ガソリン価格の急騰はなぜ起こるのか!?

ガソリン価格が急に値上がりしている。
資源エネルギー庁の発表によると、7月22日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり157.0円で前週から1.8円上昇となり、レギュラーガソリンの価格上昇は3週連続となった。

地域別では中国2.2円、関東と近畿2.0円、東北1.8円、九州・沖縄1.6円、中部1.5円、四国1.2円、北海道1.0円と、全国的に大幅上昇傾向を示している。特に関東では7月に入り、3週間で5.8円アップと急激な上昇が続いている。

また、ハイオクは1.8円プラスの167.8円、軽油は1.3円プラスの135.8円だった。

レギュラーガソリンの全国平均価格が157円台になったのは、昨年4月以来1年3カ月ぶりという。
だが、何故ここにきて急騰しているのか。

主な原因としては、エジプト情勢の混乱による原油供給への不安や、米国経済の回復で消費が増えるとの期待感から、原油の国際価格の上昇につながったとの見方が強い。日本ではこれに円安も加わり、輸入価格が上昇したことが挙げられる。また、7月に入って全国的に猛暑が続いていることから、車内のエアコンを多用することで燃費が悪化、ガソリン消費量が増えたことも一因とされている。国家間の政治や為替相場、気候などいろいろ複雑な要因が絡み合い、そこに群衆のパニック心理などが作用して、ガソリン価格は変動する。原油市場への投機資金の流入によって引き起こされた、185円台を記録した2008年夏に比べれば、まだマシと言えるかもしれないが、今回の上昇スピードは気になるところである。

近年、米国で新型天然ガスのいわゆる「シェールガス」革命が起こり、つづく「シェールオイル」の採掘技術の進化によって飛躍的にガソリン生産量が増えたことで、結果的に世界のガソリン価格が押し下げられる、という期待もあったが、石油ビジネスの世界はそう甘いものではないようだ。

どんなに科学技術が進歩しても、化石燃料はいつか枯渇する日がやってくるだろう。ましてやエネルギー自給率ゼロに近い我が国としては、のっぴきならない問題である。ガソリン価格の上昇は、せっかく再び火が付き始めたバイクブームにも暗い影を落とすことになる。脱化石燃料のためのエネルギー政策も含めて、ガソリン以外を動力源とする新たなモビリティの開発も早足で進める必要があるだろう。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【関連ニュース】
◆ガソリン価格高騰、レギュラー157.0円…関東では3週間で5.8円アップ

◆朝日デジタル:「猛暑も一因、ガソリン価格急上昇 エジプト情勢など響く」

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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