シュワンツ10秒台突入で8耐本番に向け絶好調!

いよいよ来週に迫った“コカコーラ・ゼロ”2013鈴鹿8時間耐久ロードレース。この伝統ある真夏の祭典に、21年ぶりに出場する、ケビン・シュワンツに熱い視線が注がれている。
ケビン・シュワンツは80年代後半から90年代前半にかけて、スズキのエースとしてロードレース世界選手権で活躍したトップライダーで、93年には当時の最高峰カテゴリーであるWGP500ccクラスで年間チャンピオンに輝いている。

鈴鹿8耐にも6大会に出場。85年、86年にヨシムラ・スズキで3位表彰台を獲得、88年にはダグ・ポーレンと組んで2位表彰台に上がる
など、あと一歩のところで優勝を逃してきたシュワンツにとって、「鈴鹿8耐優勝」はどうしても欲しいタイトルであり、自分の中ではずっと温めてきた構想だという。

そして今回、Team KAGAYAMAからの参戦が叶い、芳賀紀行、加賀山就臣ら日本を代表するトップライダーとともに悲願の初優勝を狙う。

元王者とはいえ、現在48歳。当初はイベント盛り上げ役としてのレジェンド参戦程度に思われていた節もあったが否、シュワンツは本気だった。

3日(水)に行われた第2回公開合同テストでは、シェイクダウンから間もない2走行目でいきなり2分12秒台をマーク。続く、7月4日(木)に行われた2日目のテストでは途中、豪雨のため赤旗中断があるなど悪天候の中、シュワンツは積極的に周回を重ね、一時はリーダーボードのトップに名前を連ねる好調ぶり。
「もともと雨は嫌いではない。雨になれば才能や経験値、技術力が必要になるが、今回の走行で、自分のなかにちゃんとしたパフォーマンスが備わっていることを確認できた。ドライ路面であれば、今日のテストでは2分10秒を目標にしていたし、もちろんそのタイムを出す自信はあった」とコメント。レース本番に向けての本気度をアピールした。

そして3回目の公開合同テストでは公約どおり、2分10秒台をマーク。「正直厳しかった。オースティンでトレーニングを積んできたけれど、オースティンは気温は上がるけれど、湿度がとても低いんだ。でも、鈴鹿はとても湿度が高くて、バイクに乗っていて息苦しかったよ。改めてトレーニングを積んで、鈴鹿8耐ウイークを迎えるつもりだ。(中略) レースウイークでは、なんとか2分9秒台、うまくすれば8秒台に入れたいと思っている」と力強くコメント。
本人いわく、「決勝本番は10秒台の戦い。8秒台を出せる実力があれば、余裕のレース運びができる」とのこと。

シュワンツは今でも現役トップに迫るタイムで最新マシンを走らせる力量があることを見せつけ、大いに期待を抱かせてくれる状況になってきた。これは、昔の500ccトップライダーと現代のMotoGPライダーとどちらが速いか、という井戸端の議論に対する、ひとつの明確な回答にもなっていると思う。

テスト風景の写真などを見ると、ちょっとリーンアウト気味に上体が起きた昔ながらのライディングフォームが懐かしい。数年前、米・アトランタにある彼のレーシングスクールに参加したことがあるが、「いつも走っているので(スクールで)、いつでも復帰できるよ!」と笑っていたのを覚えている。

今回、その夢が現実のものとなった。来週末の8耐ウィーク、そして7月28日の決勝スタートが今から待ち遠しい!

◆【鈴鹿8耐2013】オフィシャルチームやグッズなど事前予習に!ピックアップリンク集

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

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◆ケビン・シュワンツ 合同テストDAYインタビュー!

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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