[HONDA]JRR Rd.5 J-GP3は賞典外の尾野弘樹がトップ。國峰啄磨が初優勝

MFJ全日本ロードレース選手権は第5戦を迎えました。1週間前に「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」を終えたばかりで、鈴鹿8耐に参戦したチームやライダーにとっては2週連続のレースとなります。

今大会は「2&4」として全日本選手権スーパーフォーミュラとの併催となり、J-GP2とJ-GP3の2クラスが開催されました。J-GP2クラスには、アジアロードレース選手権で行われている「アジア・ドリーム・カップ(ADC)」に参戦中の尾野弘樹(Honda Team Asia)が賞典外でスポット参戦。ADCで現在、6戦中5勝を挙げてランキングトップに立つ尾野の走りに注目が集まりました。ADCは世界に通用するライダーの教育と発掘を目指すプログラム。尾野は活躍を認められ、10月に行われる日本GPへのワイルドカード参戦にテスト的意味合いで出場。世界の強豪と戦えるスキルがあるかどうかが問われることになりました。

J-GP2のポールポジション(PP)は井筒仁康(カワサキ)。浦本修充(MuSASHiRT ハルク・プロ)は4番手で2列目からのスタート。開幕戦でPPを獲得した長島哲太(テルル&イー・モバイル★Kohara RT)は7番手、岩田悟(CLUB PLUSONE)が8番手となりました。

決勝のホールショットは井筒、野左根航汰(ヤマハ)が井筒を追う展開となりました。2ラップ目の90度コーナーでは、長島と岩田が接触しコースアウト。2人は、すぐにコースへ復帰しますが、ポジションを大きく落としました。レースは野左根が3ラップ目に井筒からトップを奪い、首位に立つとレースをリードし、今季初優勝を飾りました。浦本は5位に入賞し、岩田が8位、長島が9位とそれぞればん回しました。

J-GP3は國峰拓磨(Project μ 7c HARC)がコースレコードを更新してPP獲得。2番手に尾野、3番手の山田誓己(Team PLUSON & ENDURANCE)までがフロントローに並びました。4番手に大久保光が(HotRacing)が躍進し、5番手には山本剛大(Team NOBBY)がつけました。

ホールショットは國峰。それを尾野、山田、山本、大久保らが追いかけます。3ラップ目に尾野がS字コーナーで國峰を捕らえ首位に浮上。尾野は逃げ、國峰、山田が追い、3台のトップ争いとなります。さらにその後ろからは山本、大久保が追いかけました。5ラップ目には國峰が再びトップを奪い、尾野、山田が僅差で続きます。大久保と山本は4番手争いを繰り広げながら周回を重ねました。12ラップ目には山田が遅れ、國峰と尾野の一騎打ちとなります。勝負は最終ラップとなり、90度コーナーで國峰をかわした尾野がトップでチェッカーを受けました。國峰は2番手でチェッカーを受けましたが、尾野が賞典外のため全日本選手権での初優勝となりました。山田は単独走行で2位。大久保と山本のバトルは大久保が制し、今季初表彰台を獲得しました。続いて、徳留真紀(Tome team PLUSONE)は4位、菊池寛幸(KoharaRacing)が5位となりました。

コメント
◆浦本修充(J-GP2 5位)
「S字、V字、ヘアピンで前との差を詰めることができるように懸命に走りました。できる限りのことはやったという充実感はあります。タイムも順位も満足できるものではありません。納得はできませんが、ベストを尽くしました。自分の調子は悪くないと思いますので、次のSUGOでも全力で挑み、上位を目指します」

◆岩田悟(J-GP2 8位)
「調子が上向いていて、手応えもありました。スタートで出遅れてしまい。ばん回しようと焦りもあったと思います。90度コーナーで哲太(長島)にあたってしまい、コースアウト。冷静になれず強引だったと反省しています。哲太にも悪いことをしてしまいました。それでもチェッカーを受けることができてよかったと思います。今年はアジアロードレース選手権と全日本ロードレースの2つに参戦でき、レース回数をこなせていることで調子が上向いていると感じています。たくさんのチャンスをもらっているので、結果で恩返しがしたいです。これから、SUGO(全日本)、鈴鹿(アジア)、オートポリス(アジア)と3連戦が待っています。アジアロードレース選手権は2レースあるので、5レースできることになります。すべてのレースで優勝を目指してがんばります」

◆長島哲太(J-GP2 9位)
「もてぎでは、開幕戦でポールポジションが取れましたが、今回は季節や路面温度といった条件が違い、同じようには走れませんでした。解決法は分かっているのですが、すぐには取り掛かることができないので、その対策を懸命にやりつつ決勝を迎えました。乗り方を変え、セッティングを見直して、なんとかトップ争いに加わろうとしていたのですが、ぶつかってしまい、コースアウト。あとは追い上げるのみでした。次のSUGOこそは、自分の走りがしたいと思っています」

◆國峰啄磨(J-GP3 優勝)
「初優勝できたのはよかったのですが、うれしくはありません。前半戦は2戦とも転んでいるので、スタートから3ラップ目までは抑えて走っていました。最後の勝負は90度コーナーで来るのは分かっていました。ずっと音が聞こえていたので、覚悟はしていたのですが、巻き返そうとしていました。でも、つけこむスキがありませんでした。無理にでも入ろうとすれば入れたかもしれませんが、リスクが高いので自分を抑えました。2番手を守りました。優勝できたのは、応援してくれたみなさんやスポンサーさんのおかげです。SUGOでも勝てるようにがんばります」

◆山田誓己(J-GP3 2位)
「予選まで自分のイメージに近い走りができず、朝のフリー走行でマシンのセッティングを見直して走ったら、調子が戻って決勝に挑むことができました。しかし、タイヤを酷使してしまったことで、前の2人と離れてしまいました。今回は組み立てがうまくできず、流れを作れなかったので、開幕戦や筑波でのレースのように勝つレースの流れを作れるようにしたいです。チャンピオン争いでは、きちんとポイントを取ることができたのはよかったと思います。次戦のSUGOは大好きなコースなので、勝負がしたいです」

◆大久保光(J-GP3 3位)
「序盤に、スピードがガクンと落ちるトラブルがあり、前半戦でトップ争いに加わることができませんでした。途中からスピードが回復したので、4番手の山本(剛大)選手に追いつくことができました。トップ争いのバトルがしたかったので残念です。トラブルに関しては、調べてもらっています。SUGOでは優勝争いがしたいです」

◆尾野弘樹(J-GP3 賞典外)
「勝負は最後と決めていました。初めて乗るマシンだったので、うまく乗れず、國峰君の後ろについて走り方を学ばせてもらいました。タイム的には満足できる記録を出すことができなかったので、不満と課題が残りました。しかし、チャンスをくれたHondaさんに感謝しています。久しぶりの全日本を楽しむことができました。次のアジアロードレース選手権は鈴鹿で開催されます。アジア・ドリーム・カップは昨年よりレベルアップしていますので、最後の最後にどう勝負するのかを見てほしいです。ありがとうございました」

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