[HONDA]MotoGP Rd.10 決勝 マルケスが今季4勝目。ペドロサも2位でチェッカーを受け、Repsol Honda Teamが1-2フィニッシュを達成

後半戦のスタートとなった第10戦インディアナポリスGPは、フリー走行、予選、ウォームアップと、すべてのセッションでトップタイムをマークし、完ぺきな状態で決勝を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、決勝でも危なげない走りで優勝しました。

オープニングラップは、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、チームメートのダニ・ペドロサに続いて3番手を走行。序盤は、この3選手がトップグループを形成しました。そのあともハイペースでラップを重ねた3選手は、緊張感あふれる接近戦を繰り広げます。しかし、中盤の9周目には、3番手を走っていたマルケスが、ペドロサをかわして2番手に浮上。13周目にはロレンソもパスしてトップに立ち、ここから一気にペースを上げたマルケスが、後続の2人を引き離して、悠々と独走優勝を果たしました。

フリー走行、予選と、ライバルにアドバンテージを感じさせる走りをみせてきたマルケスは、決勝でもトップに立ってからペースを上げる余裕の走りを披露。これで、ドイツGP、アメリカGPに続く3連勝で、今季4勝目。1978年にケニー・ロバーツが達成したルーキーシーズン最多勝記録の4勝に並びました。また、最高峰クラス3連勝とルーキー通算4勝は、ともに、最年少記録樹立となりました。

ペドロサはマルケスに続いて2位でフィニッシュ。マルケスがトップに立ってからは、ロレンソとし烈な2位争いを繰り広げ、ラスト3周でロレンソをかわして2番手に浮上しました。インディアナポリスGP2連覇は達成できませんでしたが、第8戦ドイツGPでの鎖骨骨折で、第9戦アメリカGPは5位と苦しい走りとなっていました。今大会も、痛みが出て完ぺきな状態ではありませんでしたが、完全復活をアピールする走りとなりました。これで2010年から4年連続、第6戦カタルニアGP以来、4戦ぶりの表彰台獲得となりました。

今季、Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュはこれで3度目。Repsol Honda Teamの両選手がそろって表彰台に立つのは5度目となり、総合ポイントでは、マルケスが188点で首位、ペドロサが167点で2位となりました。

5番手から決勝に挑んだアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、6位でフィニッシュしました。バウティスタは、オープニングラップ6番手から、2周目にブラッドリー・スミス(ヤマハ)を抜いて5番手へ。さらに9周目には、カル・クラッチロー(ヤマハ)をかわして4番手に浮上と、レース前半は快調な走りをみせました。後半も、クラッチロー、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とともにセカンドグループを形成。激しくポジションを入れ替えながら最終ラップに突入。セカンドグループのトップでフィニッシュはできませんでしたが、すばらしいバトルに大きな拍手が送られていました。

8番手から追い上げたステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、中盤までバウティスタ、クラッチローとセカンドグループを形成しましたが、後半はペースが上がらず7位となりました。また、CRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は19位でした。

Moto2クラスは、4番手から決勝に挑んだエステベ・ラバト(Tuenti HP 40)が、すばらしい追い上げをみせて今季2勝目を挙げました。フリー走行、予選と、優勝を狙えるアベレージを刻んでいたラバトは、中盤まではトップグループの後方の6番手を走行していましたが、終盤、タイヤの消耗で全体のペースが落ちる中で、しっかりペースをキープしたラバトが優勝しました。

終盤までトップを走った中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、ラバトに抜かれましたが、そのあとはしっかり2位をキープし、今季2度目の表彰台を獲得。3位はポールポジションスタートのスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)で、チャンピオン争いを繰り広げるポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)とのバトルを制して3位。エスパルガロとのポイント差を広げて首位をキープしました。24番手から決勝に挑んだ高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)はスタートに失敗、序盤に遅れたことが影響して22位でした。

Moto3クラスは、15番グリッドからスタートしたロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が、追い上げのレースを披露して9位でフィニッシュ。アレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)は12位、アラン・ティーチャー(CIP Moto3)は13位でした。予選5番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)は転倒リタイア。29番手から決勝に挑んだ渡辺陽向(TASCA RACING)も転倒リタイアという結果でした。

コメント
◆マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「また25ポイントを獲得できて、とてもうれしいです。週末を通して、とてもいい感触でしたし、いいレースができると思いました。そして、このチャンスを生かせると思っていました。最高峰クラスを走るようになってから、今回の優勝がベストだったと思います。すべてのセッションでトップでしたし、これ以上のレースはありませんでした。決勝ではロレンソとペドロサについていこうと決めました。そして序盤は、タイヤをセーブしようと思いました。今日はフィーリングがよくて、燃料が軽くなってきてから、アタックを開始し、最後は抜け出すことができました。マシンをスライドさせながら楽しむことができました。次はヨーロッパに戻ります。これまでと同じように取り組んで、多くのポイントを獲得できるようにがんばります」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「今日は全力を尽くしましたが、体力を維持するのに苦労しました。痛みがありましたので、いつもと違う乗り方をしなければなりませんでした。マシンとの戦いになり、難しいレースでした。でも最後には自分のペースをキープして、2位を獲得することができました。コンディションが違っていたら、もっといい結果を出せたと思います。でも今日の状況ではベストを尽くしました。今日は得ることも多かったですし、次につながるレースになりました」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6位)
「今日はすばらしいレースができました。もちろん4位でフィニッシュしようとがんばりましたが、レースの内容は悪くなかったですし、6位という結果に満足しています。レース序盤は、思ったよりフロントタイヤを消耗させることになり、その代償をレース終盤で払わなければならず、クラッチローに対して自分のポジションを守ることができませんでした。残念でしたが、力を出しきれたと思います。マシンのフィーリングは最高です。いい仕事ができていますし、チームとShowa、NissinとHondaに感謝したいと思います。今回のレースで、さらに自信を持つことができましたし、次のレースが楽しみになりました」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 7位)
「正直、今回の結果は残念でした。今大会は、途中までは順調だったのですが、プラクティスで3回転倒してから、少し自信を失いました。そのため、セッティングを変更したのですが、ハンドリングがとても重く感じるようになってしまいました。体力の消耗が激しく、ペースをキープすることができず、前のライダーたちに離されてしまいました。次のブルノへ向けて気持ちを切り替えて、またトップグループでレースができるようにがんばります」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 19位)
「残念ながら昨日のようないいフィーリングがありませんでした。できることはすべてやりましたが、自信を取り戻すことはできませんでした。がんばってくれたチームに申し訳ないです」

◆エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「いいスタートを切ることができました。ここは、パスをするのが難しいので、4番手ポジションを維持するようにしました。しかし(ニコラス)テロールと(ドミニク)エージャーターにパスされて6番手にポジションを落としました。エージャーターをパスするのに2度もプッシュしなければなりませんでしたが、そのあとは、一つずつ前に出て、2番手まで追い上げることができました。タイヤがスライドし始めたときには、さらに気持ちよく走れるようになり、ブレーキングで中上に近づくことができました。集団の混戦よりも一人になってからの方が速く走ることができました。そのため、中上をパスすることができました。今日はとてもいい仕事をすることができました」

◆中上貴晶(Moto2 2位)
「優勝できなくて残念ですが、全力を出しきりました。今日はタイヤに厳しいレースになることは分かっていましたし、前に出ても逃げられないと思い、序盤は周りのペースに合わせました。しかし、前を走るレディングのペースが遅いので、前に出ることにしました。中盤までは1分43秒台で走れましたが、後半はリアタイヤが厳しくて44秒台にペースを落としました。ラバトが追い上げてきましたが、彼のペースが速くて、どうにもなりませんでした。開幕戦カタールGPの表彰台のときは、レースの中盤以降はなにもできないまま3位に順位を落としての表彰台でしたが、今日は、終盤までトップを走れましたし、これまでの経験を生かせたと思います。3連戦最初のレースで表彰台に立てて、とてもうれしいです」

◆スコット・レディング(Moto2 3位)
「序盤のフィーリングはよくてトップにいましたが、タイヤをセーブしようと思い、ペースを落としました。中上がリアタイヤをかなり使っているなと思っていたら、自分のリアタイヤに、突然、バイブレーションが出始めました。そのため、タイヤにあまりストレスをかけないように慎重に走りました。しかし、ラバトが追いついてきて、あっという間に離れていったので、僕のタイヤに問題があることは明らかでしたし、残念な気持ちでした。しかし、ポルとの最後のバトルは楽しかったです。接触はしませんでしたが、かなりアグレッシブな走りでした。彼の前でゴールできたことは、チャンピオンシップにおいて、とても重要なことなので、すごくうれしいです」

◆高橋裕紀(Moto2 22位)
「レース中のペースは、予選とほぼ同じでしたので、22位に終わって残念でした。スタートに失敗して大きく出後れ、そのあと(カイル)スミスを抜くのに手間取って、前のグループに離され、スミスを抜いてから前のグループに追いついたのですが、そこでレースは終わりました。スタートに失敗したのは、シグナルが一度消えたのに、また赤のシグナルがついたので、ペナルティーになると思ってアクセルを戻してしまったからでした。自分の勘違いなのかどうなのかは分かりませんが、残念なレースでした」

◆ロマノ・フェナティ(Moto3 9位)
「今日はいいペースで走っていたのですが、中盤になって、タイヤのグリップが急激に落ちました。それがなければ、もっといい結果が出せたと思います。問題がいくつかありましたが、今日の結果には満足しています」

◆アレクシ・マスボー(Moto3 12位)
「難しい週末でした。1カ月前に古傷の左手首を痛め、100%の走りはできなかったのですが、満足できる内容でした。予選では新品タイヤでタイムを出す時間がなくなり、ポジションを上げるチャンスを逃しました。今日の自分のベストタイムが、昨年のレースのHonda勢のベストより速かったことを聞いて、うれしい気持ちになりました」

◆アラン・ティーチャー(Moto3 13位)
「僕にとっては、とてもいいレースでした。シャシーはとてもよくて、自信ある走りができました。最高の気分でしたが、ストレートでは、KTMについていくことができませんでした」

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