[Kawasaki]SBK Rd.12 サイクスは初コースで優勝&4位、総合首位をキープ。代役出場のサロムは11位&9位でフィニッシュする。

スーパーバイク世界選手権第12戦が、9月27日から29日までの3日間、米国カリフォルニア州モントレーのラグナセカで開催された。

このサーキットでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは、2004年以来実に9年ぶり。アップダウンに富んだリズミカルなコースレイアウト。高低差の激しい下りのS字シケイン、「コークスクリュー」で知られるラグナセカのアメリカ大会を、多くの選手たちが楽しみにしていた。11戦を終えて総合首位に立つサイクス(Kawasaki Racing Team)と、今季カワサキ系のチームからスーパースポーツ世界選手権に出場し、負傷欠場のバズの代役として出場することになったサロム(Kawasaki Racing Team)も、ラグナセカは初めて経験するサーキットだった。

第10戦ドイツ大会で総合首位に浮上したサイクスは、初開催となった第11戦トルコ大会で3位&2位フィニッシュ。総合首位をキープし、念願のチャンピオン獲得に一歩前進した。11戦を終えて、チャンピオン争いはサイクスと総合2位のギュントーリ(アプリリア)、総合3位のラバティ(アプリリア)、総合4位のメランドリ(BMW)の4選手に絞られてきた。サイクスからメランドリ(BMW)までのポイント差は33点。ここからの3戦6レースは、失敗の許されない厳しい戦いが続く。

サイクスは、アメリカ大会を前に米国でカワサキのプロモーション活動を行った。早めに米国入りしたことで体調も万全。開幕を前にサイクスは、「イスタンブールに続いて今回も初めてのサーキットとなる。しかし、Ninja ZX-10Rのパッケージにはすごく満足しているし、今年はどのサーキットでも良い走りが出来ている。ここから最後の3ラウンドは、絶対にミスはできない。しかし、チャンピオンを獲得するためには攻めの走りをしなければならない。今大会の目標は優勝すること」と、気合を入れていた。

今大会はスーパーバイク世界選手権のみの開催となり、金曜日にフリー走行と2回の予選が行われ、土曜日にスーパーポールと第1レース、日曜日に第2レースが行われる変則スケジュール。3日間ともに青空が広がる絶好のコンディションの中で行われた。

サイクスは、初日のフリー走行こそ8番手と慎重な走行となるが、1回目、2回目の予選で確実にタイムを短縮、3番手でスーパーポール進出を果たした。そして、予選上位15台が進出する土曜日のスーパーポールでは、ギュントーリ、ラバティとし烈なポールポジション争いを繰り広げ、ギュントーリとわずか0.015秒差の2番手で今季9回目のフロントローを獲得した。

そして、スーパーポールが終了した2時間後に行われた決勝第1レースでは、フロントローを獲得した3人と、2列目5番手のデービス(BMW)、6番手のジュリアーノ(アプリリア)、7番手のメランドリの6選手がトップグループを形成。終盤、その中から抜け出したサイクスとデービスの一騎打ちとなり、サイクスが今季7勝目を挙げた。2位のデービス以下、サイクスとチャンピオン争いをする選手が続き、ラバティ3位、メランドリ4位、ギュントーリが5位でフィニッシュした。

第1レースは転倒者によるエアーフェンスの破損と多重クラッシュなどで2度の赤旗中断となった。そのため、26周のレースは20周へ短縮され、2度目の中断の後には12週に短縮される波乱のレースだった。

日曜日に行われた第2レースは、第1レースのような大きな波乱はなく、予定通り26ラップで行われ、チャンピオン争いをする4選手らがトップグループを形成する激しい戦いとなった。その中で、終始トップを走ったサイクスのダブルウインが期待されたが、タイヤの消耗で終盤はペースが上がらず、4位でフィニッシュした。優勝はラバティ、2位にジュリアーノ、3位にメランドリ、ギュントーリが5位でフィニッシュした。

この結果、サイクスは総合首位をキープし、総合2位に浮上したラバティに23点差、ギュントーリに24点差、メランドリに42点差とし、念願のチャンピオン獲得にまた一歩前進した。

負傷欠場のバズの代役として、スーパースポーツからスーパーバイクに乗り替えて出場のサロムは、予選16番手から第1レースで11位、第2レースは9位でフィニッシュ。両レースでポイントを獲得し、代役出場の役割をきっちりと果たした。その他のカワサキ勢は、エイチソン(Team Pedercini)が予選14位から10位&13位、サンディ(Team Pedercini)が、予選18位から14位&リタイヤだった。

コメント
◆トム・サイクス(優勝/4位)
「昨日の第1レースは、優勝することが出来て最高の気分だった。長い間、レースをリードすることが出来たし、2戦ぶりの優勝だった。しかし、レースウイークを通じて、こんなにタイヤのグリップに苦しんだのも初めてのことだった。そのため、日曜日の第2レースは4位に終わってしまった。これまでは、どのコースでもベストタイムから0.6から0.7秒落ちで走れていたのに、今回はそれが出来なかった。その原因をしっかり分析したい。しかし、厳しい状況だったけれど、自分たちの力を出せたと思う。チャンピオンシップでもリードを広げることが出来た。そして、ここから先は好きなサーキットが続くので、すごく楽しみにしている。来週はフランス大会を迎えるが、今回優勝した、土曜日のようなレースが出来るように、全力を尽くしたい。」

◆デビッド・サロム(11位/9位)
「2年ぶりのスーパーバイクでのレースとなったが、第2レースでシングルフィニッシュすることが出来て、とても嬉しい。今年はケガをして、シーズン前半は長い間治療とリハビリを続けていた。スーパースポーツでも、復帰してからのこの何戦かは良い走りが出来るようになっていた。今回はスーパーバイクだけの開催なので、代役のチャンスをもらえた。そして、Kawasaki Racing Team のNinja ZX-10Rに乗れるチャンスをもらい、すごく楽しみにしていた。チームは素晴らしいバイクに仕上げてくれて、本当に素晴らしい経験になった。」

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