[YAMAHA]MotoGP Rd.10 ロレンソが3位表彰台!

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが3位を獲得、アメリカのコースで5度目の表彰台に上った。ロレンソはグリッド2列目から絶好のスタート。M・マルケス、D・ペドロサを抑えてホールショットを奪い、真っ先に第1コーナーに進入。すぐさまコンマ5秒までアドバンテージを広げ、トップをキープして周回を重ねていった。残り15ラップでマルケスに先行されたあとも離されることなくついて行ったロレンソだが、終盤になると疲れもあり徐々に後退。そして最後の3ラップではペドロサに抜かれて3位となった。

依然、怪我の治療が続いているなかでの大健闘により、シリーズポイントは合計153ポイントとなりペドロサとの差はわずか15ポイント。完全復帰の兆しとともに、次回からはまたヨーロッパ・ラウンドへと戻る。

チームメイトのV・ロッシは予選9位、グリッド3列目からのスタート。セッティングの完璧でないマシンと格闘しながら、後方から懸命の追い上げを図る展開となった。そして2ラップ目にはN・ヘイデンをパスして8位。さらにモンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スミスもとらえて7位まで挽回した。ロッシがベスト・パフォーマンスを見せたのはレース終盤。残り6ラップでA・バウティスタとC・クラッチローの4位争いに追いつくと、これに加わって互いに何度も順位を入れ替えながらバトルを展開。そして最終ラップ、ロッシは最終コーナーのひとつ手前でクラッチローから4位を奪い、そのままチェッカーまで走り切った。

この結果、ロッシはシリーズポイントを130ポイントまで伸ばしてランキング4位をキープ。ランキング5位のクラッチローとの差は3ポイントとなった。チームはこのあと、3連戦の2戦目に臨むためにブルノへ向かう。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが5位を獲得。ほとんどの時間帯でバウティスタと熾烈なバトルを繰り広げたが、レース終盤になってこれにロッシが加わり3台による4位争いへ。6万もの大観衆の注目を集めた戦いは最終ラップまで続き、クラッチローがロッシ、バウティスタを従える形で進行。このままチェッカーを迎えるかに見えたが、ドラマは最後の瞬間に待っていた。ロッシが最終コーナーでクラッチローをとらえて4位を奪取。クラッチローは5位に後退し、バウティスタが続いた。3台の差はコンマ2秒以下という激しさだった。

チームメイトのB・スミスも8位と健闘し、今季7度目のトップ10入り。好スタートを切ったスミスはオープニングラップで4位まで浮上。その後、後退してA・ドビツィオーゾ、N・ヘイデンと8位争いを展開することとなった。スミスは経験豊富なふたりに果敢に挑み、懸命について行ったが、最終的にはこれが功を奏する結果に。最終コーナーでヘイデンとドビツィオーゾがオーバーランしたため、スミスが8位に上がってチェッカーとなった。これによってスミスは、ついにランキング10位まで浮上することになった。

◆J・ロレンソ選手談(3位)
「スタートがとてもうまくいって、早々にコンマ5秒のアドバンテージを築くことができた。ペースも良かったので大きな希望を持って走っていたが、レース中盤になるとマルクが急に速くなってきて、トップを守ることができなくなってしまったんだ。そして最終的には2位も守り切れず本当に悔しい。リアタイヤの消耗がなければ、こんなことにはならなかったはずなんだけれど…。でも、いつも苦労してきたこのコースで表彰台に上れたことはうれしい。この2か月は十分なトレーニングもできていなくて、コンディションは完璧ではなかった。終盤は疲れてきてしまったし、ブレーキングでは痛みも出ていたんだ。でもブルノやシルバーストーンまでには完全復活できると思う。このあとはもう良くなっていくだけだからね」

◆V・ロッシ選手談(4位)
「昨日までと比べて、決勝は悪くなかったね。とくにレース後半はいい感じで走ることができたよ。ラップタイムも上がってきて、ブラドル、バウティスタとの熾烈なバトルをエンジョイ。そして最終ラップではカルとの戦いを楽しむことができた。このコースではいつも苦労ばかりしてきたし、今日も9位からのスタートと、ほとんど最悪の条件だったにもかかわらず、4位まで挽回できたことは大きな収穫。でも前半がなぜうまくいかなかったのか、なぜタイヤを使いすぎてしまったのかを、これから考えていかなければならないと思う。後半はタイヤがスライドしてもハイペースでコーナーに進入することができてラップタイムも上がってきた。トップ3がとても強いので、僕らももっともっと頑張らないと!」

◆W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「インディアナポリスでの3位を喜ばなければいけないだろう。ペースが良かったので2位を期待していたが、最後は一気にタイヤを消耗してしまった。これについては、何が起きていたのかをしっかり調査しなければならない。いずれにしても、怪我を乗り越えてまた再びマルクやダニと優勝争いができるようになったのだ。とくに最初の20ラップは非常に素晴らしかった。ホルヘの走りも見事だったし、マシンのほうもよく動いてくれた。メカニックたちはいつも通りにいい仕事をしてくれたと思うので、タイヤの消耗だけが今後の課題になるだろう。去年も同じことが起こり、あのときはダニに10秒も離されてしまった。今年はトップのダニから5、6秒ということなので、インディーにおける成長は確認できた。来年は優勝を狙えるだろう」

◆M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「インディアナポリスが我々のマシンに合っていないことは始めからわかっていたことだが、素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなを褒め称えなければならない。一時はレースをリードし、非常に良いリズムで走りきって表彰台を獲得したのだ。これが我々が目指してきたことであり、メイン・ゴールだった。バレンティーノのほうも、セッティングがうまくいかなかったなかでうまくバランスをとり、タイヤを消耗したあとも目をみはるような追い上げを見せてくれた。3位と4位という好成績を獲得してヨーロッパへ戻り、またチャンピオンシップの流れを変えていきたい」

◆C・クラッチロー選手談(5位)
「5位獲得はとてもうれしいよ! 今回もまたサテライト・チームのトップに立つことができた。これは僕にとってとても誇れることなんだ。レースのなかでは好バトルをエンジョイできた。皆が最大限の力を出し切ってプッシュしていて、そのなかでもアルバロの走りは本当に素晴らしかったと思う。またバレンティーノはレース終盤で一気に挽回してきたが、これは普通はなかなかできないこと。勝負は最終ラップの、しかも最終ラップまでもつれ込むとわかっていので、僕は4位をキープするために全力を尽くしたんだ。バレンティーノはやはり、最終コーナー目前でインに入って来た。そしてそのあとはもう、抜き返すことはできなかった。でもバトルは本当に楽しかったよ。アメリカのファンも喜んでくれたはずだし、彼らに何らか元気を与えることができたと思う。シリーズポイントではバレンティーノに2ポイント失っただけ。今回はウイークを通じて好調で、次回以降への自信につなげることもできた。ブルノもシルバーストーンも去年は非常に好調だった場所なので期待している」

◆B・スミス選手談(8位)
「狙っていたとおりの成績。でもウイナーからこんなに離されてしまうとは予想していなかった。レースはとてもエキサイティングで、僕は絶好のスタートで順位を上げることができた。でもその直後からマシンのリアエンドに違和感があったんだ。ペースをキープしようと頑張ったけれど、ついに第6コーナーでオーバーラン。この間に何台も抜かれてしまった。挽回を試みたもののリアの問題がどんどん大きくなっていて、結局、最後にドゥカティ?の2台を抜いただけで終わってしまった。これもラッキーだった。ふたりが最終ラップで大きくはらんだので、僕はそのあとのストレートで前に出た。8位は悪くない結果だけれど、今回はプラクティスから好調だったし決勝も自信を持って走っていただけに悔しい思いもある。次のブルノでは、プラクティスと予選の好調を最後まで維持できるよう頑張りたい」

◆H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談
「本当に素晴らしいレースだった。今日ここにいたすべてのレースファンは、決してお金では買えない最高のエンターテインメントを享受することができたはずだ。マルケスの見事な走りはもちろんだが、メイン・ショーはその後ろのカル、バレンティーノ、バウティスタのバトルだった。とくに最後の数ラップ。バレンティーノのパッシングは人々を魅了し、カルは気の毒にも4位の座を奪われた。ゴールラインでのカルとバレンティーノとの差は、ほんの瞬きの時間だけ。カルは27ラップにわたって本当に見応えあるショーを演じ切ったのだ。彼は今回もサテライトのトップ。そしてファクトリー・ヤマハのバレンティーノにあんなに近くまで迫ったというわけだ。ブラッドリーのほうも力強いレースを見せてくれた。スタートは大成功。序盤からメイン・バトルに食い込んでいった。終盤もドゥカティ?のふたりをリラックスさせることなく、アッセンのときと同じように最終コーナーで運を引き寄せた。次回ブルノでは、カルは再び表彰台を目指す。ブラッドリーは6位に近づくことを目標にするだろう」

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