[HONDA]MotoGP Rd.10 予選 マルケスが今季4度目のポールポジション獲得。ペドロサは3番手で、Repsol Honda Teamの2人がフロントローから決勝に挑む

第10戦インディアナポリスGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、サーキットベストタイムを大幅に更新するスーパーラップを刻み、2戦ぶり4度目のポールポジション(PP)を獲得しました。

マルケスは、Moto2クラスで過去2年連続でインディアナポリスGPを制してきました。MotoGPマシンでは初めて走るサーキットですが、初日のフリー走行では、1回目、2回目ともにトップタイムをマーク。この日の3回目のフリー走行も制し、トップタイムで予選に進出しました。そして、予選前に行われた4回目のフリー走行でもトップタイムをマーク。続く予選でもライバルを圧倒するタイムで、今季4度目のPPを獲得しました。

1回目のフリー走行で1分40秒台。セッションをこなすごとに1秒ずつタイムを上げていったマルケスは、3回目のフリー走行でただ一人、1分38秒台を記録。予選では、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が昨年マークしたサーキットベストタイムを、約1秒短縮する1分37秒958というすばらしい走りをみせました。決勝に向けて、タイヤのセットアップに課題を残していますが、フリー走行と予選の走りを再現できれば、今季4勝目に大きく前進することになります。

インディアナポリスGP2連覇と、同サーキット通算3勝目に闘志を燃やすペドロサも、順調にタイムを短縮して3番手となり、4戦ぶりにフロントローを獲得。第8戦ドイツGPで負傷した左鎖骨の状態を確認しながらの2日間となりましたが、ほぼ完治したことを感じさせる走りでした。インディアナポリスはタイヤに厳しく、タイヤの選択に頭を悩ますサーキットです。予選を終えた段階ではタイヤを決められなかったペドロサですが、決勝日の天候を見て最終決断することになります。これまで、インディアナポリスGPを2度制しているペドロサは、決勝では、マルケスとともに優勝候補の筆頭。Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュが期待されます。

初日のフリー走行で7番手だったアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、この日のフリー走行、予選と快調にラップを刻み、5番グリッドを獲得しました。前戦アメリカGPからの2戦連続フロントロー獲得はなりませんでしたが、アベレージでは十分に表彰台を狙えるタイムを刻みました。アメリカGPでは表彰台にあと一歩の4位。今大会はその雪辱と今季初表彰台に挑みます。

初日3番手と好調だったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、2日目のフリー走行で2番手とさらに調子を上げました。予選では2戦連続のPPの期待も膨らみましたが、予選前のフリー走行で転倒を喫し、続く予選でも再度転倒してしまい、8番手へとポジションを落としました。転倒の原因は、路面温度が上がったときのフロントのフィーリングの変化です。決勝に向けて問題解決に取り組むことになりますが、一発のタイムもアベレージも十分に表彰台を狙える走りだけに、3列目からの追い上げが期待されます。

CRTマシンで出場しているブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は、20番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスは、スコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が、4戦ぶり今季3度目のPPを獲得。初日2番手と順調なスタートを切ったレディングは、2日目も着実にセットアップを進め、予選ではトップに浮上しました。この日は、レディングから1秒差以内に20台がひしめく大激戦。2番手には、ポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)が0.027秒差で続き、中上貴晶(Italtrans Racing Team)もトップから0.149秒差の3番手。2列目にはエステベ・ラバト(Tuenti HP 40)、初日トップのシモーネ・コルシ(NGM Mobile Racing)、ニコラス・テロール(Aspar Team Moto2)と続き、2列目までの選手のアベレージも大接戦となっているだけに、だれが優勝するか分からないほどの大混戦が予想されます。

初日27番手の高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)は、セットアップも進み、タイムも短縮しましたが、転倒したことで、ポジションを上げるチャンスをなくし、24番手から決勝に挑みます。

Moto3クラスは、ジャック・ミラー(Caretta Technology – RTG)が5番手につけて、2戦連続で2列目から決勝に挑みます。今大会は、PPから1秒差以内に10台という接戦となり、Honda勢は、アレッサンドロ・トヌッチ(La Fonte Tascaracing)が12番手、ニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)が13番手、アイザック・ビニャーレス(Ongetta-Centro Seta)が14番手、ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が15番手と、後方からの追い上げに挑みます。渡辺陽向(TASCA RACING)は29番手でした。

コメント
◆マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「予選セッションについてはとても満足しています。ポールポジションを獲得することは大切なことです。しかし一番大事なのは、決勝レースです。明日はコンディションが変わりやすく、タイヤにも厳しいと思います。レースが進行するにつれて厳しさが増すと思います。予選では一周のタイムが大事になります。今日は、タイヤのグリップがかなりよかったため、それを生かしました。とてもいいタイムを出すことができましたので、明日は優勝争いができるのではないかと思っています。明日も、いつものように100%でがんばります」

◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「今日はうまくいきました。タイムも上げられましたし、とてもうれしい一日となりました。フロントローからスタートできるのはいいことです。マシンの感触もさらにポジティブになりました。しかし、リアタイヤをこれからどうするか考えなければなりません。明日、最も重要なことは、いいスタートを切っていいレースをすることです」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5番手)
「今日の仕事とマシンの感触に満足しています。今日は、午前中のフリー走行からいい感触がありました。そして、ハードタイヤをテストする時間もありました。しかし、ハードタイヤを使うアドバンテージがなく、ソフトタイヤに戻して走行しました。午後の予選は、一周をうまくまとめることができて5番手。決勝に向けていいポジションを獲得することができました。昨年より1秒速くなりましたので、今シーズンはいい仕事をしていることを証明しました。レースごとに前進していますし、マシンもよくなっています。明日はいいスタートを切って、ペースをうまくまとめられることを願っています」

◆ステファン・ブラドル(MotoGP 8番手)
「残念ながら8番手に終わりました。路面温度が上がったために、フロントタイヤのフィーリングの変化に少し苦戦しました。一生懸命プッシュしましたが、転倒してしまい、予選までにフロントの問題を解決することができませんでした。しかし、ここまでいいペースで走れていますし、明日のペースについては、あまり心配していません。8番グリッドからのスタートなので、楽なレースにはならないと思いますが、追い上げる自信はあります」

◆ブライアン・スターリング(MotoGP 20番手)
「マシンの感触がよくなり、ポジションも上げることができました。ここまでのタイムは期待していませんでしたが、明日はもう一歩、前進することができたらと思います。自信はあります。楽なレースにはならないと思いますが、ベストを尽くしたいです」

◆スコット・レディング(Moto2 ポールポジション)
「今日はペースがよかったので、あまり心配していませんでした。しかし、新品タイヤを使うたびに渋滞にぶつかり、思うようにタイムを出せませんでした。最後のアタックでは、ポルが後ろにいましたので、彼を引っ張って、僕より速いタイムを出させたくはありませんでした。そのため、ピットをライドスルーしてタイミングを計りました。ピットレーンがかなり長いのでイライラしましたが、集中できましたし、すばらしいタイムを出すことができました。ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。しかし、このサーキットはタイヤに厳しいサーキットなので、厳しい戦いになると思います。ポルにこれ以上ポイント差を縮められないように、とにかくポルより前でフィニッシュしなければなりません。だれがタイヤを一番セーブできたかが、とても大事になります」

◆ポル・エスパルガロ(Moto2 2番手)
「わずかの差でポールポジションを逃しましたが、すばらしい仕事をすることができました。予選のためだけでなく、レースのことも考えて取り組んできました。タイヤが早く消耗するので、いろいろ試しました。明日のウォームアップでもう一度チェックしたいです。ハイサイドの影響はそれほど大きくありません。立っているときや座っているとき、歩いているときにまだ少し痛みがありますが、マシンに乗っているときはなぜか痛みが消えます。明日はもっとよくなっていると思います」

◆中上貴晶(Moto2 3番手)
「今日はFP3で大きく前進することができて、予選でも、さらに大きなステップを刻むことができました。アベレージもよくなりましたし、一発のタイムも出せるようになりました。悔やまれるのは、セッション終盤のアタックでミスをしたことでした。T3までベストで走っていましたが、最終コーナーの手前の右コーナーでコースアウト。ちゃんと走りきっていれば、絶対にポールポジションを獲得できたはずです。この時点で、まだ残り3分あったので、気持ちを切り替えてアタックして、なんとかフロントローに並べました。オランダで左鎖骨を折ってから、オランダGPを欠場、ドイツGPも予選7番手、決勝11位と苦しいレースでしたので、本来の走りに戻せてよかったと思います。明日は、いいレースをする自信がありますので、しっかり結果につなげたいと思います」

◆高橋裕紀(Moto2 24番手)
「昨日は全くいいところがなかったのですが、今日はフロントのセッティングを変えて、かなりよくなりました。タイムも上がり、もうワンステップ上げようとセッティングを調整して出て行ったら、7コーナーで転倒してしまいました。再スタートしたかったのですが、ハンドルがカウルに食い込んで走ることができませんでした。明日のウォームアップでは、引き続きセットアップに取り組みます。転倒したことで今日できなかったことにトライしてみます」

◆ジャック・ミラー(Moto3 5番手)
「小さなミスをたくさんしましたので、2列目がやっとでした。しかし、明日はうまくいくと思います。マシンはとてもいいです。そして徐々にギャップを縮めることができています。シャシーはとてもいいです。ここではハンドリングが一番重要なので、それを生かすことができました」

◆アレッサンドロ・トヌッチ(Moto3 12番手)
「今回はフレームのセッションをベースの状態に戻しました。これが結果的によくて、今シーズンのベストポジションになりました。データを今晩チェックして、さらに前進するためには、なにをしなければならないかを考えたいです。目標はリアグリップをもっとよくすること。明日のウォームアップでそれをチェックしたいと思っています」

◆渡辺陽向(Moto3 29番手)
「今日も順調にタイムを短縮できたのですが、目標とする1分49秒台に入れることはできませんでした。目標には届きませんでしたが、一歩前進したことで、48秒台も見えてきました。明日は集団になると思いますので、序盤にポジションを落としすぎないようにしっかりついていきたいです。そして、ポイントを狙えるところでレースを戦えればと思います。ここから4連戦なので、ここでいいリズムに乗れればと思います」

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