[Kawasaki]JRR Rd.8 JSB1000 今季ベストグリッドの2位を獲得した渡辺は安定した速さで2戦連続の5位入賞

岡山のほぼ中央に位置する岡山国際サーキット。自然豊かな森の中のサーキットは2本のストレートに、ハイスピードコーナーやヘアピンが連続するテクニカルコーナーが巧みにレイアウトされ、マシン性能とライダーの技量を試してくる。コース長は3.7キロ、高低差はおよそ30メートルとなっている。

秋空の下で行われた公式予選は、ノックアウト方式で行われた。Q1ではエントリーしている30台全車が走行。事前テストから好調の柳川はコースインして3周目に1分29秒916をマークして4番手。7ラップ目に1分29秒999を記録した高橋は6番手でQ2にともに進出した。

上位10台によるQ2のセッションタイムはわずかに15分。4周目に1分29秒420のタイムでリーディングボードのトップに躍り出たのは柳川だった。ところがそのタイムを上回り、トップに躍り出たのが渡辺だった。タイムは1分29秒356。この瞬間、チームグリーンのワンツー体制が出来上がったが、渡辺はベストタイムをマークした直後のホームストレートでオーバーランしてしまい、更なるタイムアップが図れなかったものの今シーズン最高位のセカンドグリッドを獲得した。また柳川はセカンドロウの4番手グリッドとなった。

抜けるような青空の下で行われた決勝レース。朝の冷え込みとは打って変わって気温は30度近くまで上昇。午後3時、45度を超える路面状況の中で24ラップの決勝が行われた。

抜群のスタートを見せた柳川は3番手で1コーナーに飛び込み、2コーナーで2番手にいた渡辺をかわす。その渡辺は4番手でオープニングラップをクリア。その後も1分30秒台前半のラップタイムで周回を重ねていく。

中須賀(ヤマハ)の背後にピタリとつけた柳川は3ラップ目のアトウッドコーナーでトップに躍り出ると、1分29秒台のラップタイムでレースをリードする。トップグループは柳川、中須賀、津田(スズキ)の3台で、4番手以降とのギャップが徐々に広がっていく。コンスタントに29秒台をマークする柳川と中須賀のペースについていけなくなった津田が徐々に後退。柳川と中須賀の一騎打ちの様相を呈してくる。

一方、6周目に山口(ホンダ)にかわされ6位にポジションダウンした渡辺だったが、慌てることなく30秒台のペースを維持して8周目には再び山口を抜き返し、再び5位にポジションアップした。その後もペースのブレが少なく30秒〜31秒台前半で周回を重ねた渡辺は、その安定ぶりを示すかのように16ラップ目に、この日のベストラップ1分30秒461をマーク。コースのあちこちでバックマーカーと絡むことが増えたレース後半にもペースは乱れず、残り3ラップとなったレース終盤でも30秒873と高いレベルの走行を見せ5位フィニッシュとなった。

熾烈なトップ争いを繰り広げていた柳川と中須賀のペースはほぼ変わらず。オープニングラップから折り返しの12周目までコントロールラインを通過する2台のギャップはコンマ2秒台、距離にして10メートルもない状態が続いた。
動きがあったのはその12周目のダブルヘアピン。バックマーカーに行く手を阻まれた格好となった柳川に対し、中須賀は後方からその隙を一気についてきた。2位になった柳川だったが中須賀とのギャップはコンマ7秒と射程距離。レース後半のラップタイムも1分30秒台後半と粘りの走行で中須賀の後を追うが、バックマーカーの集団にペースを乱され、追い上げることがかなわず3秒台に開いたギャップを埋められず悔しい2位チェッカーとなった。
2位となった柳川は22ポイントを加算して116ポイントとなり、トップとの差はわずかに2ポイントと肉薄した。16ポイントを加えた渡辺は、66ポイントで9位にランキングされた。

コメント
◆柳川明(2位)
「勝つためには29秒台前半から後半でレースを展開することが条件だと考えていました。前半はペースの上がらない中須賀選手をかわして、それに近いレースマネジメントができたのですが、バックマーカーが出始めたころからわずかにペースを乱され、折り返しすぎたあたりからペースダウン。危うく接触しそうになるなど31秒台まで落ちた周回もあり、中須賀選手に対するギャップを思うように埋めることができませんでした。惜しくも優勝は逃しましたが、後半戦に入って確実にマシンがまとまってきているのは事実。その流れを崩さないように最終戦で成果を残したいと思っています。」

◆渡辺一樹(5位)
「想定していたタイムよりもコンマ2秒ほどいい結果を残せた予選でしたが、その周回でコースアウト。素直に喜べない今季最高位のグリッドとなりました。一発の速さを出せた予選に対して、決勝レースでは24ラップのレースをどう組み立てるかが課題。現状でのベストレースをすることが求められているレースだと考えていました。山口選手に抜かれたときも、トップグループの背中が徐々に遠ざかってしまったときも、自分を律して現状でのベストをキープすることに専念することができました。なにより結果を残すこと。5位というポジションには決して満足していないし、ライダーとしてのストレスもたまりましたが、それ以上のものを得たレースとなりました。」

◆釈迦堂監督
「チームとして手ごたえを感じたレースとなりました。予選で柳川を上回る好タイムを出した渡辺は一発の速さを見せつけてくれたし、事前テストからの好調をしっかり維持した柳川は予想通りの好タイムをマークしてくれました。渡辺に関してはレース周回の中で、どんなマネジメントをするかという課題があったのですが、決勝レースでその片鱗を見せてくれました。慌てることなく、現状でのマシンとライダーのパフォーマンスを引き出してくれたと思います。順位以上に評価していいのではないでしょうか。
 柳川は悔しい2位でした。トップ争いの中でマシン特性の違いを十分理解したマネジメントをしていたのはさすがです。アドバンテージを築ける部分と逆に追いつめられるポイントをわかったうえでのバトルは見ごたえ十分だったのではないでしょうか。もちろん課題もはっきりしました。ランキングでも2ポイント差で2位。最終戦は今回の課題をクリアして優勝を狙いに行きます。 」

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