[HONDA]JRR Rd.6 決勝 JSB1000高橋巧がトップ争いを繰り広げ、無念の2位

MFJ全日本ロードレース選手権は第6戦を迎え、JSB1000は全日本シリーズ初の耐久レースとなり、100マイルで争われることになりました。参戦は1人でも2人でも可能(それぞれにポイントが与えられます)。最低1回(15秒ストップ)のピットインが義務づけられています。鈴鹿8時間耐久ロードレースの常連チームが優位とならないように、電動・エア工具禁止の特別ルールが適用されました。鈴鹿8耐優勝の原動力となった高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)の活躍に注目が集まります。また、前戦で左大たい骨骨折のケガをした秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)は今回も欠場となりました。

高橋は単独参戦を決め、山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は伊藤真一と組んで参戦しました。各チームの出走マシンは1台のみ、各登録ライダーは出走しなければならず、それぞれの登録ライダーがいずれも基準タイムをクリアする必要があります。序盤から加賀山就臣/武田雄一組(スズキ)、津田拓也(スズキ)、中須賀克行/吉川和多留組(ヤマハ)、柳川明(カワサキ)、高橋が激しくぶつかりあうことになりました。

予選では津田が1分27秒974のタイムでポールポジション(PP)を獲得、高橋も1分28秒258で、3番手から決勝に挑みました。決勝レースがスタートすると、ホールショットは加賀山が奪いますが、すかさず津田が前に出ました。中須賀が加賀山を捕らえ2番手に浮上、ばん回しようとする加賀山でしたがSPインでハイサイド転倒を喫します。序盤からし烈なトップ争いが繰り広げられます。

10ラップ目を過ぎ、高橋を含む4台がトップ集団を形成します。15ラップ目、トップは津田、2番手に柳川、3番手に中須賀、4番手に高橋と順位が変わります。19ラップ目、高橋が3番手に浮上、2番手の柳川を追いかけました。21ラップ目、山口は6番手にポジションを落としました。23ラップ目、高橋は前後タイヤを交換し、給油を終えてコースに復帰しました。25ラップ目、トップを走る津田ががピットインし、リアタイヤを交換、給油を終えると、順位は山口は5番手、高橋は6番手となります。

26ラップ目、山口がピットインし、伊藤に交代します。28ラップ目の1コーナーでトップを走る柳川が転倒を喫します。すると、2番手を走る中須賀がライダー交代をせずにピットインをし、トップを奪います。続いて津田、高橋が迫ります。この3台がトップ集団となり、後続を大きく引き離しました。35ラップ目に入ってもこの3台の争いは続きました。

38ラップ目、シケインで高橋が津田を捕らえ2番手に浮上し、追撃を開始します。追い上げていた伊藤ですが、40ラップ目の3コーナーで転倒してしまいます。高橋は42ラップ目には、いったんはトップに躍り出ますが、中須賀がばん回し、首位を奪われてしまいます。そのまま高橋は2位でチェッカーを受けました。高橋はランキングトップを守り、次戦へと駒を進めます。

ST600は渡辺一馬(Kohara Racing Team)がPPからスタートしました。渡辺は好スタートを切り、レースをリードします。3ラップ目、トップを奪われた渡辺が首位に返り咲きます。7ラップ目には9番手で走行していた亀谷長純(MuSASHi RT ハルク・プロ)が馬の背で転倒しますが、コースに復帰して追い上げます。途中で降雨があったものの、路面状況の大きな変化はありませんでした。しかし、12ラップ目、13ラップ目で転倒車が出るなど波乱が続きます。

トップ争いは渡辺と中冨伸一(ヤマハ)となり、3番手争いは岩崎哲朗(カワサキ)と小山知良(CLUB PLUSONE with T.Pro)で争われました。最後は渡辺が2番手の中冨を突き放し、2連勝を達成。3番手争いは小山と岩崎が同時通過の判定が出ます。レギュレーションによりレース中のベストラップで順位が決定し、小山は4位となりました。

J-GP2予選は1分31秒台に10台がひしめく接戦となり、長島哲太(テルル&イー・モバイル★Kohara RT)が最後に1分31秒179のトップタイムをマーク。激しい予選アタックを逆転で制し、PPを獲得しました。決勝のホールショットはデチャ・クライサルト(ヤマハ)、トップ争いの後方では、長島を先頭に浦本修充(MuSASHiRT ハルク・プロ)などのほか2台が僅差で続き、3番手争いを展開します。野左根航汰(ヤマハ)は18ラップ目に1分30秒917とレコードに迫るタイムを記録し、トップを守ります。結局、野左根はペースを崩すことなく首位を守りきります。3番手争いも最終ラップを迎え、激化します。最終的には野左根が勝利、2位はデチャとなり、4位に長島、5位浦本となりました。

J-GP3は、朝方の雨がわずかに残った状態で予選が始まりました。山田誓己(Team PLUSONE & ENDURANCE)が1分35秒582までタイムを上げて、國峰啄磨(Project μ 7c HARC)を逆転し、PPを獲得しました。決勝が始まるとホールショットは山田、その後ろに國峰、山本剛大(Team NOBBY)、大久保光(HotRacing)が続きました。すぐに國峰がトップを奪い、國峰は独走態勢に持ち込もうとしますが、それを山田、大久保が追いかけます。トップ争いは3台。トップ3は1分34秒台にタイムアップし、4位以下を引き離します。

10ラップ目には山田がトップに浮上し、3台は接近戦を繰り広げながら周回します。12ラップ目、15ラップ目と目まぐるしくトップが代わる中、山田が首位に立つと、國峰、大久保と続きます。ついに最終ラップ、山田が逃げ、大久保はシケインで國峰を捕らえますが、國峰はシケイン立ち上がりで並びます。山田は首位でコントロールラインに飛び込み、國峰が大久保を抑えて2位、大久保は3位でチェッカーとなりました。

コメント
◆高橋巧(JSB1000 2位)
「序盤、タイヤを温めてペースを上げるのがうまくいかず、差ができてしまいました。それでも前後のタイヤ交換をして後半には追いつく自信がありました。ですが、序盤の差を詰めようと無理をし、後半の戦いが辛くなり、思うようなペースで走ることができませんでした。反省しています。後半戦、トップの中須賀さんも辛いのが分かり、勝負するチャンスはあると思ったのですが、自分も辛くなっていました。仕掛けて前に出ましたが、抜き返され、これ以上はミスをしてしまうことにつながるかもしれないと思い、抑えました。勝つことができなくて悔しいレースとなりました。しかし学ぶこともたくさんありました。この経験を次のレースに生かしていきたいと思います。タイトル獲得に向けてがんばります」

◆山口辰也(JSB1000 15位)
「事前テストの路面温度は59℃でしたが、今回の決勝は36℃と大幅に下がり、タイヤチョイスが難しかったです。鈴鹿8耐に引き続き、伊藤さんと組んでの参戦で、鈴鹿8耐以上の結果をと思っていました。ほかのチームは単独参戦が多かったのですが、地元の伊藤さんに多く走ってもらおうと考えていました。ですが、伊藤さんのよさを引き出せるようなセッティングになかなかならず、迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なく思っています。伊藤さんの転倒は伊藤さんのミスではありません。ご心配をかけてしまいましたが、幸い、ケガはありませんでした。思うような結果を残すことはできませんでしたが、僕もチームも伊藤さんと一緒にレースができたことで学ぶことがたくさんありました。感謝しています。ありがとうございました」

◆渡辺一馬(ST600 優勝)
「前回は逆転優勝だったので、今回は独走優勝し、違う自分を見てもらう予定でした。ですが、がんばって、がんばっても、なかなか中冨さんが離れてくれずに苦しいレースになりました。予選からの流れを考えると、もっと、差をつけることができる計算でしたが、そうはなりませんでした。それでもトップを守り、2連勝を飾れたことは素直にうれしいです。これも、勝てるマシンを用意してくれるHondaさんやチーム、ショウワさん、ユタカさんなどのおかげだと感謝しています。この調子で次も勝って、ポイントを獲得できるように準備して努力したいと思います」

◆浦本修充(J-GP2 5位)
「今回はトップ争いについていけるペースで周回できると思っていたのですが、うまくリズムを作ることができませんでした。なんとかしたいという気持ちが強く、何度もトライしたのですが、ミスしてしまう部分もあり、納得する走りにつなげることができませんでした。表彰台を狙える位置にいただけに、悔しさが大きいです。この気持ちを忘れずに、次戦をがんばろうと思っています」

◆山田誓己(J-GP3 優勝)
「朝のウォームアップでタイヤ選択に悩みました。気温が上がっていたこともあって、硬めのタイヤを選び、後半戦の勝負を狙いました。トップ3が抜け出す戦いは予想通りで、2人のスリップを使いながら、トップ争いから後れないようにしました。後半はトップに出て勝つことができました。難しいレースでポール・トゥ・ウインできたことがうれしいです。前回のレースで連勝が途切れてしまいましたが、ここから記録を作れるようにがんばります」

國峰啄磨(J-GP3 2位)
「序盤から逃げる作戦でしたが、うまく離すことができずに、バトルになってしまいました。もっと展開を考えることができたら、勝てていたレースだと思います。この反省を生かして、次は負けないようにします。すごく悔しいです」

大久保光(J-GP3 3位)
「3台の中で優勝の可能性が一番少ないのは自分だと自覚していましたが、トップ争いについていければチャンスがあると、最後まであきらめずにがんばりました。2人の走りを冷静に見極めて、速いところと弱いところを見ながらチャンスを探しました。ラスト5ラップまで待ちました。最後の勝負で110Rを2番手でクリアできなかったことが反省点としてあります。今年、自分でチームを立ち上げて、トップ争いできるところまできました。応援して支えてくれる人たちに、勝つところを見せたいので、次もがんばります」

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