[HONDA]JRR Rd.8 決勝 JSB1000は高橋巧が4位でランキングトップを堅守

MFJ全日本ロードレース選手権は第8戦を迎えました。最高峰クラスのJSB1000に、秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)が第4戦以来の復帰。残り3戦(最終戦鈴鹿は2レースのため)となり、タイトル争いも大詰めです。現在ランキングトップは、高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)で100ポイントです。

予選はノックアウト方式で行われ、晴天に恵まれた岡山国際サーキットの気温は26℃、路面温度が45.5℃の中でQ1が始まりました。転倒車が出たことで、何度か赤旗が提示される荒れた予選となり、秋吉もリボルバーコーナーで転倒。さらに、ゼッケン1の中須賀克行(ヤマハ)も転倒と、波乱が続きます。中須賀に続く2番手タイムを記録していた秋吉ですが、ピットに戻ると、左鎖骨を骨折していたことが分かり、Q2、決勝をキャンセルすることになりました。ポールポジション(PP)は中須賀が獲得しました。高橋は5番手、山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は6番手となりました。

決勝では、中須賀がホールショット。柳川明(カワサキ)、津田拓也(スズキ)が続き、その後方で、渡辺一樹(カワサキ)、山口、高橋がセカンドグループを形成します。トップ集団は1分29秒台、セカンドグループは1分30秒台。その差は周回ごとに開いていきます。そんな中、3ラップ目のヘアピンで柳川が首位を奪うと、レースをリード。高橋も1分29秒台にタイムを上げて、4ラップ目には4番手に浮上。トップ集団を追いかけますが、その差は約4秒に開いていました。

トップ争いは、12ラップ目のダブルヘアピンの2つ目で、中須賀が首位を奪い返すと、後方との差をジリジリと広げ始めます。2番手柳川、3番手津田となり、高橋は津田を追いかけ、20ラップ目には、その差を0.4秒として前に出るチャンスをうかがいます。23ラップ目、高橋はヘアピンで津田を捕らえて3番手に浮上しますが、再び津田が前に出て最終ラップに突入。中須賀が3連勝を飾り、柳川が2位でチェッカーを受けました。注目の3位争いは、津田が先行、高橋は4位となりました。山口は6位でレースを終えました。この結果により、高橋はランキングトップで最終戦を迎えます。

ST600のPPは、渡辺一馬(Kohara Racing Team)が獲得。決勝が始まり、ホールショットは伊藤勇樹(ヤマハ)が奪いますが、ファーストラップのヘアピンで渡辺がトップを奪い返します。以下、伊藤、中冨伸一(ヤマハ)、横江竜司(ヤマハ)、井筒仁康(カワサキ)、國川浩道(赤い三輪車Racing Team)、大崎誠之(ヤマハ)、小山知良(CLUB PLUSONE with T.Pro)、稲垣誠(ヤマハ)、篠崎佐助(ヤマハ)と、数珠つなぎで続く、激しい戦いとなります。

追い上げをみせていた亀谷長純(MuSASHi RT ハルク・プロ)は、6ラップ目に転倒を喫し、再スタートしてピットに戻りますが、そのままリタイアとなってしまいます。トップの渡辺が逃げ、中冨、伊藤、井筒は激しい2番手争いを展開。そして、中冨が抜け出し、伊藤と井筒による3番手争いが始まります。そんな中、12ラップ目に伊藤が転倒リタイアとなり、井筒が単独3番手。最終的に、渡辺が独走で3連勝目を飾り、2位中冨、3位井筒となりました。

デチャ・クライサルト(ヤマハ)がPPとなったJ-GP2。ホールショットは長島哲太(テルル&イー・モバイル★Kohara RT)が奪い、2番手にクライサルト、3番手にST600とダブルエントリーの井筒仁康(カワサキ)というオーダー。しかし、トップは1ラップ目に野左根、2ラップ目に井筒、3ラップ目に長島と入れ替わり、トップに立った長島は、自己ベストタイムを更新しながら、2番手以下を引き離し始めます。その後、2番手争いが激しさを増し、4ラップ目にはクライサルトが井筒を捕らえ3番手に浮上。野左根とクライサルトがバトルを繰り広げながら、トップの長島を追いかける展開となります。その後方に、井筒、生形秀之(スズキ)、浦本修充(MuSASHi RT ハルク・プロ)が僅差で続きます。やがて、追い上げた生形は4番手に浮上し、浦本も5番手となります。トップを走る長島は、レース終盤にスパートをかけた野左根に追られますが、それを振りきって、うれしい初優勝を飾りました。

J-GP3のPPは國峰啄磨(Projectμ 7C HARC)が獲得。今大会はチームメートとして仲城英幸が賞典外で参加し、4番手タイムをマークしました。ここでタイトル決定の可能性がある、ランキングトップの山田誓己(Team PLUSONE & ENDURANCE)は3番手となりました。

決勝レースが始まり、絶妙のスタートダッシュを見せた國峰が、ホールショットを奪取。それを仲城、山田、大久保光(HotRacing)が追いかけます。國峰はジリジリと2位以下を引き離し、独走態勢に持ち込みます。2番手に仲城がつけ、8ラップ目に山田を大久保が捕らえて前に出ます。レース中盤、國峰は2番手グループに5秒以上のビハインドを築きトップを快走。2番手争いはコンマ差でのデッドヒートが続きます。6番手スタートの水野涼(CLUB HARC-PRO))は、5番手で単独走行となります。最終的に、國峰は最後までトップを死守。最終ラップで2番手争いを制した山田が2位、3位に大久保、水野は自己最高位となる4位入賞を果たしました。また、賞典外の仲城は、4番目にフィニッシュしました。

コメント
◆藤井正和|F.C.C.TSR Honda監督
「復帰を決めたあと、テストをこなして本戦を迎えましたが、秋吉耕佑選手が予選で転倒し、ケガをしたことが分かったので欠場を決めました。非常に残念ですが、最終戦に万全の形で挑めるように、準備したいと思っています」

◆渡辺一馬(ST600 優勝)
「事前テストでは、うまくアベレージを上げることができず、苦心していましたが、チームのアドバイスや、アドバイザーの伊藤(真一)さんの的確な助言で、セットアップが進み、金曜日午後の走行から、タイムアップすることができました。ポールポジションを取ることができ、ホールショットは逃しましたが、アベレージでは絶対に負けてはいない、という自信を持って走ることができました。独走でチェッカーを受ける、そうしたレースがしたかったので、思い通りのレースができてよかったです。ですが、最も悔しいのはコースレコードを出せなかったことです。最終戦は、レコードを更新しての独走優勝を目指します。今回の結果で、ポイントランキングのトップに立つことができました。チャンピオンを獲得して、シーズンを締めくくることができるようにがんばります」

◆長島哲太(J-GP2 優勝)
「やっと勝つことができました。昨年の勢いのまま開幕戦を迎え、ポールポジションを取ったのに決勝は転倒もあって6位。そこから、何度かポールを取れたのですが、決勝ではうまくいかず、流れをつかむことができずに、ここまで来てしまいました。ですが、家族やチームの支えがあり、落ち込むことなく、気持ちを強く持っていました。初表彰台が初優勝というのもうれしいです。本当に勝つことができてよかったです。ありがとうございました。この流れのまま、最終戦もいいレースがしたいと思っています」

◆國峰啄磨(J-GP3 優勝)
「テストでは1分35秒7が出ていたので、決勝では、そのタイムを上回りたかったのですが、風の影響もあり、できなかったのが残念です。今回は逃げるレースがしたいと思っていたので、逃げることができてよかったです。タイトルのことは考えずに、速さをみせるレースをしようと、気持ちを切り替えています。最終戦も最速を目指してがんばります」

◆山田誓己(J-GP3 2位)
「仲城(英幸)さんと光(大久保)とのバトルになり、國峰選手に逃げられてしまいました。もっと早い段階でタイムを上げたかったのですが、厳しい状況になってしまいました。ですが、予選順位より上で、チェッカーを受けることができたのはよかったと思います。最終戦は、ポイントリーダーとして迎えることになります。初めての経験でプレッシャーもあると思いますが、昨年の最終戦で出した自分のタイムの更新と、優勝を目指します。MotoGP第17戦日本GPへのワイルドカード参戦も決まり、たくさんの方の支援で実現したことなので、とてもうれしく思います。世界を目指す自分にとって、とても重要なレースだと思っていますので、しっかり挑みたいです」

◆大久保光(J-GP3 3位)
「スタートで4番手に下がってしまいました。序盤でタイムを上げられず、仲城さんと誓己とのバトルになりました。最後は、勝負できるところまでマシンを持っていくことができず3位でした。これで、チャンピオンの可能性は消えてしまいましたが、ランキング2位へのチャンスは残っているので、少しでもポジションをアップできるよう、最終戦に挑みたいです。勝って終われるように、精一杯走ります」

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