トライアル世界選手権に電動バイクが初出場!

ついに電動バイクが世界選手権を走った。といっても、これはトライアルの話。8/31〜9/1に開催されたフランス大会に、エレクトリック・モーション製(フランス)のEM5.7が参戦した。ライダーはフランス国内選手権では知られたバスティアン・イエト。今回、電動バイクとして初、そして自身初となる世界選手権だったが、ゲスト参加のカテゴリーで2日とも完走。同カテゴリーとして2位でのフィニッシュだった。

ゲスト参加ということで、今回は正式な125ccクラスへの参加とは見なされないが、減点数などから125ccクラスのポジションに当てはめると、13位から15位に相当する結果だったらしい。バスティアンは世界選手権を走ったことがなく、ノンストップ方式での大会参加は今回が初めて。慣れないライディングスタイルでのこの成績は、電動バイクの将来に十分期待できそうな結果と言えるだろう。

EM5.7は車重7­2kg位でリチウムポリマーバッテリーを搭載。パワーモードやエンジンブレーキボタンなどを備え、操作系なども従来のエンジン車とは異なるようだ。トライアルバイクは元々、究極の軽量・スリムさを追及しているだけに、電動とはいえ外観上のインパクトはそれほどでもない。ただ、細部をよく見ると、エンジン部分にシリンダーやマフラーなどのガソリン車では見慣れたパーツが付いていないので不思議な感じだ。

実は先日、全日本トライアル選手権北海道大会にEM5.7は賞典外として参加している。映像を見ると、日本を代表するトライアルライダーの成田匠選手が駆るEMが、電動ラジコンカーのような音を響かせて、高難度のセクションを軽々とクリアしている様子が映し出されている。

電動モーターは瞬間的に最大トルクを立ち上げることが可能なため、トライアルのように瞬発力が求められる競技には向いているのかもしれない。日進月歩で制御系も進化しているとのこと。近い将来には、かつての2スト対4ストならぬ、ガソリン対エレクトリックの戦いが見られるかもしれない。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

◆画像は、7月に開催された全日本トライアル選手権北海道大会より
 成田匠選手と電動トライアルバイクEM5.7 (参照:TRIALS NARITA

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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