ARRC Rd.3 玉田誠、インド初レースをダブルウィンで飾る!

2011年以来2年ぶりのインドでの開催となった、アジアロードレース選手権シリーズ第3戦。その舞台となったマドラス・モータートラック(全長3.717km)はインドの東海岸にある都市、チェンナイの郊外に位置をするサーキット。

玉田にとってはこのサーキットはもちろんの事、初のインド訪問となった。気温が39度、路面温度が65度にも上がったレースウィーク。サーキットには牛の糞が落ちていたり、まだタイヤバリアだったりと国際大会とは思えない悪情況のコースで初日が始まった。

玉田はプラクティス1を1’46.931で9番手とスロースタート。玉田のサーキットの第1印象は「改修前のアッセンみたい」。実は玉田はMotoGP時代に一番嫌いだったのが、その改修前のアッセンだった。その嫌いなコースに加え、開幕直前の2日間に降った豪雨で、コースには砂が多く、グリップ不足がスロースタートの原因だった。

それでも玉田は、セッティングやライディングを詰めていき、各プラクティスでタイムを上げていく。プラクティス2では2秒近く縮め、5番手。2日目のプラクティス3ではさらに0.7秒縮め、やはり5番手で予選を迎えた。

そして予選。中高速コーナーが多く、グリップ不足のために強引にマシンを抑えていた玉田は、体力が消耗して来る前に、そして高い路面温度でタイヤが消耗する前にタイムアタックをすると決めていた。予選開始早々の4周目に1’43.593と自己ベストを更新。このタイムがそのまま予選結果に反映され、予選2番手を獲得。玉田にとって、同シリーズ初のフロントローから決勝を迎えることになった。

決勝日も気温も路面温度が高く、タイヤと体力のマネージメントが優勝への鍵になるだろうと玉田は予測していた。決勝レース1のスタートで3位に落ちた玉田だったが、3周目に2台を抜き、トップに踊り出る。2番手にはチームメイトで現在同シリーズのポイントリーダーでもあるアズラン・シャー・カマルザマン選手がピタリと玉田について行く。5周目にはアズランがトップを奪い返し、玉田が2番手に。玉田の背後にはザムリ・ババ選手(Yamaha)がいた。

だが、6周目に入る頃にはザムリが少し遅れだし、優勝争いはアズランと玉田の一騎打ちに。9周目に玉田がリードを獲ると、12周目にはアズランがまたトップに。チームメイト同士の優勝争いはファイナルラップまでもつれ込んだ。そしてそのファイナルラップに玉田が3度目のトップに躍り出ると、そのままトップでフィニッシュ。玉田にとって2004年のMotoGP日本グランプリ以来、9年ぶりの優勝を果たした。0.235秒遅れでアズランが2位に入り、MuSASHI Boon Siew Hondaに1-2フィニッシュをプレゼントした。3位にはザムリが6.103秒遅れで入った。

Tamada R2@Chennai 2013そして決勝レース2。好スタートを決めた玉田はホールショットを獲り、トップに踊り出る。アズランがすぐ後ろに2番手につき、伊藤勇樹選手(Yamaha)が3番手、そしてザムリが4番手に。ザムリ選手が3番手に上がり、ヤマハ対ホンダの優勝争いの展開になって行く。玉田はアズランが攻めてくるだろうと予想をし、レース終盤が勝負だと判断。トップを守りながらも、タイヤを温存する走りをしていた。。。はずだった。

レースも終盤に差し掛かった10周目。玉田は7コーナーでハイサイドをし、転倒。玉田は大きく飛ばされ、強く腰から地面を強打した。この転倒で玉田のマシンからオイルが漏れだし、レースは赤旗となった。まだレース成立の規定周回数には達していなかかったが、ライダーたちがこの高温にタイヤの消耗が激しく、危険 mt_rd3ck_3だと抗議。大会主催者側と協議した結果、レースはこのまま終了となり、9周目終了時の順位がそのままレース結果となった。この事により、玉田がレース2も優勝。ダブルウィンを果たした。2位にはアズラン、そして3位にはザムリが入った。レース成立の規定周回数に達していなかったため、レース2は規定ポイントの50%が付与されることになった。

これで玉田は獲得ポイントを88.5ポイントにし、ポイントランキングで単独2位まで浮上した。

玉田は転倒直後にメディカルセンターに搬送されたが、手の指、膝、や腰などに痛みはあるが、骨折などの大事には至らなく、そのまま表彰台にたった。玉田はこの後、帰国をし、7月25日に開幕する鈴鹿8時間ロードレースに出場する。

アジアロードレース選手権第4戦は8月30日〜9月1日、日本・鈴鹿サーキットで開催される予定。

◆玉田誠 コメント
「本当に嬉しいです。この難しいコンディションで勝てるマシンに仕上げてくれたチーム、そしてチーフメカの中澤くんにとても感謝しています。第2レースは運が良かったですが、このダブルウィンを素直に喜びたいと思います。転倒で少し痛むところはありますが、帰国したらすぐにトレーナーと相談をし、8耐までには完璧な状態になって、鈴鹿でも優勝を狙って頑張ります」

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