート気味だったので、ストレートでの伸びが足りなかったのですが、ブレーキングとコーナーでつめられたので、KTM勢に楽についていくことができました。最後まで力を出しきれましたし、いいレースでした」

◆ロマノ・フェナティ(Moto3 9位)
「ウォームアップで、マシンがとてもよくなり、後方から追い上げることができました。しかし序盤は、大集団の中でタイムをロスし、トップグループには届きませんでした。次はオーストラリアです。今大会は、セットアップを改善させることができたので、モチベーションが高まっています。課題は、予選でペースを上げられないこと。その改善に全力を尽くします」

◆渡辺陽向(Moto3 22位)
「3日間を通じて、今日が一番暑く、厳しいレースになりました。自己ベストは走るごとに更新できましたし、アベレージも上げられました。やれることはやったのですが、今回もポイント獲得にはつながりませんでした。14番手争いの大きな集団の中で、なかなか前に出られず、残念でした。でも、ポイント獲得まで本当にあと少しなので、次のオーストラリアでがんばりたいです」

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