[HONDA]SBK Rd.9 レイが今季初優勝。ハスラムは今季ベストリザルトの7位フィニッシュ

第9戦イギリス大会は、雲の多い一日となり、レース中に何度も雨が落ちる難しいコンディションとなりました。レースは、両レースともにスリックタイヤでスタートしましたが、タイヤ交換をしてもいい“フラッグ・トゥ・フラッグ”ルールが適用されました。しかし、レインタイヤに交換するほど雨は強くならず、両レースともに最後までスリックタイヤで走りきる厳しいレースとなりました。

その中で、今季4度目のフロントローとなる3番グリッドから決勝に挑んだジョナサン・レイ(Pata Honda)は、第1レースでは、難しいコンディションを制して優勝。第2レースでは、序盤の遅れを取り戻して4位でフィニッシュしました。

第1レースは、にわか雨の影響でスタート時間が20分遅れて、18周のレースを17周に減算して行われることになり、全車がスリックタイヤでグリッドに並びます。3番手から好スタートを切ったレイは、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)をピタリとマークして2番手につけます。その後、トム・サイクス(カワサキ)、ロリス・バズ(カワサキ)、チャズ・デイビス(BMW)も加わり、トップグループは5台へと膨れ上がりました。しかし、7周目になると、再び雨が落ちはじめ、タイヤ交換が許可される“フラッグ・トゥ・フラッグ”ルールが適用されることになりました。

一周5.902kmのロングコースで、雨の降り方が一定ではなく、選手たちにとっては、タイヤ交換のタイミングはもちろんのこと、濡れた路面をスリックタイヤで走るという高い集中力を要求される戦いとなりました。その状況の中で、レイはライバルたちを圧倒するペースで2位争いの集団に6秒ものリードを築き、独走優勝を果たしました。今季初優勝で、ドニントンパークで開催された昨年のヨーロッパ大会以来、19戦ぶりの優勝。地元大会で、見事にファンの期待に応えました。

第2レースは、ドライコンディションでスタートしました。しかし、レース後半に雨が落ちはじめ、再び“フラッグ・トゥ・フラッグ”となります。序盤は集団の中で8番手までポジションを落としていたレイですが、後半になってすばらしいペースでトップグループに迫ります。そして、ラスト2周となった17周目に3番手に浮上しますが、雨の影響で転倒車が続いたため、赤旗中断となりました。このため16周目の順位で4位が確定。2レース連続表彰台は果たせませんでしたが、2レースともにすばらしい走りをみせたレイに、地元ファンから大きな拍手が送られていました。

レイのチームメートで、12番グリッドから決勝に挑んだレオン・ハスラムは、第1レースでは今季ベストリザルトとなる7位でフィニッシュしました。序盤は混戦の中で11番手と厳しいポジションでしたが、雨が降りはじめた中盤には、すばらしい追い上げをみせました。後半は、6台に膨れ上がった2位争いの大集団の中で3番手まで浮上します。接戦の中で、最終的に7位へとポジションを落としたものの、復調をアピールしました。続く第2レースも、6台によるし烈な8位争いのトップを走りますが、濡れた路面に足元をすくわれ、痛恨の転倒リタイアとなりました。

併催のスーパースポーツ世界選手権(WSS)も、時折り、小雨が降る難しいコンディションの中で決勝レースが行われ、ホーム大会に闘志を燃やすジャック・ケネディ(Rivamoto)が7位、マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が9位、前戦ロシア大会のケガで厳しい戦いを強いられたロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)は、11位でフィニッシュしました。

鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝したファン・デル・マークは、序盤はトップグループに加わりますが、混戦の中で他車と接触してコースアウト。コースに復帰したときは22番手と大きくポジションを落としながらも、すばらしい追い上げで9位でフィニッシュしました。

コメント
◆ジョナサン・レイ(スーパーバイク 優勝/4位)
「今日は、Honda、チーム、スポンサー、そして友達のために優勝することができて、とてもうれしいです。第1レースは、滑りやすいコンディションで、かなり怖い状況でした。おそらく、僕のキャリアの中では最も厳しいレースの一つで、慎重に走らなければなりませんでした。しかし、前を走る選手たちがまるでロバのように感じるほど遅く、あっという間に、前に出ることができました。とにかく、すばらしい優勝でした。不安定なコンディションが、今回の勝利を後押ししてくれました。25点を獲得できたこともすばらしいことです。第2レースもセッティングの変更がうまくいって4位になることができました。しかし、レース序盤にトム(サイクス)に捕まってしまい、かなりタイムロスをしてしまいました。追い上げるのに時間がかかりましたが、終盤の2分5秒台のラップタイムには満足しています。第2レースで表彰台に立てなかったのは残念ですが、表彰台に立てるパッケージがあることを確認できましたし、これからの夏休みを満喫したいと思います」

◆レオン・ハスラム(スーパーバイク 7位/リタイア)
「第1レースは、かなりいいペースだったのですが12番グリッドからのスタートだったことが、レースを厳しくしました。それでも表彰台に立とうと全力を尽くしましたが、いくつかのミスを犯して、それを果たせませんでした。第2レースは、スタートに失敗。(ダビド)ジュリアーノ(アプリリア)の後ろでタイムロスしましたが、なんとかトップ10にポジションを上げることができました。その後、雨が降ってきて、ハイサイドで転んでしまいました。身体の右側から路面に落ちました。強い衝撃がありましたが、ヘルメットとレーシングスーツのエアバッグで頭と右肩は守られました。右足首にも強い痛みがあり、最初は折れたかと思いましたが、しばらくしたら、その痛みはなくなりました」

◆ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 7位)
「今大会は3日間を通じてセットアップに苦しみました。そして、その問題を解決できないまま決勝を迎えたのですが、決勝に向けて行ったセッティングの変更がうまくいきました。そのセッティングの変更はギャンブルでした。もし、この状態で予選を走っていたら2列目には並べたはずです。今日はグリッドも悪く、スタートに失敗して遅れたことも、レースを厳しいものにしました。しかし、ラップタイムはよかったですし、レースウイークの中では一番の走りができました」

◆マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 9位)
「今日はすばらしいペースで走ることができました。6番グリッドからトップグループに加わることができたのですが、本当に馬鹿なミスをしてしまい、ポジションを落としてしまいました。前を走るマリーノを最終コーナーで抜こうとしたとき、ライン取りが悪くて接触してしまいました。これで自分はコースアウトすることになったのですが、(フローラン)マリーノ(カワサキ)には悪いことをしたと思います。コースに復帰したときには22番手でしたが、そこから猛列に追い上げて9位でフィニッシュしました。ミスがなければ表彰台には立てたと思いますし、残念なレースでした」

◆ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 11位)
「前戦ロシア大会で転び、手と足を痛めていましたので、今日の決勝レースは、とても疲れました。痛みもありました。しかし、ロシア大会で亡くなったアンドレア・アントネッリ選手ためにも最後まで走りきろうと思いました。体調は最悪でしたが、それを思えば、今日の11位は優勝に値すると思います。次戦ドイツまで3週間のインターバルがあります。この3週間でしっかり身体を治して挑みたいと思っています」

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