[HONDA]MotoGP Rd.12 決勝 マルケスが2位で総合首位をキープ。ペドロサが3位で、Repsol Honda Teamがそろって表彰台に立つ

3連戦最後のレースとなった第12戦イギリスGPは、今季5度目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選2番手のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とし烈な優勝争いを繰り広げて、2位でフィニッシュしました。その差、わずか、0.081秒。手に汗握る接戦を演じ、シルバーストーン・サーキットに集まった7万人を超える観衆を喜ばせました。

今大会のマルケスは、フリー走行、予選と調子を上げて、5連勝と今季6勝目の期待が膨らみました。しかし、ウォームアップで痛恨の転倒を喫し、左肩を脱きゅうしました。その後、医務室で処置を受け、骨折がなかったことから決勝レースへの出場が可能となりました。しかし、痛み止めの注射を打っての、厳しい走りを強いられ、脱きゅうしたことでコーナーの切り返しがスムーズにいかず、100%の走りができませんでした。

それでも、ロレンソを一時的にパスするなど、サーキットに集まったファンを熱狂させました。最終的に2位ということで、今季6勝目はなりませんでしたが、今季11度目の表彰台に立ち、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がHonda時代に樹立したデビューシーズン10回という、表彰台登壇記録をブレイク。今大会もまた、新たな記録を誕生させました。

今大会2位となったことで、総合ポイントではロレンソに5点短縮されましたが、依然として39点のリードを築いて総合首位。総合2位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)との差を30点に広げ、デビューシーズンでのタイトル獲得に向けて、また一歩前進しました。

予選5番手から決勝に挑んだペドロサは、3位でフィニッシュしました。オープニングラップは5番手のままで、慎重なスタートとなりましたが、2周目にロッシを抜いて4番手、4周目にステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)をパスして3番手に浮上。その後、マルケスとロレンソに追いつき、3台でトップグループを形成しました。しかし、後半はタイヤのスライドに苦しみ、パスするまでには至らず3位でレースを終えました。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が、前戦に引き続き今大会も、ロッシとし烈なバトルを繰り広げました。予選8番手から決勝に挑んだバウティスタは、オープニングラップで6番手に浮上。3周目にロッシをかわして4番手へとポジションを上げます。終盤は再びペースを上げてきたロッシに抜かれ、5位でフィニッシュとなりましたが、上り調子であることをアピールしました。後半戦の戦いぶりに期待です。

予選4番手のブラドルは、オープニングラップで3番手と好スタートを切りますが、中盤になるとペースを上げられず、6位となりました。今大会も、タイヤのエッジグリップ不足に苦しみ、予選までのパフォーマンスを結果につなげられませんでした。

CRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は21位でした。

Moto2クラスは、総合首位でホームグランプリを迎えたスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)と、今季3度目のPPを獲得した中上貴晶(Italtrans Racing Team)、前戦チェコGPで3位表彰台に立ち、復調したトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2 Racing)の3人による優勝争いとなり、レースの大半をリードしたレディングが、地元ファンの声援に応えて今季3勝目を挙げました。

そのレディングを抜いて、終盤3周にわたってトップを走った中上は、今大会も2位でフィニッシュ。念願の初優勝はなりませんでしたが、この3連戦で3連続2位という結果でした。3位にはルティが入り、2戦連続、今季3度目の表彰台を獲得。その後方では、追い上げをみせたエステベ・ラバト(Tuenti HP 40)が4位、序盤にトップグループを追撃したドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)が5位でフィニッシュしました。今大会が、今季最後のレースとなる高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)は23位でした。

Moto3クラスは、トップグループ、セカンドグループともに集団での戦いとなり、セカンドグループで熱走をみせたジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が7位、アレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)が8位、アイザック・ビニャーレス(Ongetta-Centro Seta)が11位でフィニッシュしました。渡辺陽向(TASCA RACING)は、19位争いの集団の中で23位でフィニッシュしました。

コメント
◆マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日の結果にはとても満足しています。午前中のウォームアップで肩を脱きゅうしたとき、僕の週末は終わったと思いました。しかし、医師の方がすぐに元に戻してくれたので、こうしてホルヘと優勝争いをすることができました。痛み止めの注射を打っていたので、痛みはあまり感じませんでしたが、力が足りず、最後は疲れてしまいました。しかし、最終コーナーまでホルヘとバトルができました。優勝したホルヘにおめでとうと言いたいです。僕にとって20ポイントは優勝のようなものです」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「今日は残念な結果でした。思ったよりもうまく走ることができたのですが、スタートが悪く、最初の2周でかなりタイムを落としてしまいました。その後、ポジションを取り戻すために一生懸命プッシュしなければなりませんでした。徐々にマルクとホルヘに追いつきましたが、それまでにタイヤを消耗してしまい、レース終盤には右コーナーのグリップが厳しくなってしまいました。タイヤの温度を落とすために、落ち着いて走るようにして、ペースを落としました。最後は彼らのパフォーマンスについていけませんでした。パスをしようとするとかなりスライドしてしまい、優勝争いに加わることができませんでした。ミサノではもう一度、優勝争いに挑戦したいです」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5位)
「残念ながらまたバレンティーノに負けてしまいました。でもとても楽しかったです。最終ラップは、お互いに何度もオーバーテイクをし合うバトルとなりました。残念ながらわずか0.065秒差で負けてしまいました。残念でしたが、マシンの感触がさらによくなりました。スタートでかなりポジションを上げることができましたし、最近のいいライディングフォームを確認することができたので、満足しています。もっと強くなるために、もう少し前進しなければなりません。チームのホームレースである、次のサンマリノGPでも、いいレースができることを願っています」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 6位)
「今回もまた、同じ問題に直面し、先週のブルノと同じようなレースをした気分です。タイヤのエッジに苦しみ、コーナー出口でグリップがありませんでした。ブレーキングではとても強かったので、少し残念でした。プラクティスでは、中古タイヤでもっといいスピードが出せたのに、レースでそれができない理由を分析しなければなりません。もちろん、今日はもっといい結果を期待していました。しかし、今はとにかくミサノに向けて一生懸命、解決策を見つけなければなりません」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 21位)
「スタートから3周走っただけで、手の感覚がなくなってしまいました。とにかくペースをキープすることができませんでした。昨日の転倒が原因です。本当に苦しいレースになりましたが、完走しようと最後までプッシュしました。今回も目標には届きませんでしたが、今日はこれ以上のことはできませんでした」

◆スコット・レディング(Moto2 優勝)
「今日はプレッシャーがありました。そして、たくさんのサポートもありました。そのため優勝したいという気持ちがさらに大きくなり、安定したペースで走れるよう、一生懸命取り組んできました。それがうまくいきました。ファンは、サイティングラップですでに、クレイジーになっていました。それに元気づけられました。できる限り一生懸命プッシュし、ギャップを広げられるように努力しました。しかし、6コーナーでバランスを崩し、次のコーナーで2番手に下がってしまいました。しかし、そうすると今度は中上が膨らんだので、僕がリードを奪い返しました。そのとき、ここでプッシュするべきだと思いました」

◆中上貴晶(Moto2 2位)
「またしても2位に終わりました。優勝できなかったことはとても悔しいですが、力を出しきれたという点では、よかったと思います。今日のスコットは、とても集中していましたし、強いレースをしていました。後半、スコットをパスしましたが、抜き返され、終盤はルティとの厳しい2番手争いになりました。スコットとの戦いも、ルティとの2番手争いも、限界ギリギリの走りでしたし、そういう意味では楽しいレースでした。第10戦インディアナポリスGPは終盤、なにもできない状態で、チェコGPの2位は、仕掛けるのが遅かったという反省点がありました。今回は、もうこれ以上は無理というレースでした。優勝できませんでしたが、後半の3連戦で、3戦連続表彰台に立てたことは、大きな自信になりました。次のミサノはチームのホームグランプリになるので、今度こそ優勝を狙っていきます」

◆トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「再びトップグループで、優勝争いができるようになり、とてもいい気分でした。ケガのために、ウインターテストと序盤のレースを失いましたが、チームは一生懸命がんばってくれました。優勝できる状態まではまだまだですが、少なくとも優勝争いができる状態に戻ってきたことを感じています。フィニッシュラインを越えたとき、最初はそれほどうれしいと感じませんでした。しかし、レースを楽しむことができましたし、表彰台に上がることができてとてもうれしいです」

◆高橋裕紀(Moto2 23位)
「予選までと同じ状態で、タイヤが新しいうちはグリップがよすぎて旋回性が悪く、タイヤが消耗してきてからは、少しずつリズムをつかむことができました。とりあえず、今回が今季最後のレースになりますが、これまで通り、精一杯最後まで走ることができました。チームはもちろんのこと、これまで応援してくれたスポンサー、関係者、ファンの方々に感謝しています。ここまで結果を残せず、残念でした」

◆ジャック・ミラー(Moto3 7位)
「いいバトルができました。また、Honda勢トップになれたこともうれしいです。正直、もっといいレースができたかもしれません。しかし、集団にはまってしまいました。もっと速く走ることができたと思いますが、引き離そうとすると、ストレートでパスされるという戦いでした。今回、レース中ずっとリアタイヤをセーブできたことは、次に向けてよいポイントでした」

◆アレクシ・マスボー(Moto3 8位)
「いいスタートを切ることができて、レースを通してバトルに加われました。中盤までは、リアタイヤを温存するためにグループの後方にいました。そして、残り5周で再びプッシュ。最終ラップにはグループのトップにいましたが、そのあとミスをしてしまいました。1速で入るところを3速で入ってしまい、そのため3人のライダーにパスされてしまいました。今日のペースでは5位になれたと思いますし、残念でした」

◆アイザック・ビニャーレス(Moto3 11位)
「思っていたようなレースにはなりませんでした。予選ではトップ8だったので、もっといい結果を期待していました。今日は大きなグループになり、厳しいレースになりました。ベストを尽くしました。トップ10に入れるように、グループのトップを目指して一生懸命がんばりました。トップ10になれませんでしたが、次のミサノでもう一度チャレンジします」

◆渡辺陽向(Moto3 23位)
「スタートからゴールまで集団の中で戦えましたし、今年になって一番のレースでした。序盤、集団の中で、無理に突っ込んできたライダーがいて、それを避けようとして遅れてしまいました。そのあとも、6〜7台のグループの中でレースができましたし、次につながるレースになりました。この3連戦は、大変でしたが、収穫の大きい3連戦になりました。次のレースは結果につなげたいと思いますし、すごく楽しみです」

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