[HONDA]MotoGP Rd.11 決勝 マルケス4連勝で今季5勝目。ペドロサ2位。Repsol Honda Teamが1-2フィニッシュ

インディアナポリスGPからの2連戦となった第11戦チェコGPは、Repsol Honda Teamの両選手がすばらしい走りを見せて、インディアナポリスGPから2戦連続で1-2フィニッシュを達成しました。優勝したのはマルク・マルケス(Repsol Honda Team)で、ドイツGP、アメリカGP、インディアナポリスGPに続いて4連勝、今季通算5勝で、ルーキーとしてはグランプリ史上初のデビューシーズン5勝目を達成しました。

予選3番手から決勝に挑んだマルケスは、オープニングラップはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に続いて2番手を走行しました。その後、チームメートのダニ・ペドロサとともにトップグループを形成します。そしてレース終盤の16周目にロレンソをかわしてトップに浮上、そのあと何度かトップの座が入れ替わりますが、19周目からはトップをキープ、22周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。

この優勝でマルケスは、今大会2位のペドロサに26点差、3位のロレンソに44点差とし、デビューシーズンで初タイトル獲得という大偉業に大きく前進しました。

マルケスには届きませんでしたが、ペドロサが2戦連続2位でフィニッシュしました。第8戦ドイツGPで痛めた左鎖骨は、まだ万全ではなく、マシンのセッティングにも苦しんだ今大会でしたが、セッションをこなすごとにセットアップを進め、決勝では、ロレンソとマルケスとの優勝争いに加わりました。この日はブレーキングでライバルたちにリードを広げられ、なかなか前に出られない厳しい戦いとなりました。しかし、終盤にはロレンソをかわし、最終ラップではマルケスの背後に迫る好走を見せました。

ペドロサは、昨年もシーズン後半戦に勝ち星を増やし、チャンピオン争いに加わりました。今年もシーズン中盤戦のケガでマルケスにリードを広げられましたが、2戦連続1-2フィニッシュを果たし、これからの追い上げが期待されます。Repsol Honda Teamの2戦連続1-2フィニッシュで、ロレンソとのポイント差を広げることに成功、チームメート同士のチャンピオン争いに注目が集まってきました。

今季2度目のフロントローから決勝に挑んだアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が5位でフィニッシュしました。予選2番手から決勝に挑んだバウティスタは、オープニングラップで5番手につけ、ポールポジション(PP)スタートのカル・クラッチロー(ヤマハ)とし烈な4位争いを繰り広げました。その後、転倒したクラッチローに代わり、中盤からは、追い上げてきたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との4位争いとなりました、何度も激しくポジションを入れ替えた2人の戦いは最終ラップまで続き、バウティスタは5位でフィニッシュ。今季初の表彰台は今大会も果たせませんでしたが、クラッチローとロッシのヤマハ勢との激しいバトルは、サーキットを埋めた14万人の大観衆を喜ばせました。

予選8番手のステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、フリー走行、予選と、タイヤのエッジのグリップ不足に苦戦しましたが、決勝でも問題は解消されず、苦しいレースを強いられました。そのため、優勝争いのグループに加われず、セカンドグループからも後れる悔しいレースとなりましたが、粘り強い走りで6位でフィニッシュしました。

CRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は、20位でフィニッシュしました。

Moto2クラスは、予選4番手のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が今季初優勝を達成しました。オープニングラップ3番手につけたカリオは、前を走るポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)を2周目にパス、3周目には首位を走る中上貴晶(Italtrans Racing Team)を抜いてトップに浮上しました。今大会は、優勝したカリオから10位までが約5秒という大接戦。トップグループも目まぐるしくポジションを入れ替えるレースとなり、中盤にはニコラス・テロール(Aspar Team Moto2)、終盤にはトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2 Racing)が首位に浮上しましたが、終始、レースの主導権を握ったカリオが優勝しました。

2位は中上貴晶で、2戦連続、今季3度目の表彰台獲得となりました。今季2度目のPPからホールショットを奪った中上は、2周目までトップを走りますが、集団の中でタイヤをセーブする作戦に切り替え、一時は4番手までポジションを落とします。しかし終盤は着実にポジションを上げてカリオの最後に迫りますが、わずかに届きませんでした。

3位はルティで今季初の表彰台。以下、総合ポイント2位のエスパルガロが4位でフィニッシュ。ヨハン・ザルコ(Came Iodaracing Project)、テロールと続き、総合首位のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が8位でした。高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)は18位でした。

Moto3クラスは、今季初のフロントロー3番手から決勝に挑んだアレクシ・マスボー(Ongetta Rivacold)が、トップグループで健闘し、6位でフィニッシュ。予選4番手のジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が7位、ニッコロ・アントネッリ(GO & Fun Gresini Moto3)が10位でフィニッシュ。渡辺陽向(TASCA RACING)は29位でした。

コメント
◆マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今日の優勝はとてもうれしいです。ホルヘとバレンティーノが、ブルノでテストを行っていました。そして、ダニはいつもブルノでは速く、昨年の大会で優勝していたので、私はとても優勝できるとは思っていませんでした。しかし、レースウイークがスタートしてからは、順調にセットアップを進めることができました。ブルノは、これまでとはまったく違う雰囲気のサーキットで、インディアナポリスの優勝とは、違う喜びがあります。今日の優勝争いは、とても大変でした。でも、とても楽しかったです。ホルヘとのバトルはとてもよかったです。優勝できてとてもうれしいです。チームに感謝したいです」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「まだ完治していないケガのことや、ここ数戦のことを考えれば、今日の結果はとてもうれしく思います。今日は精神面で大きく前進することができました。100%ではありませんでしたが、勝つつもりでレースに挑みました。残念ながら作戦通りではなく、ブレーキングがうまくいかず、オーバーテイクがなかなかできませんでした。そのためトップグループの中で常に3番手でした。さらに最後のアタックが1周遅れました。もしホルヘを1周早くパスしていたら、優勝のチャンスがあったかもしれません。マルクに追いつくのに、あと1周は必要でした。しかし、最後まであきらめず、全力でアタックしました。次回またがんばります。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5位)
「またしてもロッシの前でフィニッシュするチャンスがきたのですが、わずか0.077秒差で負けてしまいました。それでも、いいレースができましたし、プラクティスよりも速いペースで走ることができたので満足しています。今日のマシンには自信がありました。ロッシといいバトルができました。最後は彼の方が少し強くて届きませんでしたが、マシンのセットアップは、正しい方向に進んでいるし、これはとても大事なことです。昨年のブルノではそれほどいい感触はありませんでしたが、今年はうまくいきました。これはよくなっていることを証明しています。この調子でがんばって、チーム、Honda、GO & FUN Honda Gresini、Showa、そしてNissinに喜んでもらえるようなレースをしたいと思っています」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 6位)
「今週末のことを考えたら、6位という結果はそれほど悪くありません。でも、もっと速く走りたいと思っていました。しかし、リアタイヤの左右のエッジグリップが足りず、思ったように攻めることができませんでした。コーナー出口でうまく加速するためには、マシンをがんばって起こさなければなりませんでした。レース中はリアタイヤをセーブするために、たくさんのことを試しました。でも、このサーキットは長いコーナーがあるので、コーナースピードを維持しなければなりませんでした。序盤はロッシや(ブラッドリー・)スミス(ヤマハ)の後ろにいましたが、彼らの方がコーナースピードがあることが分かりました。ロッシとバウティスタについていきたかったのですが、ペースをキープすることができませんでした。シルバーストーンに向けて気持ちを切り替えて、引き続きがんばりたいです」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 20位)
「プラクティスのときよりも少しよくなりました。チャターの問題も少し解消しました。しかし、目標には届かない結果となりました。最後はタイヤパフォーマンスが落ちてしまい、序盤と同じように走ることができませんでした。とても残念なレースでした」

◆ミカ・カリオ(Moto2 優勝)
「最後に優勝したのは5年前のドニントンなので、やっと勝てたという気持ちです。この気持ちを表現するのは難しいですが、自分の中では、とてもすばらしい気分でした。特に最終ラップで勝てると分かったときはうれしかったです。大変なレースでしたが、前に出られると分かっていました。そして最後の2周でミスをしなかったことで、勝つことができました。最終コーナーを立ちあがり、チェッカーフラッグを見たときは、ついにやったと思いました。本当にすばらしい気分でした。シーズンを通してチームは一生懸命がんばってくれました。今週末はすべてがうまくいきました。そして思っていた通りにレースが進みました。最高です」

◆中上貴晶(Moto2 2位)
「スタートはよかったのですが、昨日に比べて気温も路面温度も低く、コンディションが変わったことでペースを上げられませんでした。今日は逃げられないと思ったので、タイヤを温存するために後ろに下がって様子を見ることにしました。終盤は、着実にポジションを上げたのですが2位で終わりました。今回は、絶対に勝てると思ってレースに挑んだし、落ち着いてレースを組み立てることができました。優勝はできませんでしたが、インディアナポリス、そして今回と連続で2位になり、大きな自信になりました。3連戦最後のイギリスでは、優勝を目指して頑張ります」

◆トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「うれしいです。いい日になりました。予選は8番手でしたが、今日のペースがあまり速くなかったので、これなら戦えると思いました。序盤は大変でした。一度は縁石の上を走らなければなりませんでした。しかし、2〜3周走ってみたら、ブレーキングがとてもよかったので、いいペースで走れることに気づきました。それからオーバーテイクを始めて、前に行けば行くほど走りやすくなりました。ウォームアップでは、タイヤのチャタリングに問題がありました。これが原因でミカにアタックされてしまいました。終盤で2周リードしましたが、十分ではありませんでした。しかし、上り調子なので、また優勝争いに加われると思います。次のシルバーストーンもがんばります」

◆高橋裕紀(Moto2 18位)
「今日はリアのトラクション不足に苦しみました。そのため、立ち上がりで離されてしまうので、どうしてもブレーキングで無理をしなければならず、さらに立ち上がりが遅れるという繰り返しでした。そのため、ポイント圏内の集団に離されました。今回もポイントは獲得できませんでしたが、トップとのタイム差は確実に詰まっています。結果は18位でしたが次につながるレースになりました」

◆アレクシ・マスボー(Moto3 6位)
「トップグループでレースができたのは、今回が初めてでした。そのため、序盤から落ち着いて走ることができたし、グループについていくことができました。そしてタイヤを温存する余裕もありました。中盤ではほかのライダーの後ろにいたら、少し離されてしまいました。それでもパスして再び近づくことができました。もっとポジションを上げられたと思いますが、終盤は手首の痛みがひどく、厳しいレースでした」

◆ジャック・ミラー(Moto3 7位)
「トップグループに加わりましたが、後退しては、再び追い上げる、ということを繰り返していました。10周でタイヤが消耗してしまい、あとは完走できるかどうかの問題でした。インディアナポリスでケガをした鎖骨の状態はとてもよかったです。少し痛みましたが、走りにはあまり影響しませんでした。今日はタイヤがすべてでした。ソフトオプションを選びました。もっと賢い選択をした方がよかったかなと思います。それでも、ポイントを獲得できたのでよかったです」

◆渡辺陽向(Moto3 29位)
「残念なレースでした。自分としては、いいレースをする自信があったのですが、決勝ですべてがバラバラになったという感じでした。マシンの動きがおかしくて、ライディングも決まらず、どうしてそうなったのか、分かりませんでした。次に向けて原因を調べて、シルバーストーンではしっかり走ろうと思います」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【スズキ GSX-S125】ディテール&試乗インプレッション:外観、装備編 GSXのD…
  2. お気に入りの愛車だけど、「もう少しだけパワーがあれば最高なんだけどなぁ」なんてライダーの悩み…
  3. インディアンモーターサイクルの輸入元であるホワイトハウスオートモービルは、現在正規販売店店頭…
  4. 今回はウェビックで販売している、意外と知られていない変わり種商品をご紹介します。 その名も…
ページ上部へ戻る