【鈴鹿8耐】[TeamKAGAYAMA]初出場の鈴鹿8 耐で3位表彰台を獲得!

■ 大会名:2013“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第36回大会
■ 開催日:2013年7月25(木)〜28日(日)
■ 開催場所:三重県 鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
■ 観衆:61,000人
■ ライダー:1st Rider:加賀山就臣 2st Rider:芳賀紀行 3st Rider:KEVIN SCHWANTZ
■ マシン:スズキGSX-R1000ヨシムラチューン
■ タイヤ:DUNLOP
■ 結果:公式予選/5番手(芳賀紀行/2`08.438)
     TOP10 TRIAL/6番手(加賀山就臣2’08’188)
     決勝/3位(Laps:213  Total Time:8:01`52.258)

■初出場の決意
「8耐やるしかないだろ〜」
設立3年目のプライベーターチームであるTeam KAGAYAMAの鈴鹿8耐初出場へのチャレンジは、昨年末、加賀山のこんな一言で始まりました。
さらに、「俺にしかできないことをやる」という熱い決意の元、加賀山就臣、芳賀紀行、KEVIN SCHWANTZというメーカーも世代も超えたドリームチームが実現しました。
スペアを含めたマシンはもちろん、耐久用の装備、メカニック、スタッフ、資材、スタッフの食糧や休憩用のスペースや資材、走行ライダーの体温を下げるためのビニールプールまで、すべてゼロからの準備となるので、初出場に向けた準備は年始から徐々に始まっていきました。
「自分でチームを結成して3年目、毎年なにか面白いことをやろう、それが日本のレースシーンを盛り上げるためだ、と信じてやってきました。
横浜元町でのパレード、プロ野球での始球式など、話題があれば人は付いてくる、というケースをたくさん実践できました。それで3年目は、8耐やるしかないだろう、と。今年の鈴鹿8耐を盛り上げよう、ということでスタートしました。」(加賀山)

■事前テスト
6月に行なわれた事前テストで、芳賀がチームに合流し、7月のテストではケビンが合流。ヨシムラスペックのエンジンを搭載するTeamKAGAYAMAオリジナルのGSX-R1000は、シェイクダウン、性能アップを経て、8耐へのセットアップを少しずつ進めました。

■7/26(金)公式予選
公式予選初日、まずは3人のライダーそれぞれが2回ずつの予選セッション。結果、チームのベストタイムは、芳賀が2回目の走行でマークした2分08秒438。このタイムで全体の5番手となり、土曜のトップ10トライアルに進出することになる。
「マシンは一進一退。スズキのマシンは初めて乗ったけど、同じバイクだから、メーカーが変わってもそう変わるわけじゃない。もちろんスズキなりの特徴はあるけど、あとはそれをどう耐久向きにセットアップしていくかってこと。事前テストから少しずつ積み重ねてきたけど、よくなったり、悪くなったり。もちろん、ある程度のベースポテンシャルはあるから、速いラップタイムで1時間連続走行して疲れないマシンにセットしていかなきゃいけない。そうでなきゃ8耐には勝てないからね」(芳賀)

■7/27(土)トークショー & TOP10 TRIAL
午前中はトークショーに出席。
トップ10トライアルは、開始直前に雨がぱらついたことで、ウェットルールの40分間の走行セッションに変更。ここでTeam KAGAYAMAは、3人がそれぞれ走行し、加賀山の2分08秒188で6番手を獲得。日曜の決勝レースは、6番手グリッドからのスタートとなった。
そしてこの日のサプライズがありました。ケビンが元最大のライバルで車イス生活に成った盟友・ウェイン・レイニーのデザインヘルメットを装着して走行。これは、シュワンツのレイニーに対するリスペクトの証として計画されていたもので、ヘルメットメーカーの枠さえ越えたシーンとして大歓声を浴びていました。
「1周のためだけにタイヤやセッティングを変えるのは、決勝レースへの戦略に必要のないことだよ。だから、雨になって40分の走行になったのは良かったんじゃないかな。予定よりも40分多く、マシンへの理解が増えたわけだし、3人でまたセッティングに対するディスカッションもできたからね。ウェインのヘルメットをかぶったのは、彼に対するリスペクトの気持ちだよ。僕のレースキャリアは、常にウェインとともにあるんだ。」(シュワンツ)

■7/28(日)決勝
朝早くからのピットウォークにもたくさんの方にお越しいただきました。
そして、午前11時半、ついに決勝レースがスタート。
Team KAGAYAMAは、芳賀がスタートライダーを務め、その芳賀がスタートダッシュで飛び出し、3番手で1コーナーに進入!レース序盤から#12ヨシムラ、#7ヤマハオーストリア、#634ハルクプロ、#99BMWフランスの4台が先頭グループを形成する中、芳賀は4台からなるセカンドグループ内で順位争いを繰り広げながら、一時は8番手までポジションを下げるが、激しいポジション争いを制してグループトップの5番手でピットイン。

第2走者の加賀山は、各チームのピットインが一段落した27周目に#99BMWフランスをかわし、#7ヤマハオーストリアの中須賀を5番手に従えて4番手を走行。この加賀山と中須賀の戦いは49周目に加賀山がピットインするまで続くことになる。

第3走者は2度目の登場となる芳賀。
芳賀は再び#7ヤマハオーストリアのジョシュ・ウォーターズを従え、4番手を走行。すると58周目に、トップを走っていた#11TSRホンダの清成が転倒を喫し、チームカガヤマは#634ハルクプロ、#12ヨシムラに続く3番手に浮上。さらにこの時間帯に#12ヨシムラのピットレーンスピード違反にピットスルーペナルティが科せられ、ついに2番手を走行することになる。

75周目からは第4走者となる加賀山が走行。
ほぼ同時にピットインした#7ヤマハオーストリアにピットワークで逆転されたものの、コースイン1周目で、加賀山がブロック・パークスをパス。ピットインのタイミングで一時3番手となるものの、80周を越えて再び2番手へ。このまま加賀山がピットインする100周目まで2番手を走行することになる。この時間帯には4番手を走っていた#12ヨシムラが転倒し、大きくタイムロスしてしまう。
そして第5走者として、ついにケビンがコースイン。

同時にピットインした#7ヤマハオーストリアは、中須賀のピットアウトの瞬間にトラブルが発見され、ピット作業で大幅にタイムロス。これでチームカガヤマは、3番手でコースインし、ヨシムラのピットインタイミングで再び2番手を走行。ケビンが、21年ぶりの鈴鹿8耐で、2番手を走行しました!
ケビンは結局、他の現役ライダーと変わらないラップタイムで17ラップを走行し、3度目の走行となる芳賀へバトンタッチ。この時間帯では、#1スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(S.E.R.T.)、#12ヨシムラと三つ巴の2番手争いを繰り広げることになる。
124周目にS.E.R.T.のピットインで3番手、137周目にはヨシムラのピットインで2番手に浮上。そして143周目にピットインし、加賀山へライダー交代。加賀山はこのスティントで#1S.E.R.T.を引き離し、ほぼ単独で3番手を走行。レースはいよいよ残すところ2時間となっていた。第8走者は、この日4度目の走行となる芳賀。鈴鹿に雲がかかり始め、いつもよりやや早めにライトオンのサインが出されるなか、芳賀も3番手をキープし、4番手S.E.R.T.を30秒以上引き離す力走を披露。そして193周目、最終走者の加賀山にライダー交代する頃に、ついに鈴鹿のコースの一部に雨が落ち始めることになる。

雨は本降りになることもなく、霧雨のままラップタイムも変わらないと思われたのもつかの間、200周を越えたあたりから激しくなり始め、
ピットインしてウェットタイヤに交換するチームが続出。通常、スリックタイヤからレインタイヤへの交換はライダー判断が優先されるため、
チームはウェットタイヤを用意して待機。それまで2分11〜12秒台で走っていた加賀山は、タイムが30秒も落ちた203周目にピットイン。
ウェットタイヤに履き替えて、上位チームを追うことになっていった。
トップを走る#634ハルクプロ、2番手の#12ヨシムラともスリックタイヤのままウェット路面を走行。ウェットタイヤに履き替えた加賀山のタイムは、最も雨が激しかったと思われる205周目あたりの上位2チームのラップタイムよりも10〜20秒も速く、みるみる間隔を詰めて行ったが、雨脚は強まることなく、ウェット路面も徐々にドライパートが混在するコンディションとなり、そのままチェッカーへ。
そして、Team KAGAYAMAは、初出場の鈴鹿8耐で、#634ハルクプロ、#12ヨシムラに続く3位でフィニッシュ。2位ヨシムラまでちょうど1周差、トップのハルクプロまで1周と1分50秒という差だった。

◆加賀山就臣
日本のレースを盛り上げようと思って、僕がフライング気味に鈴鹿8耐への参加を決めてしまった。チームスタッフに無茶を言って振り回しちゃいましたけど、素晴らしいチームスタッフ、たくさんの協力いただいた皆さんのおかげで、最高の結果を出すことができました。特に武田雄一には他チームからのオファーを断らせ、チーム全体のコントロールをしてもらった。今日、きっと例年より観客の皆さんが多かったように思います。話題づくりをして、夢のある体制を作っていけば、きっとレースが盛り上がる、と実証できたと思います。金曜、土曜と転倒や、いろいろトラブルが出ていたのですが、決勝レースではノントラブルで、みんなの初めてのピットワークもノーミスでした。スタッフの皆、本当にありがとう! なにより、僕のヒーローであるケビン、尊敬する友人である紀行と3位になれた事は本当に良かった。ただ表彰台に紀行が間に合わなかった事が残念だけどね。
開発にたずさわったダンロップタイヤも、ヨシムラスペックのエンジンを積んだマシンも完璧に機能してくれたし、表彰台に登れたのは、本当にうれしい。こうやって盛り上がったレースを見て、またかつてのようにスズキをはじめ、ヤマハもホンダもカワサキも、レースに力を入れてくれたらな、と思います!

◆芳賀紀行
なんとか自分の仕事は出来たかな、ってレースだったね。タイムはもう少し上げたかったけど、マシンを壊さず、転ばずにピットにマシンを返す、っていう最低限のことはできたね。マシンも金曜、土曜といろいろトラブルが出ていたのですが、日曜にはノントラブル。それが、3位表彰台に登れた最大の理由でしょう。スタートは上手く飛び出せたけど、1周目にリアタイヤのグリップをうまく出せなくてね、自分のペースをキープしてユキオにマシンを渡すことだけを考えて走ったんだ。もう少し時間は欲しかったね。もっとテストしてこんなパーツが欲しいとか、さらに言えば8耐に勝つためにはシーズン最初からマシンを作って行かなきゃダメ。それでも、ミニバイクの頃からずっと一緒にやってきたユキオと初めて一緒にレースが出来た。ユキオからのオファーだからオレは一発返事でOKして走った、ってことです。ケビンもすごかったね。49歳でしょう? レースに約20年も出てないんでしょう? それであのペースで走れることが、どれだけすごいか!

◆ケビン・シュワンツ
8耐は勝つのも難しいし、表彰台に乗るのも難しいってことはよく知っているから、3位になれたなんて信じられないよ。本当にユキオがいいチームを作ってくれて、ノリがチームをサポートしていた。僕も、特別な場所である日本に、それも鈴鹿にレーシングライダーとして帰ってくることができてうれしいし、その環境を作ってくれたユキオに本当にお礼を言いたい。ユキオから8耐参戦の話をもらったときに、僕が出した条件はひとつだけ、それはいいいチームといい環境を作ってくれ、ってことだった。それはパーフェクトに実行してくれたね。本当に素晴らしいチームで、僕はリラックスして8耐を楽しむことができたよ。マシンもタイヤも、テストするたびに潜在能力を引き出せたし、これを繰り返していけば、もっともっとすごいタイヤに、すごいマシンになることがよくわかったよね。レースでは1スティントしか走らなかったけど、日本の若いライダーと走ることは、とても楽しかった。誰もが来年も、って言ってくれるけれど、まだそんなことは考えられないけど、いろいろな可能性はあるんだよ。ユキオは僕のことをヒーローだ、って言ってくれたけど、ユキオは僕にとってのスーパースターだね。協力してくれたチームスタッフのみんな、本当にありがとう。最高のチームだったよ!

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