[HONDA]SBK Rd.9 予選 レイが今季4度目のフロントロー獲得となる3番手 ハスラムは12番グリッドから決勝に挑む

スーパーバイク世界選手権(WSB)のシーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦イギリス大会のフリー走行と予選、そしてスーパーポールが、8月2日(金)と3日(土)の2日間、ロンドンの北、ノーザンプトン近郊に位置するシルバーストーン・サーキットで行われました。イギリスでは、5月にドニントンパークで第5戦ヨーロッパ大会が開催されています。Pata Honda World Superbikeのジョナサン・レイとレオン・ハスラムにとっては、今季2度目のホーム大会となるだけに、気合が入っています。

今年は、WSBに出場するレイとハスラム、さらにスーパースポーツ世界選手権(WSS)に出場するマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)の3選手が鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)に出場しました。2年連続優勝の期待が寄せられたレイは、チームメートの不運の転倒でリタイアに終わりましたが、ハスラムとファン・デル・マークは初優勝を達成しました。3選手ともに、第8戦ロシア大会と鈴鹿8耐からの3連戦となりますが、初日から元気いっぱいの走りをみせました。

シルバーストーンでは、2007年までWSBが開催されていました。そのあとは、コース改修のために中断していましたが、全面改修を受けた2010年に復活し、新サーキットでは4年目の開催となります。シルバーストーンは一周5.902km。左8、右10の計18のコーナーがある高速サーキットで、今年も、フリー走行、予選と熱い戦いが繰り広げられました。

今大会、WSBは18台が出場しました。初日4番手のレイは、2日目の予選で6番手と、ややポジションを落としました。高速コーナーでは快調な走りをみせるも、低速コーナーでは気持ちよく走ることができません。そのため、いくつかのセットアップにトライしましたが、なかなかいい状態を見つけることができませんでした。そのため予選上位15台で行われるスーパーポールでも、SP1では11番手とやや苦戦。大接戦となったSP2でも6番手と足踏み状態が続きます。そして、夏のにわか雨のために赤旗中断となり、ウエットスーパーポールに変更されたSP3では、セッティングの変更がうまくいき、3番手に浮上することに成功しました。

まさに恵みの雨でした。赤旗中断の際に試みたセッティングの変更がよい方向に向かいました。今季3度の表彰台に立つも、まだ優勝のないレイにとっては、ホーム大会で絶好のグリッドから決勝に挑むことになりました。

先週の鈴鹿8耐で初優勝を達成したハスラムは、最高の気分で今季2度目のホーム大会を迎えることになりました。「鈴鹿はすばらしい経験になりました。足をかばうためにちょっと背中に負担を掛けすぎましたが、優勝することができてとてもうれしいです。ドニントンパークで開催された第5戦は、足の状態が悪くて決勝に出られなかったので、今回は地元ファンの前でいいレースをしたいと思います」と気合を入れていました。

第3戦オランダ大会で負傷した左足は依然として完調ではありませんが、徐々に本来の走りを取り戻しています。鈴鹿8耐の優勝がそれを証明していますが、今大会も初日の予選で5番手と好調なスタートを切りました。2日目は、セッティングが決まらず12番手とポジションを落としました。そのため、スーパーポールでも12番手に終わりましたが、チームメートのレイがSP3でセットアップを決めてフロントローに並んでいるだけに、決勝での追い上げに期待が持てます。

WSSには36台が出場しました。ハスラムとともに鈴鹿8耐で優勝したファン・デル・マークは予選6番手から決勝に挑みます。初日は、フリー走行がにわか雨のためにウエットコンディションになり、思ったように周回をこなせませんでした。そのため、鈴鹿8耐で乗っていたスーパーバイクからの乗り替えにやや手間取りましたが、2日目は順調にタイムを更新しました。決勝に向けてアベレージもよく、今季3度目の表彰台と初優勝が期待されます。

以下、CBR600RR勢は、ジャック・ケネディ(Rivamoto)が8番手、ローナン・クォーンビー(Prorace)が10番手と続きました。

激しい雨の中で決勝レースが行われ、中止になった前戦ロシア大会で転倒し、手と足を負傷しているロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)は、痛み止めの注射を打ちながらの熱走をみせ、14番グリッドから決勝に挑みます。

予選2日目の3日(土)午後2時、コース上では、全選手、関係者が参列し、前戦ロシア大会の決勝レースの転倒事故で亡くなったアンドレア・アントネッリ選手の追悼セレモニーが行われました。

コメント
◆ジョナサン・レイ(スーパーバイク 3番手)
「順調な一日とは言えませんでしたが、それでも運に恵まれた一日でした。雨のために中断してウエットスーパーポールになったSP3では、セッション終盤、路面が乾き始めたのでコースに出ました。本当はスタート練習をしようと思ってのコースインでしたが、思ったよりも路面が乾いているので、アタックを試みました。結果的に、フロントローを獲得することになり、すばらしい仕事ができました。昨日から今日にかけて、セットアップに悩みました。いいセクションと、そうではない部分があり、チームメートのレオンのデータを参考にしたり、いろんなことにトライしました。ちょっとギャンブルになりましたが、最終的にトライしたセットアップはいい方向に進みました。明日の決勝が楽しみです。妻の出産が近づいているので、いいレースを見せたいと思います」

◆レオン・ハスラム(スーパーバイク 12番手)
「この2日間、車体のセットアップに苦労しましたが、最終的に間違った方向に進んでしまいました。スーパーポールに向けて、いくつかの問題を解決するためにセッティングを変更しました。しかし、コーナー出口で気持ちよく走れず、最終的にそれまでと同じセッティングに戻して走ることになりました。セットアップに失敗しなくても、それほどポジションは変わらなかったかもしれません。それでも、この失敗でいいセッティングの方向性を見つけられたと思います。チームメートのジョニーもセットアップに苦しんでいましたが、SP3でよい結果を残しました。我々にとってはラッキーな雨の中断だったし、明日のウォームアップでは、ジョニーのデータを参考に、トライしてみたいと思っています」

◆マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 6番手)
「鈴鹿8耐はすばらしい経験になったし、思い出深いレースになりました。今大会は、初日はスーパーバイクからの乗り替えに集中したかったのですが、雨が降ったりしたので、思うように周回ができず、マシンのセッティングも進みませんでした。2日目は、フリー走行、予選としっかり周回もできて、セットアップも進み、ラップタイムも改善することができました。マシンのフィーリングもとてもよく、気持ちよく走ることができました。午後の予選がスタートしたときには、かなりいい状態になっていましたが、セッション終盤には、さらにいい状態を見つけることができました。レースペースも悪くありません。タイムも接近しているし、明日の決勝がとても楽しみです」

◆ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 14番手)
「とても疲れました。2日間を終えて、痛みはどんどんひどくなっています。それでもセッションをこなすごとにタイムを向上させることができました。正直、今回はどんなレースができるのだろうかと思っていましたが、予選を終えた今、なんとかトップ10を目標に戦えるんじゃないかなと思っています。現在、ランキング5位ですが、3位以下は混戦となっています。チャンピオンシップのためにも、しっかりとポイントを獲得したいと思っています。とにかく、今回のレースは、一つは自分のため、もう一つは亡くなったアントネッリのために全力を尽くしたいと思っています」

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