[HONDA]BSB Rd.9 決勝 ロウズが今季2度目のダブルウインを達成し、総合2位でザ・ショーダウン進出

英国スーパーバイク選手権(BSB)第9戦が、9月6日(金)から8日(日)までの3日間、イングランド中部のノッティンガム近郊にあるドニントンパークで開催されました。ドニントンパークは、一周4,029km。アップダウンに富み、前半セクションは中高速コーナーが続くハイスピードセクション、後半はストレートとシケイン、ヘアピンが連続するストップ&ゴー区間となっています。全く異なる2つの要素が盛り込まれているサーキットで、車体のセッティングが難しく、さらに、接戦になる要素が多いため、毎年、厳しい戦いが繰り広げられます。

金曜日のフリー走行ではウエットコンディションでしたが、次第に天候は回復しました。予選が行われた土曜日は、雲の多い一日でしたが、ドライコンディション。決勝日は青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。

キャドウェルパークで開催された第8戦でキャリア初のダブルウインを達成し、今季4勝目を挙げて総合2位に浮上したアレックス・ロウズ(Samsung Honda)は、今大会も好調な走りをみせました。ドニントンパークに近い、ダービーに住むロウズにとっては、チームのホーム大会となったキャドウェルパークに続き、2戦連続のホーム大会となります。すでに、終盤の3戦で行われるチャンピオン決定戦「ザ・ショーダウン」への進出を決めているロウズは、「ザ・ショーダウン」を有利な戦いとするためにも、表彰台ポイント獲得に全力に尽くすことになりました。

気合満点で今大会を迎えたロウズは、「総合首位のシェーン・バーン(カワサキ)と表彰台ポイントで8点差。それを少しでも縮めたい」と闘志満々。ウエットコンディションとなった初日のフリー走行では、コンディションの状態を確認する走りで3番手。ドライコンディションになった2日目のフリー走行ではトップタイムをマーク。大接戦となった予選では、今季6度目のポールポジション獲得はなりませんでしたが、僅差の2番手につけて順調な仕上がりをみせました。

そして、快晴の中で迎えた決勝では、両レースともにホールショットを奪ってレースの主導権を握ると、気迫ある走りでライバルを圧倒しました。第1レースは、総合首位のバーンと、総合4位につけるジェームズ・エリスン(ヤマハ)と3台でトップグループを形成。終始、この2台の猛追撃を受けました。最終ラップのシケインのブレーキングでは、バーンに先行を許しましたが、クロスラインですかさずトップを奪い返して優勝。第2レースは、中盤まで6台による大集団のトップグループとなりますが、後半は、再びバーンとの一騎打ちとなり、一度も首位の座を譲ることなく、真っ先にチェッカーを受けました。

これで、ロウズは2戦連続完全Vを達成して今季6勝目。表彰台ポイントでも、バーンとの差を8点から6点へと縮めることに成功しました。

総合5位で第9戦を迎えた清成龍一(Samsung Honda)は、チャンピオン決定戦に進出するためにも重要な戦いとなりました。清成にとっては、ドニントンパークは思い出深いサーキット。BSBに初めてフル参戦した2004年に初優勝を達成しています。今年は、これまで表彰台登壇が4度と、決して万全な状態ではありませんが、得意とするドニントンパークで今季ベストリザルトを狙いました。

雨になった初日のフリー走行では、2番手とまずまずのスタートを切った清成ですが、ドライコンディションになった2日目のフリー走行では7番手とポジションを落とし、午後の予選では12番手へとさらにポジションを落とすことになりました。今大会もセットアップが思うように決まらない苦しい状態が続くことになり、清成は厳しい表情のまま決勝を迎えました。第1レースでは、序盤にペースが上げられず、一時は18番手までポジションを落としましたが、後半に向けてペースをキープし、追い上げの走りで13位。第2レースは、まずまずのスタートを切って11位でフィニッシュしました。この結果、総合5位をキープして「ザ・ショーダウン」進出を決めました。

「ザ・ショーダウン」は、9戦を終えて総合6位までの選手に500点のボーナスポイントを与え、さらに、9戦までの表彰台ポイント(1位3点、2位2点、3位1点)を加えた点数で、残り3戦でチャンピオンを争うというシステムです。9戦を終えて総合首位はバーンで639点。総合2位のロウズは633点。総合3位のジョシュ・ブルックス(スズキ)が522点。総合4位のエリスンが513点。総合5位の清成は504点。総合6位のジェームス・ウエストモーランド(BMW)が500点と、それぞれの持ち点で「ザ・ショーダウン」に挑み、残り3戦7レース(最終戦は3レース)の獲得ポイントを合計した総合ポイントでチャンピオンを争います。ロウズにとっては、初のタイトル獲得をかけた戦い。清成にとっては、BSB史上最多の4度目のタイトル獲得に向けて全力をかけることになります。

コメント
◆アレックス・ロウズ(優勝/優勝)
「両レースともにいいスタートを切ることができて、とてもよかったです。しかし、毎周サインボードに『+0!』(後続との差がないという意味)と書かれていたので、チームが間違えているのかと思いました。それほど接戦でしたが、レースはとても楽しかったです。僕の後ろにいるのがシェーキー(バーン)だとは思いませんでした。だれかがいるんだろうとは思っていましたが、両レースともに先着できてよかったです。マシンはうまく機能していました。ダブルウインを獲得するために、こんなにプッシュしたことは今までありません。今大会は、ポイントを獲得して差を縮めるために、とにかく優勝したいと思っていました。ショーダウンはとても楽しみです。差がだいぶん縮まってきたので、アッセンはとてもおもしろくなると思います」

◆清成龍一(13位/11位)
「ショーダウン進出が決まったことはうれしいのですが、今週末はとても難しいレースでした。結果はもちろん、内容にも満足していません。残りの3ラウンドは、もっといい状態になり、優勝できることを願っています。今大会は、3日間を通じて、問題を解決することができませんでした。とにかく、攻めていけるだけのフィーリングがないので、セットアップを改善しようとがんばりました。いいバランスを得るためにいろいろなことにトライしました。もっとがんばらなければならないということは分かっています。100%以上でプッシュしなければなりません。残り3戦、タイトルを獲得するためには、表彰台に立ち続け、優勝しなければなりません」

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