[HONDA]ARRC Rd.4 決勝 アズランは2位/3位と表彰台登壇で初タイトルに躍進! 玉田誠は無念のレースキャンセル

アジアロードレース選手権シリーズ第4戦が、三重県・鈴鹿サーキットで初めて開催されました。MuSASHi Boon Siew Honda Racingのアズラン・シャー・カマルザマンは、ランキングトップで挑む大会となりました。ランキング2位にはチームメートの玉田誠がつけています。玉田は鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)の予選で転倒し、左肩甲骨、左鎖骨、左足首の骨折、そして左手中指の指先欠損という大ケガに見舞われました。鈴鹿8耐後に手術を受け、8月13日には退院。そこからは復帰に向けてリハビリを重ねてきました。30日(金)の走行に挑みましたが、トップとの差は大きなものでした。31日(土)に午前中に行われたフリー走行後に、チームの判断でレースキャンセルが決まりました。

アズランは順調に走行をこなし、ポールポジション(PP)を獲得。そのPPを「玉田に捧げる」と語りました。2番手にワイルドカード参戦の中冨伸一(ヤマハ)、3番手に藤原克昭(カワサキ)でフロントロー。以下、4番手に岩田悟(NTS JAPAN T.Pro. Innovation)、5番手にワイルドカード参戦の國川浩道(赤い3輪車レーシングクラブ)、6番手に小林龍太(MuSASHi Boon Siew Honda Racing Malaysia)、8番手に小山知良(NTS JAPAN T.Pro. Innovation)、9番手に伊藤勇樹(ヤマハ)が続きました。

1レース目、アズランは好スタートを切りますが、ホールショットは中冨。2ラップ目にはアズランは1コーナーで藤原を捕らえ、110Rで中冨をパスし、トップに躍り出ます。アズランはレースを引っ張りますが、4ラップ目のシケインで藤原が前に出ます。中冨にもかわされ、3番手にポジションダウンしますが、6ラップ目には中冨を捕らえ、トップの藤原に襲いかかります。果敢に攻めるアズランは各コーナーで並びかけ、仕掛けます。そのころ、1コーナーで雨が落ちます。7ラップ目には130Rで中冨が藤原を捕らえ、トップに浮上。アズラン、藤原とポジションが代わりました。4番手争いはトップ争いから遅れた伊藤に、ファステストラップを叩き出して追い上げた小林が迫り、スプーンの飛び込みで捕らえます。8ラップ目の1コーナーでは雨が激しくなり、トップ争いの3台が通過後、小林が転倒。つられて伊藤がコースアウト、その後もクラッシュが続き、赤旗中断となりました。7ラップ通過順位でレースが成立、ハーフポイントとなりました。優勝は中冨、2位にアズラン、3位に藤原が入り、表彰台に上りました。4位は小林、5位は伊藤、6位は岩田、7位は小山、8位は國川となりました。

2レース目はドライコンディションでスタート。アズランがホールショットを奪いますが、藤原がトップを奪い、小林が2番手に浮上します。アズラン、伊藤、中冨が数珠つなぎで続き、2ラップ目は小林がデグナーでトップに順位を上げます。藤原は小林を捕らえて、再びトップに返り咲きます。藤原を追い、アズラン、小林、伊藤、國川、中冨、岩田と10台のトップ。藤原、中冨、アズラン、小林、伊藤、國川が、その集団から抜け出しますが、國川がデグナーで転倒してしまいます。6ラップ目、中冨がダンロップで首位に立ち、トップ争いは中冨、藤原、アズランに絞られます。9ラップ目、アズランはヘアピンで藤原に仕掛けますが、オーバースピードでラインを外し、3番手でコースに復帰します。12ラップ目、スパートをかけたアズランは、1コーナーで2番手に浮上します。藤原はアズランを追い、130Rで前に出ます。アズランはあきらめずにシケインでの攻防に持ち込みますが、ポジションは代わらずに中冨、藤原、アズランの順でチェッカーを受けました。4位には健闘した小林が入りました。

併催のアジア・ドリーム・カップは、4戦連続で尾野弘樹がPPを獲得しました。決勝の朝は曇り空で、レース開始直前に大粒の雨が落ちてきましたが、空は明るく、雨の状況がどのように変化するのか、難しいレースとなりました。尾野は好スタートを切り、ホールショットを奪取、レースをリードします。6ラップ目、フィトル・アシュラフ・ラザリがトップを奪い、さらにドウィ・サトリアが2番手となり、尾野は3番手まで順位を下げますが、7ラップ目には尾野が一気にトップに浮上。すでにバックマーカーが現れ始め、雨も上がり、路面コンディションが変化する中で3台が激しいバトルを繰り広げます。13ラップ目、フィトル、ドウィ、尾野とオーダーが変わり、そこへ周回遅れが絡みますが、尾野は最終ラップで2台を捕らえて、貫録の優勝を飾りました。黒木玲徳はセカンド集団で4位争いに加わり、5位となりました。

2レース目はドライコンディションでスタートが切られ、尾野がホールショットを奪うと独走態勢に持ち込みます。2番手争いは8台に膨れ上がます。9ラップ目には、東コースの雨は激しくなり、大粒の雨が路面を叩きます。尾野は首位を走り、2番手争いは11台となり、そこから4台が抜け出し、最終ラップへと突入しました。尾野は安定したペースで勝利、ダブルウインを飾りました。最終コーナーでは4台が転倒の波乱となりますが、2位争いはジェリー・サリムが制し、3位にはナカリン・アティラプバパトが入り、黒木は8位でチェッカーを受けました。

コメント
◆アズラン・シャー・カマルザマン(スーパースポーツ600cc 2位/3位)
「1レース目の路面は乾いているところと濡れているところがあり、トリッキーな路面でした。優勝を目指してスタートから逃げようと思っていたのですが、中冨さんも藤原さんも離れずに、3台のバトルになりました。その中で闘志を持って挑んだのですが、最後は雨のために赤旗になってしまいました。この状況で2位になれたのはよかったと思います。2レース目も優勝を目指して走りましたが、中冨さん、藤原さんには届きませんでした。悔しいですが、タイトル獲得のためにはいい結果だと思います。オートポリスでは負けないようにがんばります」

◆玉田誠(スーパースポーツ600cc 欠場)
「鈴鹿8耐で負ったケガの回復に努めてきました。アズランに、どんな状況でもあきらめずに走る姿を見せたかったです。また昨年、清成(龍一)が獲得したタイトルを守るためにも走りたいと思っていましたので、なんとしても参戦する意志は固いものでした。ですが、実際に走行してみると、身体が思うように動いてくれませんでした。このまま参戦しても、皆の迷惑になると、チームの判断に従いました。来週のオートポリスでは、走ることができるように努力したいと思っています」

◆尾野弘樹(アジア・ドリーム・カップ 優勝/優勝)
「1レース目は雨が降ってきて、難しいレースになると覚悟しました。その中で落ち着いて走ろうと心がけました。最終ラップに前に出ることができてよかったです。地元の日本での優勝はとてもうれしいです。2レース目はドライで始まったので、序盤から逃げようと思っていましたが、終盤に雨が降ってきて難しいレースになりました。それでもダブルウインできてよかったです。次のオートポリスも勝てるようにがんばります」

◆黒木玲徳(アジア・ドリーム・カップ 5位/8位)
「雨のレースはあまり経験がなく、ドライタイヤで、どう攻略していいのか戸惑ってしまいました。鈴鹿は鈴鹿4時間耐久ロードレースで何度か走っているので、アドバンテージがあると思っていましたが、東コースを走るのは初めてで、思うように走ることができませんでした。オートポリスは、宮崎出身の僕にとっては地元なので、もっと前でチェッカーを受けることができるようにがんばります」

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