【MotoGP】第11戦 チェコGP HONDAプレビュー

インディアナポリスGPから2週連続の開催となる第11戦チェコGPが、8月23日(金)から25日(日)までの3日間、チェコ第2の都市ブルノで開催されます。チェコGPは、1993年にスタートして今年で21度目を迎えます。

チェコGPは、65年に「チェコスロバキアGP」としてスタートし、77年まで続きました。当時はブルノ郊外の公道コースでしたが、危険なため、開催が取りやめとなり、87年の新サーキット完成を受けて、グランプリが復活しました。その後、チェコスロバキアは、チェコとスロバキアという2つの国に分離。93年以降は「チェコGP」として開催されています。

オートモトドラム・ブルノ・サーキットは、一周5.403km。中速コーナーが連続するサーキットで、リズム感あふれる走りがみられます。8月開催ということで、例年、気温が高くなるため、選手たちにとっても、タイヤにとっても厳しいグランプリとなります。このサーキットの最大の特徴は、コース中盤までは下りコーナーが続き、コース終盤は下ってきた分を一気に上るという、メリハリのあるレイアウトで、選手にも観客にも人気のあるサーキットです。

チェコGPは、夏休みに開催されるため、毎年、決勝だけで10万人を超えるファンが駆けつけます。おととしは15万5400人。昨年は13万9232人。今年もオートモトドラム・ブルノ・サーキットは、大勢のファンで観客席が埋まることになりそうです。

前戦インディアナポリスGPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3日間を通じてすばらしい走りを披露して優勝しました。第8戦ドイツGP、第9戦アメリカGPに続いての3連勝を達成して今季4勝目。78年にケニー・ロバーツが樹立した、GPクラスデビューシーズン4勝という、最多勝利記録に並びました。オートモトドラム・ブルノ・サーキットにおいて、Moto2時代のマルケスは、2位と優勝を経験。「決して得意なサーキットではないです」と語るものの、今大会も優勝候補の筆頭です。ルーキーにして総合首位につけるマルケスの、4連勝と5勝目の期待が膨らみます。

チームメートのダニ・ペドロサは、後半戦のスタートとなったインディアナポリスGPを2位でフィニッシュしました。第8戦ドイツGPで左鎖骨を負傷し、左肩の状態はまだ万全ではありませんが、インディアナポリスGPでは優勝争いに加わる走りをみせました。総合ポイントでもマルケスに続いて2位をキープ。昨年のチェコGPでは、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とのし烈なバトルを制して優勝しています。今年はチェコGP連覇と今季3勝目に闘志満々。ケガのために、チャンピオンシップではマルケスにやや後れを取っていますが、ここからの巻き返しが期待されます。

前戦インディアナポリスGPでは、今季3度目の1-2フィニッシュを達成したRepsol Honda Team。今大会もマルケスとペドロサが、1-2フィニッシュを狙います。

シーズン前半戦締めくくりとなった第9戦アメリカGPで初のポールポジションを獲得し、決勝で2位に入ったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)。前戦インディアナポリスGPでは、フリー走行、予選と3度の転倒を喫し、これが影響して7位に終わりました。今大会はその雪辱に燃えています。ブラドルにとってオートモトドラム・ブルノ・サーキットは、2008年の125ccクラス時代にグランプリ初優勝を達成した思い出のサーキットです。MotoGP初経験となった昨年も、5位に入っているだけに、今年は最高峰クラス2度目の表彰台獲得に気合を入れています。

マツダ・レースウェイ・ラグナセカで行われた第9戦アメリカGPで4位、前戦インディアナポリスGPで6位。ともに表彰台には立てなかったものの、上り調子を強烈にアピールするアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が、今季2度目のフロントローと今季初の表彰台獲得に闘志を燃やしています。チームメートで、CRTマシンで出場のブライアン・スターリングも、今季2度目のポイント獲得に闘志を燃やしています。

Moto2クラスは、総合首位のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)と、総合2位のポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)が、チャンピオン争いで大きくリードし、総合3位のエステベ・ラバト(Tuenti HP 40)がそれに続くという展開。この3人がチャンピオン争いから抜け出す格好となっています。前戦インディアナポリスGPでは、3人がチャンピオンシップをにらんで激しい戦いを繰り広げました。結局、ラバトが今季2勝目を挙げて上位の2人との差を縮め、エスパルガロとの戦いを制したレディングが3位に入り、ランキング首位をキープというスリリングな展開となりました。今大会もこの3選手が、チャンピオン争いを視野に、厳しいポジション争いを繰り広げることになりそうです。

4位以下は大混戦となっています。その中で、前戦インディアナポリスGPで2位に入った中上貴晶(Italtrans Racing Team)は総合12位から総合7位へと一気にポジションを上げました。インディアナポリスGPに続き、連続表彰台と念願の初優勝に挑みます。インディアナポリスGPでは、苦手意識を見事に克服しました。「リズム感あふれるサーキットが大好きです」と語るだけに、チェコGPでの走りが注目されます。

前戦インディアナポリスGPで22位とポイントを獲得できなかった高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)も、連戦となるチェコGPで、今季初のポイント獲得に全力で挑みます。

Moto3クラスでは、前戦インディアナポリスGPで転倒したジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が、鎖骨を骨折するも、今大会に向けて手術を受けて強行出場の予定。今大会は厳しい走りを強いられますが、ポイント獲得に全力で挑みます。インディアナポリスGPでリタイアに終わり、総合8位から10位へランキングを落としたブラッド・バインダー(Ambrogio Racing)は、今大会はHonda勢のベストポジションを狙います。また、古傷の左手首のじん帯を痛めているアレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)は、インディアナポリスGPで12位と苦しいレースを強いられました。今大会も厳しい状況に変化はないですが、ポイント獲得に全力を尽くします。ルーキーの渡辺陽向(TASCA RACING)は初ポイント獲得を目指します。

◆マルク・マルケス(MotoGP ランキング1位)
「インディアナポリスでのすばらしい週末を終え、休みなくそのままチェコに向かいます。ブルノは得意とは言えませんが、Moto2クラスでは昨年優勝していますので、気持ちよく大会を迎えることができそうです。ブルノは、伝統的にヤマハがとても強いサーキットで、今年もきっと、ヤマハ勢は速いと思います。さらに、数週間前にブルノでテストを行っているので、厳しい戦いが待ち受けているはずです。今回どんなレースができるのかは、走ってみないと分かりません。とにかく、自分のペースで走れればと思います。今大会も一生懸命取り組んで、多くのポイントを獲得したいです」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP ランキング2位)
「インディアナポリスGPは、体力的にとてもきついレースでした。数日後のブルノまでに回復させることが重要となります。ブルノは、天候が予想できませんので、天気がよくなることを願っています。ブルノは高速サーキットで、高速コーナーが続きます。過去にHondaはいいパフォーマンスをみせてきましたし、昨年は強いレースをすることができました。今年もそれができることを願っています」

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